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筋肉少女帯、1989年発売「猫のテブクロ」完全再現&11ライブで魅せた赤坂の春の夜

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筋肉少女帯、1989年発売「猫のテブクロ」完全再現&11ライブで魅せた赤坂の春の夜

3月20日、東京・赤坂BLITZにて、筋肉少女帯の「赤坂『猫のテブクロ』完全再現+11(赤坂版)LIVE」が開催された。

この日の公演は、1989年発表のミニ・アルバム「猫のテブクロ」の完全再現に加えて、約11曲の筋少の名曲が披露されるという趣向。先頃の大阪・BIGCATおよび東京・恵比寿LIQUIDROOMでも熱狂的に歓迎されたこのイベントは、ここ赤坂の最終夜で更なる盛り上がりを見せていた。尚、本公演の模様はニコニコ生放送で生中継された。

午後5時半を少し回った頃に場内が暗転すると、SEが高らかに鳴り響く。大槻ケンヂ(Vo)、橘高文彦(G)、本城聡章(G)、内田雄一郎(B)が客席に背を向けて横一列に並ぶシルエットは、いつ観てもワクワクする。

すでに興奮状態のフロアに最初に投下されたのは、圧倒的な華やかさを誇る「サンフランシスコ」。続く「カーネーション・リインカネーション」の攻撃的な音圧によって、オーディエンスの熱気は上昇するばかり。

「俺らは50歳超えてもハードロックやってるんだよ!この大変さがわかるか!」と大槻が叫び、場内が和む。ロックの醍醐味を伝えるド迫力の演奏はもちろん、要所要所で観客のツボを心得た爆笑トークが飛び出すところも筋少の魅力である。

彼らが長年培ってきた稀有なセンスは、ライヴという場において、最大限に発揮されるのだ。ドライヴ感のある「みんなの歌」に続き、まだ序盤ながらも「踊るダメ人間」が披露される贅沢な展開に、観客の頬も緩みっぱなし。橘高と本城がメイン・ヴォーカルを務めた「俺の罪」からも、ゴキゲンなお祭りムードが漂っている。

本編中盤、いよいよ「猫のテブクロ」完全再現の時が訪れる。「星と黒ネコ(Instrumental)」の幻想的な調べがしっとりと場内を包むと、絶妙のタイミングで「猫のテブクロ」のアルバム・ジャケットをあしらった幕がメンバーの背後に現れ、「これでいいのだ」が大音量で炸裂。

続く「日本印度化計画」のような筋少ライヴにおける定番曲も、この“猫テ完全再現”の流れの中では、普段と違った聴こえ方がして、味わい深い。大槻がリリース当時の衣装に身を包み、橘高がトレードマークの金髪を黒髪に染めるなど、今回の企画ではヴィジュアル面でも強いこだわりを見せた彼ら。本作は、現在のメンバー4人が初めて揃った記念すべき作品ということもあり、ステージ上の彼らの姿がいつも以上に輝かしかった。

牧歌的な「Picnic at fire mountain 〜Dream On James, You’re Winning〜」からポップに煌めく「Go! Go! Go! Hiking Bus 〜Casino Royale〜 〜The Longest Day〜」に至る流れなど、近年のライヴでは披露されてこなかったレア曲が聴けるのも、こうした企画ならでは。

「月とテブクロ」の神秘的なサウンドに浸るうちに、収録曲順どおりに完全再現された「猫のテブクロ」の世界が幕を閉じる。大槻が「感無量ですよ。やってるうちに、どんどんリリース当時の気持ちに戻ってくるんだよね!」と語ったように、この試みは、リリース当時から筋少のことをよく知るファンにとっても、その頃はまだ彼らと出会っていなかったファンにとっても、うれしい贈り物であった。

ライヴ本編もいよいよ終盤へ。「くるくる少女」「週替わりの奇跡の神話」といったアグレッシヴ・チューンで畳みかけると、オーディエンスはこれでもかと言わんばかりに頭を振り乱し、拳を突き上げる。お馴染みの「釈迦」で華麗なるフィニッシュを決めた頃には、開演から2時間弱が経過していた。

まだまだ筋少まみれになりたい観客の熱い声に応えて、アンコールが披露される。橘高、本城、内田に続いて、血しぶきに彩られた白スーツで大槻が登場。最前列のファンと握手を交わすなど、彼のエンターテイナーぶりが発揮された「愛の讃歌」に続き、これまで滅多にライヴで披露されることのなかった「リルカの葬列」が奏でられると、場内はどよめきに包まれる。ラストは問答無用の「イワンのばか」で締めくくると、ステージ上にもフロアにも満面の笑みが咲き誇っていた。

今回の完全再現公演を通して、アルバム「猫のテブクロ」の魅力を再発見した向きは多いことだろう。語りやSE等、曲中・曲間の細かいニュアンスの再現度が非常に高く、「+11」部分の選曲も期待以上のものだった。

筋肉少女帯には、その歴史の中で産み落としてきたユニークな名盤がまだまだ控えている。近い将来、こうしたアルバム完全再現ライヴが再び開催されることをおおいに期待したい。

この夜の公演中、彼らは5月20日に恵比寿LIQUIDROOMにて“筋少シングル盤大戦!”と銘打ったワンマンライヴを開催することを発表している。定番曲あり、意外な曲あり、筋少の歴代シングル曲の数々を堪能できるスペシャルな公演になる模様なので、お見逃しなく。

また、既報の通り、大槻率いる電車の旧3作品「電車トーマソ」「勉強」「電車英雄」がCD3枚組のパッケージで5月に再リリースされる。長らくオリジナル盤が入手困難になっていた3タイトルを、是非この機会にチェックしてほしい。

2017年も筋肉少女帯の周囲は騒がしくなりそうだ。

Txet by 志村つくね
Photo by コザイリサ

セットリスト
1. サンフランシスコ
2. カーネーション・リインカネーション
3. みんなの歌
4. 踊るダメ人間
5. 俺の罪(橘高・本城歌唱)
6. 星と黒ネコ(Instrumental)
7. これでいいのだ
8. 日本印度化計画
9. 星の夜のボート
10. Picnic at fire mountain 〜Dream On James, You’re Winning〜
11. Go! Go! Go! Hiking Bus 〜Casino Royale〜 〜The Longest Day〜
12. 最期の遠足
13. 月とテブクロ
14. くるくる少女
15. 週替わりの奇跡の神話
16. 釈迦
EN
1. 愛の讃歌
2. リルカの葬列
3. イワンのばか

ライブ情報
「筋少シングル盤大戦!」
日時:5月20日(土)開場 17:15/開演 18:00
会場:東京・EBISU LIQUIDROOM

関連リンク

筋肉少女帯オフィシャルサイトhttp://eplus.jp/sys/web/king-show/index.html
徳間ジャパンコミュニケーションズ アーティストページhttp://www.tkma.co.jp/j_pop/King-Show/

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