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「東京様、ありがとうございます」

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今回お話を伺ったのは、サンミュージック所属のお笑いコンビ「ハンセンナンセン」の椋橋さん。大阪から東京に移り住み、コールセンターのアルバイトをしていた頃の椋橋が体験したという「不思議な留守番電話」とは!?

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―――「怖い話」の体験があると伺いました。

先日書いたアンケート的には「怖い話」っぽい感じに見えるんですけど、どちらかと言ったら不思議な話ですね。

―――不思議な話?

はい。不思議な体験です。

僕、今年の春に大阪から東京に来たばかりなんです。それで、一発目のバイトに選んだのがコールセンターのバイトだったんです。時給が良いっていうのを聞いたので。それで、その仕事がアポイントを取る営業、受信じゃなくて発信側の電話なんです。

―――こっちから掛けるんですね?

今までにやったことはなかったんですけど、その社員さんからは「気軽にやった方がいいよ」みたいな、「全然大丈夫だから」みたいなことを言われて、それでスタートしたら2件目でいきなりクレームが来てしまって、幸先悪いスタートになっちゃいまして。発信していくと、色々なひとに掛かっていくので。

―――ですよね。掛ける相手はランダムなんですか?

リストが出て。番号が振り分けてあって、それをクリックしたらその番号に電話が掛かり始めて、そこからスタートということで。それの連続です。

―――シフトの間はずっとやるんですよね?

はい。そうなると当然。留守とかちょくちょく当たることになるんです。一日の半分くらいは留守番電話

―――日中なんかはそうでしょうね。

その留守番電話も最近だと、その、「自分の声で留守番電話の声を入れる人」もいるんですよ。僕が聞いた中に、すごいおじいさんくらいの人の声が留守番電話の音声に録音として入っていまして、電話を掛けると、「ただいま、留守にしております。ピーっという発信音のあとにお名前とご用件をお申しください。どうぞ。」って、おじいさんの声が流れて、そのまま電話が切られたんですよ。「ピー」もなしに。驚いてしまって、僕が「どうぞ?」って言った瞬間に電話が切れたので、向こうの人からしたら「どうぞ」って声しか留守電に入ってないっていう、不思議な現象が起きて、それ以来、留守電がトラウマになってしまったんです。何か残すにしても、クレームが来ないように粗相のないようにしなくちゃいけない。

でも、あの一件はやっぱり、すごい不思議な体験だったんですよ。「どうぞ」でピー音なしで終わるなんて、僕からしたらありえないんですよ。この後に続いてお申しくださいでしたら別に「ピー」なしでもいいんですけど、「ピーっという発信音の後に」ってはっきり「ピー」って言ったんですよ。おじいさんの声で。「ああ、この後にピーって流れるんやろうな、うんうん、………どうぞ?どうぞ!?」って思ってる間に切れてしまったので。

―――メッセージを残されたくないおじいさんだったんでしょうか?

留守電って、そういう変なところがあるんですよ。なんかすごい声を録音する人がいるといいますか。「リビングから離れた2階の部屋くらいから言ってるんじゃないか」っていうくらい遠い声の留守電とかもありますから。後は、「ただいま留守にしております」って聞こえてきても、「本当に居ないのかな?どっちだろ?」って思いますね。たまに待つと出る時があるんですよ。ガチャって言って。

―――コールセンターの仕事は待機が少ないんですか?

待機は少ないですね。
すぐ掛けないといけないですし、それをしないと首を切られる

―――ひたすら掛けまくる訳ですね?

ひたすら掛けまくったうえで、ポイントを取っていかないといけないので。

―――つまりは、契約を?

そうです。

だから、留守電にねちゃねちゃ喋られるとと、時間が無駄になってしまうんです。本来なら慣れてくると、「ただいま留守にしております」くらいで「もう次に行こう」って切れるんですけど、(不思議な体験をした時は)「おじいさんなのに自分の声吹き込んでるんだなあ」とか思っている内に「どうぞ」って言われて、そのまま切られた。

相手が見えない中で、電話が切れるポイントとかも人によって全然違いますし、そういう意味ではコールセンターっていうのはストレスはたまりますけど、見方を変えれば結構楽しかったりする。

―――怖いとかではない「不思議な体験」ということですよね?

そうなんです。

コールセンターは意外と面白い職業でもあるので、よかったら是非経験してみて貰いたいですね。時給も良いし。僕の所は1300円くらいでした。

―――悪くはないですね。

悪くないですよ、1300円は。

1日9時間ですから、まとまった額がばっと入るわけですよ。僕ら芸人からしたら助かるわけです。少ない日数でもなかなか助かりますね。急なシフトのチェンジなんかも出来ますので。

―――わかりました。ありがとうございます。

―――東京に出てきたばっかりということですが、半年くらい経ってみてどうですか?

やっぱり、「関西弁のキツさ」っていうか、僕は自分の中では関西弁ですけど、そこまでキツくないつもりだったんですよ。大阪の中でも。でも、その口調でも「関西弁がきつい」って言われることが多くて………そんな僕でも、半年東京で過ごすと、自覚出来るようになるんですよ。関西弁のキツさを。

―――ということは、今はかなり関西弁が抜けてきた状態ですか?

抜けてきつつ」みたいな感じですね。

抜けすぎるとまあ、大阪の人から苦情が出る。「はい、お前東京に染まった~」っていう定番の流れがあるので。でも、やっぱり、友達が大阪から遊びに来たとかすると「関西弁がすごいな」って思っちゃうんです。「あれ。こんなきつかったっけ?」って。

逆に僕が「じゃない?」とか言ったら、何とかじゃんって言うと、ちょっとですよ、ほんのちょっと「じゃん?」って使うと「何それ?」ってなりますね。

―――違いますよね。

やっぱり大阪はそういうプライドがある。元々僕もプライドあった方なんですけど、もう今は東京にぺこぺこしてる。東京様様でございますので。「東京様、ありがとうございます」って。染まりに染まりまくって。だからもう、抜き切ることを抑えないとネタにも支障出ちゃうんで。

―――関西出身の芸人さんは、そこが難しいところですよね。

そこの駆け引きを今はしているところですね。

―――ありがとうございました。

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オモプラッタ

記者:

オモプラッタはポルトガル語で「肩甲骨」という意味。 芸人さんが華麗にはばたくための翼を支える肩甲骨でありたい。 それがオモプラッタの理念です。 オモプラッタ編集部は、プロの芸人さんたちが日々生み出している「オモシロ」のカケラを拾い集め、編集して、独自のコンテンツとして皆様にお届けしていきます。

ウェブサイト: http://www.omoplata.net/

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