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住人同士の挨拶禁止、その気持ちがわからなくもないソロモン諸島に住む筆者

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挨拶禁止のマンション!?

挨拶に見るカルチャーギャップ
とある神戸市内のマンションで、住人同士の挨拶を禁止することになったという新聞の投書が話題になりました。「知らない人に挨拶されたら逃げるように教えている」親御さんの一言がきっかけだったのだとか。

知らない人に挨拶されたら逃げることの是非についてはともかく、誰に挨拶をすべきかの線引きは意外と難しいものです。ご近所さんはもちろんのこと、職場でも、「おはようございます」から「お疲れ様でした(または「お先に失礼します」)」まで、誰に言うか、どのタイミングで言うか、そもそも言おうかどうか、私達は日々、たくさんの小さな決断を迫られています。

分からなくもない、その気持ち

挨拶に見るカルチャーギャップ
筆者は現在、ソロモン諸島という南の小さな島に住んでいます。この国は、良くも悪くも、一昔、いや、三昔ほど前の日本のようで、コミュニティ精神が今もたいへん根強く残っている社会。「困っている時はお互いに助け合う」と表現すると心温まる響きですが、ご近所さんが放っておいてくれない、監視社会でもあります。

実は筆者はこの国に住み始めるようになって、「挨拶禁止」を要求したマンション住人の気持ちが分からなくもない・・・と思うようになったのです。

挨拶は礼儀か、非礼か?

挨拶に見るカルチャーギャップ
日本は、都会になればなるほど「匿名」になれます。外出すると自分は通行人の一人となり、イヤホンで音楽を聞こうが、スマホで漫画を読もうが、周囲に迷惑をかけない限り殆ど誰も気に留めないでしょう。もしくは挨拶を禁止する間でもなく、マンションの隣人の顔をそもそも知らないということも不思議ではありません。

しかし、ソロモン諸島ではそういうわけにはいきません。なぜなら家から一歩出ると、人々が誰にでも挨拶をしてくるから。彼らにとってはそれが普通であり、また、同じコミュニティに属する者に対する礼儀なのです。

それが日本では全く逆。公の場では互いに無関心というのが暗黙の了解であり礼儀でもあります。これは「儀礼的無関心」と呼ばれるもので、先進国では一般的に見られることです。

郷に従え・・・ない時もある

挨拶しないこと=関心を見せないことが礼節という文化で暮らしてきた人間がいきなり真逆の文化に放り込まれることは、いくら挨拶という好意的な行為であってもなかなか気が滅入ります。見知らぬ人からのハローも4度目、5度目となると、「ハロー(放っといてください)」と感じるようになります。

実行に移さないとは思いますが、仮に筆者が「挨拶しないでほしい」とソロモン人にお願いしたら、彼らはまず自分たちの耳を疑い、次に筆者の頭を疑うことでしょう。

挨拶は奥深い

挨拶に見るカルチャーギャップ
マンションでの挨拶禁止を提唱した方の気持ちが分からなくもない、というのは、筆者がこんな経験を今現在しているからなのでした。

「儀礼的無関心」がまだまだ全く根付きそうにないソロモン諸島。そもそも単独行動が好きな内向型の筆者なので、外から帰ってくると四方八方から浴びた「ハロー」でクタクタなのですが、見知らぬ人とのコミュニケーションをこよなく愛す、という外向的気質の強い人であれば、この国はあるいはパラダイスになるかもしれません。

いかがでしたか? 皆さんは、誰に挨拶しますか? 挨拶されたくないのはどういう人ですか?
単純な一言だからこそ、文化や性格が如実に出る・・・挨拶とは実に奥深いものですね。

[All Photos by Shutterstock.com]

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