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△特集:YOSHIROTTEN Interview

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数多くのCDジャケットや映像、広告ヴィジュアルなど、ファンならずとも気付かぬうちに目にしているであろうYOSHIROTTENの作品群。そのクリエイションに特徴的に使われているモチーフが三角である。グラフィックアーティストである彼の目に、三角はどのように映っているのか。それは、一目見たら忘れられない彼のモノ作りの秘訣にも通じる話となった。

三角には神秘的なイメージがあると思います。三角は一番数少ない点でできている面ですよね。バランスが三点にわかれていて偏っていない。中にある空間が、前後左右なく、時空もよくわからない。そのバランス感が遠い存在だと感じさせるんじゃないでしょうか。実際に、山やピラミッドなど、崇められるような存在は三角が多いから、自分が使うときもそういう印象を抱いてほしいときだと思います。

仕事柄多くのサインやマークを調べるんですが、フリーメイソンや魔術、死装束の三角頭巾もそうですが、神がかったものごとには必ず三角が出てきます。
三という数字自体も、三井、三菱という代々続いている財閥の名字や、家紋などによく使われていて、神秘や権力と縁があるのもおもしろい。

創作していて思うのは、意志が一番あるのが三角だということ。丸や四角はもっと静かで語らないけど、三角は尖っているし、いちばん詰まっている。街中でも三角のものが突然表れたらビックリしますよね。人の注意をひくんです。
これは勉強して得た知識ではなく、自分がやっていく中で感じて、積み重なった印象。比率などのロジックで考えているわけではなく、感覚として得たものです。

インパクトを求められることが多いからなのか、仕事でも三角のモチーフは好まれる傾向があります。
例えばTeddyLoidというアーティストのCDジャケットを手がけているんですが、色々案を出したなかでも、なにもないところにいきなりピラミッドが浮かび上がってきたというアイデアが採用されて。シリーズになったので、作品が増えるごとに浮かんでいるピラミッドが増えていくという設定になりました。

Print TEDDYLOID_EP1

JOHN LAWRENCE SULLIVANのTシャツを作ったときは、デザイナーの(柳川)荒士さんも三角が好きだったんですよ。シャープで鋭利で、なんかクールなあの形という、その感覚が共通していたから「なにか作ってくれ」ということになって。

DRESSEDUNDERSSEDからは、「三角でロゴを作ってほしい」というオーダーがきて、オリジナルのタイポグラフィを作りました。三角にしていくと記号っぽくなり、人間味もなくなるんですよ。DRESSEDUNDERSSED自体がそういうブランドなのでマッチしていると思います。ちょっと象形文字のようでもありますよね。

DRESSED dressed2

三角に呼ばれた仕事というのもあります。
TOYOTAの仕事で、三角のフレームの中に車を展示し、そのフレームの中におかしな映像を映そうという企画があったそうなんです。その元ネタを作ってくれるのは誰だということで僕に依頼がきました。まさに呼ばれた感じですよね。

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