体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

「ファミコンのおかげ」が今の仕事につながる端々に | デイリーポータル Z 編集長 林雄司さん

f:id:kensukesuzuki:20170315153359j:plain

1983年7月に発売されて国内の累計販売台数は約1935万台、テレビゲーム機として革新的成功をおさめた、ファミコンこと「ファミリーコンピュータ」。2016年11月に復刻発売された「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」も、発売直後から品薄状態が続いたことは記憶に新しい。

何よりファミコンは、「ウソ技(テク)」「クソゲー」「ゲームは一日一時間」「抱き合わせ」「借りパク」など、さまざまな社会現象を巻き起こした。ファミコンはテレビゲーム機の娯楽の枠を超えた生活の一部であり、その遊びをとおして、友だちと一緒に笑い合い、駆け引きをしたり、あるいはケンカもしただろう。ファミコンとともにあった原体験は、実は今を生きる私たちの人生観や仕事観に大いに影響を与えてるのではないか? そんな確信をもって、さまざまなシーンで活躍されているビジネスパーソンや著名人にお話をうかがっていく。

第1回にご登場いただくのは、インターネット黎明期から『webやぎの目』『死ぬかと思った』等で人気を集め、現在は『デイリーポータル Z』編集長である、林雄司さん。そのユニークなクリエイティビティの礎に、じつはファミコンを通じた成功体験がかかわっていた――。

林雄司さん プロフィール

1971年東京都練馬区生まれ。1996年より個人でウェブサイト「東京トイレマップ」「webやぎの目」などを開設。ウェブサイトの内容をまとめた「死ぬかと思った」「やぎの目ゴールデンベスト」などの著作がある。デイリーポータル Z ウェブマスター。

林 雄司 (@yaginome) | Twitter

「中山美穂のトキメキハイスクール」ほど大変な恋愛はなかった

f:id:kensukesuzuki:20170315154123j:plain

――ファミコンはいつ頃に買われましたか?

高校1年生のときでした。1987年かな、遅いんですよ。アルバイトをして、自分のお金で買いました。うちは割と厳しい家庭だったので、ファミコンなんて買っちゃいけない雰囲気で。だから、アルバイトをして自分で買いました。抱き合わせで『テラクレスタ』がついていた気がします。

――お気に入りだったタイトルは?

「ファミスタ」ですね、すっごいやりました。それこそ年度ごとに買って。僕ヤクルトファンなんですけど、初代ファミスタだと一番弱いんですよ。しかもあまり友だちがいなかったんで、一人でずっとやってました(笑)。あとはディスクシステムのゲームですね。500円でゲームの書き換えができてたくさん遊べましたから。

f:id:kensukesuzuki:20170315154140j:plain

その中でも思い出深いのは「中山美穂のトキメキハイスクール」でした。あのゲームには学びましたね、人生観というか、恋愛観? 女性と付き合うのは大変だということは学んだけど、あのゲームほど大変ではなかった(笑)。すぐ怒るんですよ、あのゲームの中山美穂。

なんか怒らせたらゲームオーバーになるんですけど、ロードになるとき一瞬真顔に戻るんです。だけど、その後ニヤってする。「え? 何それ」って。でも何か意図があるんじゃないかとか勘ぐって、「本当は怒ってないくせに」とか、深読みしてました。あとからきいた話ではあれ、ただ暗転処理のバグだったらしいですけどね。

1 2次のページ
リクナビNEXTジャーナルの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。