体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

【茶室VR】利休の時代から続く「樂焼」ご当代に聞いた、茶室をVR体験するということ

articleTalkThumbs[‘1’] = ‘img001.png’;

史上最大の樂焼の展覧会が開催。オリジナルのハコスコも登場!

時代は約450年前。茶人・千利休の「侘び・寂び」の思想をひとつの茶碗という形にしたことから始まった樂茶碗の歴史。その伝統は一子相伝で受け継がれ、現在は十五代樂吉左衞門さんが、樂茶碗の新たな境地を切り開いている。

樂 吉左衞門(らく・きちざえもん)
桃山時代、初代長次郎によって始められた「樂焼」を一子相伝で受け継ぐ樂家の十五代当主。1949年生まれ。東京芸術大学彫刻科卒業後、ローマ・アカデミアへ留学。1991年、十五代吉左衞門襲名。

そんな樂さんが設計したという、滋賀県の佐川美術館・楽吉左衞門館にある茶室も実にユニークなのだが、このたびその茶室を段ボール製のゴーグルとスマホを使ったサービスハコスコでVR体験することができる。

東京国立近代美術館で2017年3月14日(火)から2017年5月21日(日)まで開催される、史上最大の樂焼の企画展「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」ために製作されたオリジナルのハコスコ。価格は¥2,200

樂さん設計の茶室を再現したVR動画のダイジェスト版はハコスコアプリから観ることができる。

樂吉左衞門館 茶室VR ダイジェスト版はこちら

まるで自分が茶室のなかにいるかのような臨場感!

450年の伝統と、最新IT技術。一見、相性がいいとは思えない組み合わせだが、そもそも樂さんは、VRに興味があった?

1「「いや、特には。世間では3D映画が流行っていますが、別に立体的に見えなくてもいいと思っているくらいです(笑)。なのですが、今回の話をいただいて、いざVRを体験してみたら、これはこれで面白いなと。

素の肉眼では見られないもの、感じられないものが目の前に現れますよね。これまでも、茶室や樂茶碗をCGや映像とコラボレーションするという試みは行ってきたのですが、やはり平面的ですし、一方向からしか見ることができません。

でもVRなら、まるで今その場で茶室に来たかのように、空間そのものを体感できます。『ジュラシック・パーク』のようにね。それが面白いなと」」

確かに、茶室の映像を「ハコスコ」で見ると、一条の光だけが差す水の中をイメージした空間や、ヨシとヒメガマの水庭に囲まれた開放的なスペースが、目の前にありありと浮かび上がってくる。

「部屋に入ってくる光の色が、目の前にある緑や花よりも、ずっと豊かな自然を描き出してくれるのです」と樂さん
1 2 3次のページ
TIME & SPACEの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。