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絵本「はらぺこあおむし」の切り絵はただの切り絵ではなかった

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今、「絵本女子」(私が勝手に言っております)など、絵本を自分のために楽しむ大人、さらに、子供ではなく大人に絵本をプレゼントする方も増えているようです。そこで、そんな大人の方々のために、プレゼントするときにヒトコト添えたい絵本ウンチクや明日、学校や職場で話したくなる絵本の豆知識をご紹介!

 

今回は、世界のベストセラー絵本作家エリック・カール様の「はらぺこあおむし」!(第2弾でございます)

 


はらぺこあおむし エリック=カール作
amazon.co.jpより

 

ごぞんじの方もいらっしゃるかもしれませんが、エリック・カール様は、「オリジナルの色紙」を張り合わせ、さらに、色鉛筆等で加筆し、絵を仕上げていらっしゃいます。いわゆる「コラージュ」という手法でございます。

 

ここで大切なのが、「オリジナルの色紙」というところ!

 

市販の色紙ではありません。すべてエリック様の手作りの色紙でございます。薄い紙に絵の具を塗り重ねたりドリッピング(飛散させる)したりして、1枚の色紙を作ります。そうすることで、同じ色でも濃淡でグラデーションになったところ、違う色同士でグラデーションになったところなど、一枚の色紙の中に様々な色の表情ができるのでございます。

 

そして、その色紙からイメージに合った部分を切り取り、貼り合わせることで絵を描いていきます。ちなみに、色紙は一度にたくさん作って色ごとに引き出しにストックしているとか…。

 

気になる方、エリック様ご自身のHPで、その制作過程をスライドやビデオで公表されているので、是非チェックしてみてはいかがでしょうか…

 

出典:http://www.eric-carle.com/home.html

 

トップページにある「Photo and Video Gallery」という中にあります。

 

ではなぜ、エリック様はオリジナルの色紙を作るのか?ここが重要なところでございます。もしテストがあったら、ここテストに出ます。

 

エリック様は、動物や植物が大好き、自然に対してとても深い興味を持っておられます。作品も動物、植物を扱ったものが圧倒的に多うございます。そんな彼の持論が、「自然界にある命あるもの(動物、植物など)は、厳密に見ると、みんな同じ色をしていない。均一の色のものなどないのだ!」でございます。

 

自分の手のひらを見てみてくださいませ、場所によって色は違います。花びらだって葉っぱだって、場所によって色は違います。光の当たり方によっても変わってきます。

 

そう、自然の姿をありのまま表現するために、この技法を使っているのです。まさに「世界にひとつだけの花」ならぬ「世界にひとつだけの色紙」を使う必要があるのでございます。

 

ご理解頂けましたでしょうか…

 

ということで、幼稚園や学校の授業で「はらぺこあおむし」を作る際には、くれぐれも、市販の色紙を使わないで頂きたい!エリック様に「WHY JAPANESE PEOPLE!」と、大声でつっこまれますからね…

 

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