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オープンしたての放射能ドックで「内部被ばく検査」受けてみた

内部被ばくの検査に用いる椅子型のマシン。600万円

 放射性物質による体内の被ばく、いわゆる内部被ばくの検査を行う「放射能プレミアムドックセンター」が2012年1月、東京・品川にオープンした。この施設では、1万2600円(2月末までは9500円)で、内部被ばくまたは甲状腺被ばくの検査を受けることができる。今回、記者自身が実際にこの検査を受けてみた。記者は都内在住。福島第1原発の事故発生後も米・魚・肉・野菜・牛乳・水などをそれまでと変わらず、特に産地などを意識することなく飲食してきた。また2011年には、1~2日ずつ計4回福島県を訪れており、そこでも同様に過ごしている。

 放射能プレミアムドックセンターは、日本サード・パーティ株式会社が開設したもので、東京・品川の御殿山トラストタワーにある。同社はITメンテナンスを請け負うほか医療機器の販売などを行うメーカーで、同社が加盟する行政刷新研究機構としては福島県南相馬市で妊婦にガイガーカウンターの貸与といった活動も行ってきた。

■検査は”ただ座っているだけ”

腰の位置には巨大な検知器がある

 同施設が内部被ばくの検査に用いるのは、AT1316という「椅子型ホールボディカウンター」だ。1986年に事故を起こしたチェルノブイリ原発に近いベラルーシのメーカーが開発したもので、約600万円。被験者の腰があたる位置に設置された検知器が、体内から出てくる放射線量を計測する。被験者は約10分間ただ座っていればよく、当然ながら痛みをともなうような処置もない。

 検査にあたっては、服を着替えたりアクセサリーをはずしたりする必要はなく、検査中は読書や他人との会話が可能。日本サード・パーティ環境エネルギー部の多賀小大里さんは「小さなお子さんの場合は、親御さんに隣で絵本を読んでもらうなどして、座り続けてもらっています」と語る。

 事前に申告した身長・体重・年齢からは「検出限界値」が算出される。これは「あなたの場合、これより小さな数値は検出できませんよ」という値だ。記者の「検出限界値」は、セシウム137が144ベクレル、セシウム134が130ベクレル、カリウムが1470ベクレルだった。限界値は大人より身体の小さい子供のほうが低いため、子供のほうが数値として顕れやすい傾向があるようだ。

【ニコニコ動画】放射能ドックで体内被ばく検査を受けてみた

■10分後、明らかになった検査結果は・・・

 10分間ただ座り続けた結果、記者の身体からはセシウム137と134については「Not detexted(検出されず)」、カリウム40は4170ベクレル(誤差±1080ベクレル)が検知された。カリウムについては原発事故とは関係なく人間の体内に蓄積されているものもあり、成人男性は4000前後とされるため、ほぼ標準的な値といえる。

 検査後、行政刷新研究機構として発行される「放射線検査成績証明書」にもこうした数値が記載されており、さらに現状のまま1年間過ごした場合の積算被ばく量も示される。記者の場合、予想される年間被ばく線量は0.0122ミリシーベルトだった。年間の被ばく限度の目安とされる1ミリシーベルトと比べ、かなり低い値といえる。検査手順があまりにシンプルで、あっけなく終わってしまうため、内心「本当に計測しているの?」という疑念が湧かなくもなかったが、その一方で、数値として顕れる検査結果を見ることで、自身の内部被ばくに対する意識が少し高まったようにも感じられた。また、これまで「600万円の椅子」に座ったことがなかったため、その意味でも貴重な体験だった。

◇関連サイト
・[ニコニコ動画] 内部被ばく検査の模様を視聴する
http://www.nicovideo.jp/watch/1327824813
・日本サード・パーティ株式会社 – 公式サイト
http://www.jtp.co.jp/

(土井大輔)

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