アフリカの農家と金融機関をつなぐ信用スコア生成サービス「FarmDrive」

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小規模農家と金融機関をつなぐ「FarmDrive」イギリスの海外開発研究所(ODI)によると、サハラ砂漠より南のアフリカ地域では、農家全体の80%を占める約3,300万軒の小規模農家が、この地域の農作物のおよそ9割を生産している。

しかし、これら小規模農家が必要な資金を調達するための手段は限られているのが現状だ。

・人工知能とデータ解析で小規模農家の信用スコアを自動生成

スマホアプリ「FarmDrive」画面サンプルケニアの首都ナイロビで2014年に創設された「FarmDrive(ファーム・ドライブ)」は、モバイルテクノロジーと、人工知能、データ解析を活用し、アフリカ地域の小規模農家と金融機関をつなごうというユニークなサービス。

農家は、SMSやモバイルアプリを使って、日々の収入や支出、収穫量などに関するデータを入力していき、収支をモニタリングすることで、事業の意思決定に役立てる。

さらに、農家によって入力されたデータは、独自のアルゴリズムにより、気象データや農産物マーケットの動向、地元の経済データなどと合わせて解析され、融資などの審査基準となる信用スコアを生成。

金融機関は、小規模農家の融資審査において、「FarmDrive」が生成する信用スコアを利用することができる。

・小規模農家の資金調達をサポート

「FarmDrive」は、小規模農家の融資に対するリスクを金融機関が評価しやすくなることで、小規模農家の資金調達をサポートするのが狙い。

このサービスには、現時点で、3,000軒の小規模農家が登録しており、これまでに、小規模農家に向けて総額1,300万シリング(約1,422万円)が融資されている。

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