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【毒対決】人間界VS生物界、どっちの毒が恐ろしいのか?

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週刊ポスト 2017年3/3号
Fujisan.co.jpより

北朝鮮の関与が疑われている金正男氏の暗殺事件。殺害に使われたのが、人類が作った化学兵器で最も毒性の強いVXガスだとわかり、マスコミを騒がせていますが、ここでふと疑問が…

 

人類史上最も毒性の強い化学兵器がVXガスならば、生物界でVXガスに匹敵するほど強力な毒を持つ生物っていったい??

 

毒の強さは一般的に「半数致死量(=投与された動物の半分が死ぬ推定量)」が指標となり、「LD50」(lethal dose 50)の値で示されます。たとえば、VXガスだとLD50は0.02mg/kg。つまり、体重60㎏の人間であれば、0.02mg×60㎏=1.2mgで死ぬ確率が50%という計算。そこで今回はこの「半数致死量」を基準に、VXガスに勝るとも劣らない生物界の猛毒生物をご紹介していきます。

 

コレが人を簡単に殺せる猛毒の“毒セブン”だ

 

まず、「半数致死量」を基準に猛毒生物をまとめた『猛毒動物 最恐50』(今泉忠明)によると、地球上で毒性の強い生物上位7位、通称、“毒セブン”は次のようになります。

 

1位「マウイイワスナギンチャク」【LD50/0.00005~0.0001】ハワイ諸島マウイ島

2位「ゴウシュウアンドンクラゲ」【LD50/0.001】インド洋南部~オーストラリア西方近海

3位「ズグロモリモズ」【LD50/0.002】パプアニューギニア周辺

4位「モウドクヤドクガエル」【LD50/0.002~0.005】南米コロンビア

5位「ハブクラゲ」【LD50/0.008】インド洋~沖縄近海

6位「カバキコマチグモ【LD50/0.005】日本、朝鮮半島、中国

7位「カリフォルニアイモリ」【LD50/0.01】アメリカ

 

いずれも海外に生息する生き物が上位を占める結果ですが、とりわけ注目すべきは、日本にも生息する生物が入っているということです。それが、6位の「カバキコマチグモ」。

 

これは沖縄県を除いた日本全国に広く生息する毒グモで、見た目はきれいな黄色をしています。……が、その毒性は非常に強く、咬まれると、腫れや水ぶくれ、重症化すると、頭痛、発熱、嘔吐といった症状も。とはいえ、牙が小さいゆえ、注入される毒の量が少なく、死亡例が出ていないのが救いです。

 

ススキなどイネ科の植物に巣をつくることが多く、5~8月に活発になるそうなので、それらしいクモを見かけたら、まず近寄らないのが懸命です。

 

「クモ」「ハチ」まだまだ日本にいる危険な毒を持つ生物たち

 

日本に生息する生き物で、毒性の強いものはまだまだいます。

 

たとえば、クモつながりでいえば、「セアカゴケグモ」。皮下注射でLD50/0.9と毒性は高く、これまでにも大阪で確認されたのを機に、全国で発見されています。毒はメスだけが持っていて、道路の側溝、公園の花壇やブロック、自動販売機の裏などにいることが多いです。

 

また、夏になると気をつけたいのがハチです。なかでも攻撃的で獰猛な「スズメバチ」はLD50/2.5と決して高くはありませんが、一度刺激すると、集団で襲い掛かってくるのが怖いところです。

 

とくに「アナフィラキシーショック」によるショック症状は、呼吸困難などを引き起こし、ときに亡くなる人も。スズメバチ含め、ハチは黒い色に反応して攻撃してくるため、ハチの羽音が聞こえたら、騒がず、その場を離れたほうが無難といえるでしょう。

池袋では生きた猛毒生物たちと出会える特別展が開催

ここまではあくまで知識欲を満たす猛毒生物たちの紹介だが、それでも飽き足らない人は生きた猛毒生物を「見て」「触れて」「嗅ぐ」特別展があるので、そちらをご紹介したい。

 

それが池袋サンシャイン水族館の「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展・痛(もうどく展2)」だ。

 

出典:http://www.sunshinecity.co.jp/aquarium/index.html

 

同館では3月16日(木)~6月25日(日)まで猛毒を持つ生き物を集めた特別展を開催する。「防御するための毒を持つ生物」「毒を利活用する生物」「人を死に至らしめたレッドゾーンの生物」の3つのコンセプトに分かれた館内では、ヤスデやムカデ、フグ、イソギンチャク、エイなど猛毒を持つさまざまな生き物が集合している。

 

ちょっと恐いけど、興味はあるという恐いもの見たさの人は、ぜひこの機会に足を伸ばしてみると面白いかもしれない。

 


子供の科学 2015年8月号
Fujisan.co.jpより

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