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アトピー性皮膚炎の新薬開発へ かゆみの根本的な治療に希望の光!

アトピー性皮膚炎の新薬開発へ かゆみの根本的な治療に希望の光!
2017年3月2日(木)アトピー性皮膚炎の治療薬の開発を目指す京都大学などの国際研究グループが、治療薬の候補を開発し、研究、治験によってかゆみを抑える効果が確認できたことを発表し、早ければ、2年後の実用化を目指したいとしています。(参考)

アトピー性皮膚炎は根本的な治療法がありませんでしたが、今回の研究によってどのような展望が期待できるでしょうか。

今回は国際研究グループが行った研究から、アトピー性皮膚炎の概要、症状、治療や予防対策を医師に解説していただきました。

目次

国際研究グループが行った研究

アトピー性皮膚炎の新薬開発へ かゆみの根本的な治療に希望の光!

研究内容

開発したネモリズマブという抗体製剤をアトピー性皮膚炎患者264人に4週間ごとに皮下注射し、その投与量を変えたり、プラセボ(ネモリズマブを含まない偽薬)を注射した患者との比較を行いました。

研究結果

ネモリズマブ皮下注射を開始してから12週間後のかゆみスコアを検討すると、十分な量を投与したグループでは、かゆみの強さを示す指標がおよそ60%軽減され、重い副作用はなかったということです。

ネモリズマブは、ヒスタミンと同様にかゆみを引き起こす微量物質であるインターロイキン31が、かゆみ受容体に取り付くのを妨げ、かゆみを減らすことができるとのことです。

今後期待できること

アトピー性皮膚炎に対する新しい治療の一つとして、ネモリズマブが使用できる可能性があります。

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎の新薬開発へ かゆみの根本的な治療に希望の光!
アトピー素因を持つ患者で、主に小児期(通常2歳未満)に発症する、慢性でかゆみを伴う湿疹であるとされています。

アトピー性皮膚炎の原因・症状・なりやすい人の特徴

アトピー性皮膚炎の新薬開発へ かゆみの根本的な治療に希望の光!

原因

多様な原因と増悪因子がありますが、3歳まででは食物アレルギー、それ以降ではダニなどの吸入性アレルギーが関連していることが多いとされています。

症状

かゆみを伴う慢性の湿疹が現れますが、皮膚病変の分布は以下のように年齢によって異なります。

■ 乳児期

頬や胴体手足の関節以外に多い

■ 小児期

・首

・耳の後ろ

・手足の関節の内側

■ 思春期から大人

・顔

・首

・上半身

・手足の関節の内側

なりやすい人の特徴

1歳までに発症することが多く、90%以上の患者が5歳までに発症すると言われています。

アトピー素因は、環境中の吸入性の抗原(花粉、ハウスダストなど)や食物アレルゲンに対してIgEという種類の抗体を作りやすい遺伝的傾向で、ぜんそくやアレルギー性鼻炎、結膜炎を合併しやすく、家族歴があることが多いです。

病院でのアトピー性皮膚炎の治療内容

アトピー性皮膚炎の新薬開発へ かゆみの根本的な治療に希望の光!
代表的なものは薬物療法で、塗り薬を使って治療を行い、かゆみを抑えるために抗ヒスタミン薬やアレルギーに対する薬を使うこともあります。

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