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ベジタリアンは長生きする?野菜しか食べない食生活を医師が考察

ベジタリアンは長生きする?野菜しか食べない食生活を医師が考察
世の中には野菜しか食べないベジタリアン、と呼ばれる人々が存在します。

一見健康的な食生活にも見えますが、医学的にみて菜食主義は長生きをするのでしょうか?

今回はイギリスで行われたベジタリアンの死亡率の研究概要、ベジタリアンの種類、懸念される健康リスクなどを医師に解説していただきました。

イギリスで行われていた研究概要

ベジタリアンは長生きする?野菜しか食べない食生活を医師が考察

研究概要、背景

肉を食べない食生活を持つ人はいくつかの慢性疾患にかかりにくいと言われてきたが、死亡率まで下がるのかどうかは結論が出ていません。

2016年イギリスでは、ベジタリアン(肉を食べない人)と肉を食べる人で死亡率を比較した研究が報告されています。

研究内容

研究では以下の人々の死亡率を比較しました。


普通に肉を食べる:約18,000人


あまり肉を食べない:約13,000人


魚は食べるが肉は食べない:約8,500人


ベジタリアン:約20,000人

(ヴィーガン約2,000人を含む)

研究結果

全ての理由による死亡率は特に差がなかったが、以下のようなことがわかりました。

心疾患での死亡率は普通に肉を食べる人に比べて、魚しか食べない人のほうが高い

悪性腫瘍(がん)による脂肪質については魚しか食べない人のほうが低く、白血病やリンパ腫についてはベジタリアンの死亡率が低かった

呼吸器疾患による死亡率については、肉をあまり食べない人の死亡率が低かった

結論

全ての死因による死亡率は、ベジタリアンと非ベジタリアンで差がありませんでしたが、原因別の死亡率では差が出るかもしれないということでした。

しかし過去にアメリカで行われた他の研究では、ベジタリアンのほうが寿命が長いという結果が出ているものもあり、それぞれの研究で少しずつ方法が異なるため、まだこれといった結論は出ていないと言えるでしょう。

《参照》

・アメリカ栄養学会誌

野菜しか食べない食生活の健康リスク

ベジタリアンは長生きする?野菜しか食べない食生活を医師が考察
アメリカでは人口の5%はベジタリアン、2%は一切動物食品を食べないヴィーガンだと言われていますが、日本ではベジタリアンはまだまだ少ないでしょう。

単に「肉は食べない、野菜だけを食べている」というだけでは、動物性食品からしか取れない栄養が不足します。例えばビタミンB、Dや、亜鉛、鉄、カルシウムなどのミネラルです。

ベジタリアンはナッツやサプリメントを摂ることで意識的にこれらの摂取をする必要があり、またタンパク質は大豆など植物からも摂れますが、意識しないと必要量がキープできず、筋肉量の減少につながります。

ベジタリアンの種類

ベジタリアンは長生きする?野菜しか食べない食生活を医師が考察
ベジタリアンの種類については議論もありますが、おおむね以下のように分類されます。食べる食品の制限が強くない順に紹介します。

ペスコ・ベジタリアン

牛肉、豚肉、鶏肉など獣肉を食べない人たちです。植物性食品と乳製品、卵に加えて魚肉も食べるが、工場で加工された魚は食べないことが多いようです。

伝統的な和食に近く、食べられるものが多いため外食や人との会食も難しくありませんし、ビタミンやオメガ3脂肪酸、タンパク質なども不足しにくいです。

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