ロシア企業が、家を丸ごと3Dプリンターで出力することに成功

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ApisCorの3Dプリンターが出力した家屋中東の代表的な世界都市ドバイにおいて、2016年5月、3Dプリンティング技術により“出力”されたオフィスビルが世界で初めて完成。

イタリアでは、エンジニアリング会社のWASPが建設用3Dプリンター「BigDeltaWASP」を開発するなど、建設の分野でも、3Dプリンティング技術の活用がすすんでいる。

・家屋を丸ごと3Dプリンターで“出力”

170304ApisCor2ロシアのエンジニアリング会社「Apis Cor」は、ロシアの大手デベロッパー「PIKグループ」との提携のもと、モスクワ郊外の街スタピノで、専用3Dプリンターを用い、38平方メートルの家屋を建築した。

壁や仕切り、外構は、丸一日かけて3Dプリンターで“出力”。

さらに屋根や窓、断熱材などの取り付け、総工事費は10,134ドル(約115.5万円)となった。

「Apis Cor」が開発した専用3Dプリンターは、最大で高さ3.1メートル、長さ8.5メートル程度の小型クレーンのような形状で、一般的な重機と同様、トラックで運搬可能。建築現場で、建物全体を“出力”できるのが特徴だ。

この3Dプリンターで“建築”した家屋は、玄関、風呂トイレ、キッチンが備えられ、一般的な家屋と劣らず、快適で落ち着いた住空間になっているという。

・3D プリンティング技術により工期短縮やコスト削減を実現?

3Dプリンティング技術は、建築における工期短縮やコスト削減、資材の無駄遣いの軽減につながりやすいのが利点。実用化に向けた今後のさらなる発展に期待したい。

Apis Cor

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