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福島県民は健康被害を受けない!? 札幌医科大・高田教授が語る放射能のリスク

札幌医科大学医療人育成センター・高田純教授

 福島第1原発の事故から10ヶ月以上が経った。事故で漏れた放射性物質について、「危険厨」「安全厨」の言葉が使われながらの議論は、今なお続いている。どれだけ科学的な根拠を示されても、「安心」「不安」などの主観的な感情が入ることがある。

 2012年1月19日に放送されたニコ生アゴラ「放射能はそんなに危険?原発のリスクを考える」では、「福島県民の大多数の(被曝線量は)5ミリシーベルト以下で、福島県民は健康被害を受けないというのが、2011年4月以降の調査の結論だ」と主張する札幌医科大学医療人育成センター・高田純教授が出演した。

 「10ミリシーベルトまでの被曝は低線量だ」と定義する高田教授は、世界各地の核災害地を調査してきた学者の一人。福島第1原発の事故後には、自ら個人線量計を持って福島県内で線量検測を行った。その高田教授によると、2011年1年間の福島県民の個人外部被曝線量は、10ミリシーベルト以下、大多数の県民は年間5ミリシーベルト以下であるそうだ。

 また、心配されている内部被曝について、高田教授は「チェルノブイリや海外の外部被曝対内部被曝の比は、3:1くらいだが、福島の場合は10:1。外部被曝を10にすると、内部被曝は1以下」と自身による調査を根拠にした知見を述べた上で、

「日本人の場合、いろんな食料を摂る。地元だけのものを摂っていない。米だったら、1年前のものを摂る。県外のもの・海外のものを摂るから薄まる。もう一つは、(各自が)気を付けていたということもあった」

と語り、外部被曝量に比べ内部被曝量が低い理由を付け加えた。さらに高田教授は、ブラジル・イラン・中国の奥地では自然放射線量が10ミリシーベルトに近いところもあると例を挙げつつ、「自然放射線量の2~10ミリシーベルトは十分安全の範囲と考えた方が妥当だ。福島県民は健康被害を受けないというのが結論」と持論を展開した。

 これらの高田教授の発言を受けて、視聴者から寄せられたコメントでは「長期の経過を観察しないと安全とかどうかも判んないのが現状なんじゃないの?」などの議論が飛び交った。また、「危険か危険ではないかという二元論がすでに間違っている」と冷静に分析した発言も見られた。

■放射能に対する子どものリスク・親の不安

高田純教授

 どれだけ科学的根拠を示されても、住民にとって最終的に重要になるのは「主観的な安心」だということもある。視聴者から寄せられた以下の質問は、子を持つ親の率直な不安を代弁するものであった。

「子どものリスクについて詳しくお聞かせください。もうすぐ3歳になる子どもがいます。正直、将来がかわいそうでしょうがないです。個人でやれることを教えてください」

 この質問に対して、高田教授は「小さいお子さんを優先に、(放射線量の)検査をスムーズに行うことじゃないかと思う」と語り、子どもの放射線量検査に対する支援を訴えた。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 「子どものリスク」についての質問部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv77654437?po=news&ref=news#01:06:20

(ハギワラマサヒト)

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