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どこまでが合法でどこからが違法!?「ギャンブル・賭博関連の法律」について弁護士に聞いてみた!

どこまでが合法でどこからが違法!?「ギャンブル・賭博関連の法律」について弁護士に聞いてみた!

2017冬ドラマ「銀と金」をご存知でしょうか?あの有名な作品『賭博黙示録カイジ』の作者、福本伸行さんがギャンブル勝負を描いた名作です。今期、同作がドラマ化され、放送も最終回直前。クライマックスに向け盛り上がってきています。

現在は麻雀を題材にしたラスボス相手の最終章に入っていますが、その前にはポーカーを題材にしたヒリヒリするようなギャンブル勝負が繰り広げられていました。知っているようで実はあまりよく分かっていないギャンブルについての法律について、弁護士の先生に詳しく聞いてみました。今回、教えて頂いたのは、アディーレ法律事務所の篠田恵里香先生です。

–記者
ドラマの中で、ポーカーで数億を賭けで勝負するシーンがあります。改めてギャンブルに関する法律について教えて頂きたいのですが、結局のところ、(今現在)法的にギャンブルとは、どこまでが許されてどこからが違法になるのでしょうか?

–篠田先生
ギャンブル=「賭博」は、法的には、「偶然の事情によって勝敗が決まる勝負事について金銭やその他の財産を賭けること」をいいます。例えば、プロ野球の勝敗や、カードゲーム、ルーレットの勝敗につきお金をかける行為は「賭博」の典型例です。

賭博罪(刑法185条)の条文は、「賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。」となっています。要は、賭博行為をすれば原則違法(犯罪)→「一時娯楽物」を賭けた場合は例外的に合法となるわけです。

まとめますと、「どこまでが許されるギャンブル?」というよりは、「ギャンブル行為は原則として全て賭博行為として違法(犯罪)」であって、一時娯楽物を賭けた場合と、後に述べる特別法による許可がある場合に限って、例外的に合法となるという説明が適切かと思います。ギャンブル場で、ポーカーで現金を賭ける行為は、当然ながら賭博罪として違法ということになります。

–記者
賭けるものがお金で無い場合、例えば「労働」や「物品」などでは、法的な扱いはどうなるのでしょう?後から物品を買い取るようなことも出来るでしょうし、結局のところ、お金を賭けているのと変わらないように思うのですが?

–篠田先生
「賭博」は「お金」のみならず「何らかの財産」を賭ければ成立します。したがって、偶然的な勝敗につき物品を賭けた場合でも、原則賭博にあたります。ただ、「一時娯楽物」の例外がありますので、「負けた方がお菓子1個、ジュース1本」というようなケースであれば、一時娯楽物を賭けたとして合法となる可能性が高いです。判例上は、「低額でもお金を賭けたら一発アウト」と考えられているので、たとえ10円であっても、「今日の試合の予想、負けた方が10円ね。」等とお金自体を賭けた場合は、賭博罪にあたるといえるでしょう。

「労働」は財産ではないので、これを賭けても原則として賭博罪には当たりません。それでは、「負けた方が今日の1000円ランチを奢る」というケースはどうでしょうか。概念的には、お金を賭けたり労働を賭けているように見えますが、裁判所の考え方は、このようにおごりを賭けた場合には、「敗者が一時娯楽物の対価となる金銭を支出した場合は、一時娯楽物を賭けたといえる」と判断しています。要は、「お金を出す行為をしているけれどランチという料理を賭けたのと同じ」ということです。あまりに高額でない限りは、この場合もセーフという判断になる可能性が高いです。

一方、食事の席であったとしても、「持ち帰り可能な高いワインボトル」等を賭けた場合は、一時的な娯楽のためではなく、換価可能な物を賭けたとして賭博罪に該当する可能性が高くなります。

–記者
パチンコ、競馬、競艇など、現時点で世の中に浸透しているギャンブルもいくつかあります。この辺りは、どのような法律でどのような扱いをされているのでしょうか?また、それぞれにおいて、個々の破たんを防止するような制約(賭金の上限など?)は法的に設けられているのでしょうか?

–篠田先生
パチンコ・競馬・競艇・競輪・スポーツくじ・宝くじ等も、先ほどの定義いからいえば「賭博」に当たることは明らかです。しかしながら、これらのように「堂々と世間で公然と行われている賭博」については、特別法によって例外的に許可されているので合法ということになります。1回の購入金額や、くじの発行枚数については一応の定めがありますが、基本的に「〜〜円までしか購入できません」という購入総額の上限は設定されていないようです。

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