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取り除く調理法も? 放射能を含む食物を専門家に聞く

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取り除く調理法も? 放射能を含む食物を専門家に聞く
J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」(金曜担当ナビゲーター:青木理)のワンコーナー「BREAKTHROUGH!」。各曜日のナビゲーターが、東日本大震災についてさまざまな切り口から考えていく一週間です。

最終日となる3月10日(金)の放送では、「原発事故の健康や生活への影響」をテーマに、獨協医科大学准教授の木村真三さんをお迎えして、お話を伺いました。

放射線衛生学が専門の木村さん。チェルノブイリ原発事故後の調査や救援に長年携わり、福島原発事故の直後にも、すぐさま現地入りし、福島県内の各地で調査活動を行ってきたそうです。なかでも、飯館村で農業を営む伊藤延由さんと一緒に、山菜、きのこ、たけこのなど野生植物の汚染調査をしてきました。しかし事故後、時間の経過と共に、山菜の放射線量に“ある変化”が出てきたそうです。

「(震災後)年々、山菜に含まれる放射線量は減ってきてたんですよ。ところが、2013〜14年あたりから横ばい状態になって、去年となってくると、高いものが出はじめて、事故直後よりも高いものが出はじめたんです」(木村さん、以下同)

放射線量の高い山菜が出はじめた背景には、“生体濃縮”が関係しているといいます。なんでも、汚染された木々から落葉した葉が地面に降り積もって腐葉土になるのですが、そのなかには「放射性セシウム」が蓄積されているそう。野生植物は腐葉土から栄養を吸い上げて成長していくため、山菜には放射性セシウムが徐々に蓄積されていくのだとか。

山菜以外に、たけのこも例外ではなく、最近では栃木県宇都宮市の学校給食に、基準値を上回る栃木県産のたけのこが含まれていたことで、全国ニュースの紙面を賑わせました。この事件、木村さんがさらに調べてみると、安全ではない地域のたけのこを、安全なたけのこの中に混入し、業者がそのまま出荷していたことがわかったそうです。

しっかりとチェックを受けて出荷する農作物がある一方、その隙間を縫って、汚染された食物が今後も出てきてしまう可能性は十分にあると木村さんは指摘します。

「僕が福島で話すのは、風評被害を払拭するには測るしかないんだと。測って数字を出すんだと。その結果によって、安心を担保する。安全っていうものがわかったら、安心につながりますから」

ただ、そんな汚染された野生植物ですが、飯館村の伊藤さんの実験により、なんと「塩漬け」にすることで放射性セシウムが食物から抜けていくということがわかったそうです。

「放射性セシウムというのは、カリウムと同じ性質を持つものなんです。お塩(塩化ナトリウム)の中には、不純物としてカリウムが含まれているんですよ。ナトリウムとカリウムは同じような性質を持っているもので、そこに、放射性セシウムが入ったものが混じってしまうと、見分けがつかないんです。だから塩分と共にセシウムも抜けていく…お塩の方に移行してしまう。“食べられるかもしれない”ということを、これも逆に、伝えていくってことが僕らの仕事だよねって伊藤さんと話してたんですよね」

汚染された食物ばかりに、目を向けるのではなく、放射性セシウムを減らす可能性にもしっかりと目を向けていきたいものですね。

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【番組情報】

番組名:「JAM THE WORLD」

放送日時:平日 20時−22時

オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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