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忘れられない3月11日。渋谷のど真ん中で地震に遭遇。5時間歩き通して保育園の息子のもとへ

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2011年3月11日、私は渋谷のど真ん中で被災しました。

仕事で外出中だった私は、地震の揺れが収まるのを待って、会社に戻るため駅へと急ぎました。しかし、改札へ降りようとした私は駅員に引き止められ、そこで初めて、ことの重大さを知ったのです。

「駅は封鎖されました。構内は危険ですので、地上に出て下さい。」

階段を上って地上へ戻った私は、周囲を見て愕然。

ただでさえ混んでいる原宿の街中は路上にまで人が溢れ、「代々木公園が避難場所です」と、メガホンで叫ぶ警官が手旗信号で交通整理をしていました。

仕事どころじゃない。

「息子は・・・大丈夫なの?!」

慌てて保育園に電話をかけた私。

「こちらは大丈夫です。お迎えにいらっしゃるまで、お子様は責任を持って預からせて頂きます。」

これが、保育園に繋がった、最後の電話になりました。

仕事を早退させてもらおうと次にかけた電話は、不通に。

「只今、回線が混雑しているため・・・」というアナウンスが流れるだけで、その後の電話は、全く繋がらなくなってしまいました。

とにかく、保育園に迎えに行かなくてはいけない。

「早く、息子に会わないと・・・」

余震の度に揺れる首都高速の下を黙々と歩きながら、「もし次に大きな地震が起こったら・・・」と、頭によぎるのは、「死」。そんな不安を払拭するために、私はひたすら、一心に、歩きました。 関連記事:あの時、懐中電灯一つあれば…。3.11、不安を取り除いてあげられなくてごめんね

こうして、やっとのことで保育園にたどり着けたのは、地震発生から約5時間後でした。

門を開け、保育園の玄関まで駆け足で向かった私。

その目に飛び込んできたのは、窓越しに座って私を待つ、一人の息子の姿でした。

ずっとずっとこらえていた涙が、私の目から溢れ出ました。

「遅くなってごめんね。怖い思いをさせて、ごめんね。本当に、本当にごめんね。」

息子を強く、強く抱きしめる私。

そんな私につられたのか、泣き始める息子。

保育園の玄関先で、二人で一緒に、大声を出してワンワンと泣いてしまいました。

保育士さんによると、「部屋で待ちましょう」という問いかけに息子は断固として応じず、ずっと玄関で私を待っていたそうです。

他の子のママが来る度、息子は一喜一憂したことでしょう。

いつになったら私が来るのか、不安で仕方がなかったと思います。

それなのに、息子は泣かずに、ただただじっと、私を待ち続けていたのです。

あれから、6年。

当時3歳だった息子は、小学3年生になりました。

二人目の赤ちゃんにも恵まれた私は、子どもたちに囲まれて、とても幸せな日々を過ごしています。

今でも当時のことを思い出すと、不安になり、眠れなくなってしまう夜もあります。

でも、だからこそ、こうして子どもたちと一緒にいられる時間を大切にしなければいけない。

これからも、家族みんなで、しっかりと生きていこうと思います。 関連記事:あの日、水を求めてさまよい歩いた私。差し出された1本のミネラルウォーターに感涙

著者:yuuumerrn

年齢:30代

2人息子のママ。渾身の想いで授かった2人目がかわいすぎて、保育園に預けないよう画策してるのは夫にナイショです。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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