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この中毒性、ヤバし! カンフーマスターの師父が腕をふるう薬膳台湾料理店

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人生、いろいろなことがありますよね。先が見えない、道に迷った、疲れ果ててもう動けない……。そんなとき、体と心を回復させてくれる駆け込み寺的な一軒があるといいなと思いませんか?

横浜中華街の一角にある「工夫厨房(カンフーキッチン)」はまさにそんなお店。ここでは中国武術「詠春拳」の達人でもある店主による薬膳台湾料理がいただけるんです。

薬膳料理と聞いて、「体にはいいけどおいしくなさそう……」と思った人もいるのでは? でもそれは間違いかも。なんせこのお店の料理ときたら、何種類もの漢方が入っているというのにどれも絶品。一度食べるとヤミツキになり、遠方から通いつめる人もいるというのです。

……って、そこまで言われたら、気になりますよね!?

というわけで私、取材に行ってまいりました。

横浜中華街の隠れ家的な一軒

地下鉄「元町中華街駅」の3番出口を出て、横浜中華街らしい熱気につつまれながらお店を目指します。1階に「接筵」という中華料理店が入っているビルを見つけたら、その3階が「カンフーキッチン」です。

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大きな看板が外に出ているわけでもなく、うっかりすると見落としてしまいそうなたたずまい。でもそれがまた「自分だけの隠れ家」って感じでイイ!

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カンフーマスターの店主と美人弟子のまりやさん

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お店に入ると黒い服に身を包んだ男性の姿が!

この方こそが、若いころにカンフー映画への出演経験を持ち、現在は「詠春拳」の伝道師でもある店主のチェン・イェンさんです。ここからは他の方たちにならって、チェンさんではなく「師父(シーフー)」と呼ぶことにしましょう。物腰やわらかで柔和そうな師父ですが、突然暴漢が襲ってきたらものすごい俊敏さで拳を繰り出しそうな感じありますよね。……私のただの妄想かもしれないですけど!

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そしてお店にはもうひとり、太陽のような明るい笑顔を浮かべる女性が……。

彼女は看板店員であり、チェンさんの「詠春拳」の内弟子でもあるまりやさん。ご覧のとおり、美人で親しみやすいお姉さんです。

師父が作り出す薬膳料理

それではさっそくイェンさんに料理を作っていただくことにしましょう。「何にしますか?」と聞かれ、メニューに目をやったのですが……麺もの、ご飯もの、デザートなどメニューが豊富なこと! 中華街でも大規模なお店であればそれも当然ですが、こちらのお店は小さなキッチンが備わっているだけ。それでいてこれほどたくさんの料理を提供できることにビックリです。

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▲メニューの一部。最新の金額についてはお店のホームページを参照のこと

さらに、麺部分をご飯に、ご飯部分を麺に入れ換えてオーダーすることもできるとのこと。……なんてフレキシブルな!

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今回は数あるメニューの中から、「薬膳ばそ丼」「搾菜肉絲麺(ザーサイロースめん)」「手作り薬膳水餃子」の3品をいただくことにしました。

では師父、お願いしますっ!

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▲手作り薬膳水餃子(2種類の味から選べます)(648円)

まず最初に出てきたのは水餃子。輝くほどの透明なスープに白い餃子が浮いていて、とってお美しいです。

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スープからいただくと、中華料理によくありがちな“くどい塩辛さ”がない。あっさりしていますが、出汁やうま味がしっかりと感じられるので味が薄い印象はなし。そしてスープにも薬膳は少し入っているといいますが、独特の薬膳っぽさはまったく感じられません。ごくごくと飲み干したくなる味わいです。

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続いて餃子を。

今回は特別にセロリ入りのものと、ユリのつぼみやシイタケが入ったものの2種類をスープに入れていただきました。台湾ではセロリやシイタケも漢方として使われるそうで、食べると独特の食感や味わいを楽しめます。これも“いかにも薬膳”な感じはなく、ひき肉も胃に重たい感じはなし。気づけば4個あった餃子をぺろりと食べてしまっていました。

何度も食べたくなる「薬膳ばそ丼」

続いてはお店の人気メニュー「薬膳ばそ丼」です。

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▲薬膳ばそ丼(972円)

「ばそ」とは台湾語で「そぼろの肉」のことで、台湾では家庭料理としてよく食べられてきたそう。そぼろ肉の他にはタケノコやしいたけといった具、何種類かの漢方などが入っています。

