【怖い】悪人顏の店主が作る料理がうまい「酒房 裕一」に潜入【北海道・旭川】
怖そうに見えて優しい人。
そんな風に言われる人もいるでしょうが、
「怖そうに見えて怖い」店主がいる居酒屋さんを見つけました。
北海道第2の繁華街、さんろく。
その一等地のビルの中で営む、「酒房 裕一」が今回の舞台です。
強面ではあるものの、男気あふれる料理が自慢のお店。
北海道のうまいものがガッツリ食べられるので、
地元の人から大人気、観光客にもオススメですよ!
さんろく街のどまんなか
「ほんと、店主の顔が怖いから行ってみな!」
とんでもない切り口で情報をいただきました。
北海道で食べ歩き、メシ通レポーターの裸電球です。
「あそこのお店、美味しいよ」
「すごく変わったメニューがあるよ」
そんな口コミを聞いて、お店に向かうことはありますが、
まさか「顔が怖い」なんて理由でお邪魔することになるとは!
このビルですね。
道北最大の繁華街、そのどまんなかです。
立地は最高ですがビルの中のため、一見さんは皆無。
後で知ることになるのですが、
ここのお店は、「THE北海道」な食材を堪能できるので、
観光の方にも喜ばれると思います。
しかし、緊張してきました。
ええっと……3階ですね。
居酒屋さんの営業は路面店が多い旭川市。
ここまで「ビルの中」というのは、どちらかというと珍しいくらいです。
まさに「知る人ぞ知る」って雰囲気がプンプンしますね。
どんなお店なのでしょう。
着きました!
こちらが「酒房 裕一」さんです。
う〜ん、ギラリとした重厚な扉。
一見さんにはドキドキの作りですね。
勇気のあるやつだけ入ってこいスタイルです。
こんばんは〜。
チラリ。
扉を開けると、厨房が見えるのですが。
何やら「黒い人影」が。
というよりも「黒いオーラ」の人影が!!
「いらっしゃい、一人?」
ひぃぃ〜!
出た!!
噂どおり、いやそれ以上か。
店主の伊藤 裕一さんです。
ありがとうございました〜、ガチャ……。
思わず扉を閉めてしまいました。
気持ちを落ち着かせる必要があります。
いや〜、めっちゃ顔怖かったぞ……。
でもこちらも顔を見られちゃったワケだし、
どこかで「襲撃」されたらもっと怖いよな……。
勇気を出していざ、入店!
入ってみると、照明が抑えられた、とても落ち着く雰囲気です。
店主の裕一さんも……顔は怖いですが、
「恐喝」してくる様子もなく、黙々と厨房で料理を作っています。
実はこのお店を教えていただいた方から、
「刺身がうまいんだ」という情報も得ていました。
早速、盛り合わせをお願いします!
包丁さばきが光る!
包丁を握ると、任侠映画に出てきそうな迫力。
スッと鮮やかに、刺身を切っています。
耳の上には鉛筆が。
しかし、オーダーを受けても、その鉛筆は使わずに、
卓上のボールペンで記入しているようです。
恐る恐る、聞いてみると。
「これか? 落ち着くんだ」とのこと。
なんともチャーミングな一面が垣間見られました。
ちなみに鉛筆ですが、1回も使わない日がよくあるそうです。
グループでも十分楽しめそうなボリューム!
「オススメ刺身の盛り合わせ」です。
この日は2,500円で作ってもらいました。
内陸にある旭川ですが、
物流の要となるマチのため、北海道の新鮮な食材がドカドカ入ってくるんです。
観光地で食べるよりもリーズナブルな場合も多く、
旭川で魚介を楽しむという通な旅人もいます。
この日の刺身も朝、水揚げされたものばかりです。
函館の活だこです。
やわらかい! 甘い!
この鮮度はなかなか食べられないですよ。
旭川から1時間ほど離れたマチ、留萌市のイカです。
間に海苔が挟まり、見た目にも美しい!
「裕一」の刺身は「刻みわさび」でいただくのも特徴。
これ、ものすごくツーンとくるのですが、癖になる味わいです。
どれも新鮮で最高!
続いて注文したのは、「一年牡蠣 1,200円」です。
しかも牡蠣のブランドともいえる、サロマ産。
その名の通り、通常のサイズよりも殻は小ぶりですが、
なんといってもリーズナブル!
焼き牡蠣として提供されます。
身はしっかりとしたサイズで、食べ応えがあります。
口いっぱいに広がる磯の香り。
至福の瞬間です。
強面にも慣れて……きません
ドーベルマンが似合いそうな風貌ですが、
チワワを6匹、ネコを4匹 飼っているそうです。
そのギャップ!!!
顔は怖く、言葉もぶっきらぼうですが、
深いところには「優しさ」があるような気がします。
いまのところは。
最後に注文したのはこちら!
「アニキ特製ポークチャップ 750円」です。
大きな豚肉が、
なんとも魅惑的な色のソースに絡んでいるではありませんか。
一度、酒蒸ししているので、分厚いお肉も驚くほど柔らかいです。
さらにトマトベースの酸味が心地よいソース。
これはご飯が進みそう!
お酒との相性も抜群です。
満たされた〜! 幸せです。
ということで。
顔は徹底的に怖いものの、男気あふれる料理が自慢!
裕一さんでした!
「アニキ、本当は優しいんじゃないですか?」
「うるせえ、写真のデータ消すぞ!」
ひぃぃ。
やっぱり怖そうに見えて怖い人のようです。
ごちそうさまでした!
お店情報
酒房 裕一
住所:北海道旭川市3条通6丁目 カワイビル3F
電話番号:0166-25-9332
営業時間:17:30~翌5:00
定休日:日曜日
ウェブサイト:http://sakabo-yuichi.com
※この記事は2017年1月の情報です。
※金額はすべて税込みです。
書いた人:裸電球
北海道を拠点に食べ歩き。CATVでグルメ番組のレポーターを担当したことをきっかけに、ハシゴ酒が趣味となる。入りづらいお店に突撃するのが大好き。現在はフリーで、映像制作とライターの仕事をしている。 ブログ:「裸電球ぶら下げて」
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