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世界最大の見本市【SXSW】に臨む新進気鋭 Walkingsがクラウドファンディングを決意した理由とは?

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世界最大の見本市【SXSW】に臨む新進気鋭 Walkingsがクラウドファンディングを決意した理由とは?

 “全時代ロック”を標榜する期待のニューカマーとして、ロックファンから注目を集めている3ピースバンド Walkingsが、春にアメリカはテキサス州オースティンで行われる世界最大級の音楽イベント【SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)】への出演に向け、音楽クラウドファンディング muevo(ミュエボ)での密着ドキュメンタリー映画製作プロジェクトを開始させた。

<【SXSW】出演オーディションのため、ゲネプロまで行うほどの熱意>

 かつては世界で随一の音楽見本市にして、今年はミュージック以外にもインタラクティブ、フィルム、ミュージック、コメディの4部門が催される年に一度の祭典【SXSW】。連日に渡ってオースティンの街中にある各会場でライブやイベントを行う一大行事だが、Walkingsがこのイベントに懸ける思いは格別だ。

 その熱意を端的に表すエピソードがある。昨年夏、Sony Music JapanとJAPAN NIGHTが主催となり【SXSW】出演を賭けたオーディションが行われた。当然彼らも参加するのだが、各アーティストごとリハーサルは無く、持ち時間もわずか15分と事前に知り、前もってオーディション会場を借しきりゲネプロを行ったというのだ。結果、Walkingsは決勝で会場を大いに沸かせるも優勝には及ばなかったが、JAPAN NIGHTからの直接オファーから【SXSW】出演が決定した。

<単身渡米して地下鉄でギター演奏、ガレージで録音… 現地でしかできない音楽体験>

 しかし、今回のオファーは渡航費をはじめ、諸々の費用はすべて自己負担になる。ブレイク前のインディーズ・バンドにとって厳しい条件となるだけに当初は悩んだというが、それでも渡米を決断した理由。そこには楽曲の作詞作曲も手がける高田風(vo,g)の経験が一因になっているようだ。

 2014年、すでに前進となるバンドで活動していた彼は、“アメリカの音楽性を生で体感したい”という思いから、祖父母の資金援助を受けて単身渡米。約半年ほどニューヨークで生活していたという。毎日、地下鉄でギターを演奏することで日銭を稼ぎながら、ゴスペル教会でのセッションや現地で知り合った音楽家たちとガレージでのレコーディングなど、そこでしかできない音楽体験を続けてきた。

 “次はちゃんとバンドを連れてアメリカに来たい” 学生のころよりアメリカのロック・ミュージックを愛し、バンドでも他とは一線を画する本格派のサウンドを鳴らしてきた高田にとって、世界中のインディーズ・アーティストが一堂に介し、過去にはホワイト・ストライプスやノラ・ジョーンズが羽ばたくきっかけのひとつにもなった【SXSW】への出演は、漠然な夢ではなく明確な目標だったのだ。

<せこいグッズがリターンになっても、自分なら返ってきた気がしない>

 とはいえ前述したように、先立つものは大きな問題だ。資金援助を求めるクラウドファンディングを決意する上では相当な葛藤もあったが、背に腹は変えられない。高田は“史上最強のヒモ・バンドになろうかな、と思って(笑)”とおどけるが、実施を前にクラウドファンディングの在り方を自分なりに調べあげ、決意するまで悩みに悩んだ毎日があったそうだ。

 ゆえに資金援助に対するリターンも、大胆なプランが数多く用意されている。毎日現地の動画レポートが届くリアルタイムドキュメンタリーとそこで録音するライブCDがセットの最安プランにはじまり、その模様をもとに制作するドキュメンタリー映画のDVDが付与されるプラン、帰国後のワンマンへの招待や現地で撮影する写真集に、果ては年間ライブ フリーパスポートから今回のツアーに同行できる驚愕のプランまで。

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