口に入れるとまず感じるのがハッカクの風味。こちらも味つけ自体は濃くなく、どんどんと食べ進められちゃうのです。

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そして途中、ピリッと口の中で弾けるのは「サンショウ」。元の丸いままのサンショウとつぶしたものの2種類を加えるという丁寧さで、心地よい刺激が食欲をかき立ててくれます。

深みのある味わい「ザーサイロースラーメン」

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▲搾菜肉絲麺(ザーサイロースめん)(1,188円)

最後に出てきたのは「ザーサイロースラーメン」。麺の上にかかった具は、チンジャオロースのピーマンがザーサイになったものを想像してください。細切りにした豚肉とザーサイを炒めたものにとろみがつけられていて、やさしい味わいです。具、スープともに塩は不使用。驚くことにその塩味はほとんどザーサイから出たものだといいます。

漢方の効果を実感!

最初は「3品すべて食べられるかな……?」と心配だった私ですが、想像以上にするする食べることができてビックリ。胃もたれするということが本当にないので、いくらでも入っていく感じなのです。

これはひとつに、使っている食材や漢方のおかげ。

漢方やお茶は自身で台湾まで行って買い付けているといいます。もうひとつは師父の腕前にもよるもの。たとえばショウガは何十分も包丁を使い、自身の手でたたくなど、下ごしらえにかけられている手間ひまがすごいんです。そうした料理にこめられた愛情により、真似できない独自の料理が作られることがわかります。

実際、豚足や丸鶏などが苦手だった人も、ここのメニューで「おいしい!」と開眼した人がいるというほど。

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ここでもうひとつ驚くべきお話を。

食べてから15分ほど経ったころでしょうか。私の体がポカポカと非常にあたたかくなってきたではないですか! エアコンなどの暖房に当たるときとはちがう、お腹のほうからじんわりと身体全体があたたまってくる感覚。

これが薬膳の力なのか……!

寒い季節に食べに来るにはピッタリですね。

体も心もエネルギーをチャージできるお店

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それにしてもこちらのお店、とにかく居心地がよいです。

たとえるならば、台湾の大衆向け食堂でくつろいでいるような感じ? いえ、私、台湾には行ったことはありませんが、家族や仲間、ひとりでもぶらりと行けて、行くとお店の人が料理とお話で気さくにもてなしてくれる……わかるでしょうか?

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実際、師父の料理とともに、まりやさんのもてなしぶりに魅了されてしまう人たちも多いんです。たとえば、恋愛がうまく行かず泣きながらお店に来た女性に対し何時間も話を聞き、なぐさめ、料理を出し、その後も励ましつづけたというまりやさん。

「その彼女が今度結婚するらしくて……本当にうれしいの!」

そうまりやさんは顔を輝かせて話してくれましたが、そんな店員さん、ドラマ以外で出会ったことありますか!?

でも、そうしたこともありえそうなほど家庭的な雰囲気でもてなしてくれるお店なのです。中華街に山の数ほどお店はあれど、唯一無二のお店と言ってよいのではないでしょうか。

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一度訪れたらファンになり、通い詰めてしまう人も多いという「カンフーキッチン」。みなさんの体と心にエネルギーをチャージしてもらえること間違いなしです。

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このほか、お店では「詠春拳」の教室を行っていたり、ライブを開催していたりとユニーク。

……うん、たしかにこんなお店、他にはないです!

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練習の道具を私も試させてもらいました。ひとつのリングで1キロ。

お、重い……!!

お店情報

工夫厨房(カンフーキッチン)

住所:神奈川県横浜市中区山下町187-2 港ビル3階

電話番号:080-6256-7185

営業時間:11:30~23:00(日曜日は10:00~23:00)

定休日:木曜日

ウェブサイト:工夫厨房 (カンフーキッチン) | Kung Fu Kitchen Official Websit

※この記事は2016年12月の情報です。

※金額はすべて税込みです。

書いた人:鷺ノ宮やよい

鷺ノ宮やよい

三重県出身。旅行代理店、編集プロダクションを経て2009年よりフリーライターとして活動中。学生時代に池波正太郎の小説やエッセイを読んで、食べ物の魅力を文章で伝えることに惹かれる。これまで雑誌やウェブサイトなどで携わったグルメ関係の記事は100本以上。三度の飯より食べることが好き。激辛ジャンキー。慢性眼精疲労。 Twitter:@saginomiyayayoi

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