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キューバの四重苦は本当だったけれど、シームレスな世界のなかで、むしろそれは楽しみになる。

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キューバの四重苦は本当だったけれど、シームレスな世界のなかで、むしろそれは楽しみになる。

キューバに行ってきた。

サルサと革命の国、そして半世紀ぶりにアメリカと国交回復して、これから盛りあがろうとしている国。

でもキューバは、普通の観光地ではない。渡航する直前、知人が「キューバは四重苦ですよ」と教えてくれた。

「四重?」

「そう。『インターネットが使えない』『クレジットカードが使えない』『英語が通じない』『レストランが美味しくない』」

本当かな?と思った。

でも東京から20時間以上かけて首都ハバナに到着し、Airbnbで予約した部屋に落ち着き、街を歩きまわってみると、知人の言ってたことは全部当たっていた。

携帯電話のデータ通信に必須の3Gの電波が、キューバ国内では飛んでいない。携帯はあっても、音声通話しかできない。ネットに繋ごうとすると、国営電話会社が売ってるWi-Fiカードを買わないといけない。ところがこの会社の支店はそんなに数がなく、行ってみると長蛇の列だ。下手すると1時間は待たされる。

おまけにWi-Fiの電波は、ホテル周辺など主要な場所にしかない。ハバナに着いて初めての夜に街を歩いていると、暗がりに人びとが群がって座っているのを見つけてびっくりし、「ポケモンGO?」と思った。スマホが使えないのに、そんなわけがない。みんなホテルの周囲の道路に座り込んでネットに夢中なのだ。

カードが使えないから、入国のときに空港で両替した。何と日本円からキューバのペソに替えてくれたのはびっくりだったけれど、実際にハバナの街をぶらぶら歩いてみると、お金なんてほとんど使わない。たしかに美味しくないけれど食事は安いし、街並みも人びとも素晴らしい。

欧米人中心の観光客は山ほどいるけれど、中心部を外せばハバナには静かな街区が広がっている。

ナイキとかサムスンとかトヨタとか、いまや世界中で見るメガカンパニーの広告看板なんか、旧市街のどこにもない。

どこまでもどこまでも、古いコロニアルスタイルの石造りの街並みが続き、石畳の路があり、どこからか音楽が流れてくる。

走ってるクルマの三分の一ぐらいは1950年代のアメリカのクラシックカーで、三分の一ぐらいは旧ソ連のラーダ。普通のクルマは三分の一ぐらいしか見ない。

貧しいけれど貧富の差が無い社会主義国のキューバで、街路はとても安全だ。夜の薄暗がりに危険のにおいはない。そのかわりに、やたらと皆が話しかけてくる。そういう国だ。

21世紀になって世界中がテクノロジの波で溢れ、インターネット接続どころかモバイル決済やシェアサービスをたいていの観光地で使えるようになった。世界はシームレスになっている。すべてはつながって、旅と暮らしの間、いまいる場所とどこか遠くの場所、それらの間に継ぎ目を感じる必要がなくなりつつある。

でもそういう時代だからこそ、「ここではない」という場所を感じることが時には大切だ。キューバは人の住まない極地でなければ、戦場でもなく、恐怖政治の国でもない。ごく普通の国で誰でも歩いて楽しめるけれど、「ここはどこなんだろう?」という異世界感をじゅうぶんに楽しめる。なんとも稀な国だ。

いまこことその向こう側の間の「継ぎ目」を実感させられるキューバ。このシームフルな国で、目をみはる経験を楽しもう。キューバの四重苦は本当だったけれど、シームレスな世界のなかで、むしろそれは楽しみになる。キューバの四重苦は本当だったけれど、シームレスな世界のなかで、むしろそれは楽しみになる。キューバの四重苦は本当だったけれど、シームレスな世界のなかで、むしろそれは楽しみになる。 ハバナの旧市街には、1950年代のアメリカのクルマがたくさん走っている。キューバの四重苦は本当だったけれど、シームレスな世界のなかで、むしろそれは楽しみになる。 街中のいたるところに革命家チェ・ゲバラの肖像がある。これは理髪店のガラス窓。「チェ風に切ってくれ」っていうお客さんがいるんだろうか?キューバの四重苦は本当だったけれど、シームレスな世界のなかで、むしろそれは楽しみになる。海沿いには、古い倉庫を改造しておしゃれなビール醸造所ができていた。クラフトビールが旨い。キューバは急ピッチで観光化している。キューバの四重苦は本当だったけれど、シームレスな世界のなかで、むしろそれは楽しみになる。 国営スーパーには商品が品薄だが、街中に点在する小さな市場には野菜や肉があふれている。これからAirbnbのアパートのキッチンで、豚とトマトのシチューをつくる。キューバの四重苦は本当だったけれど、シームレスな世界のなかで、むしろそれは楽しみになる。

Airbnbで、旧市街の外れにあるアパートの4階の部屋を予約した。とても親切だったホストのダニアさん。出発の日も早朝なのに見送りに来てくれて、サルサの素晴らしいCDをプレゼントしてくれた。

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