体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

人口減少はなぜ「マズイ」のか?(前編)――人口減少の原因とは

ビジネスパーソンとして知っておきたい、ニュースの「なぜ」について詳しく解説するこのコーナー。通信社記者などを経て、現在はライターとして子ども向けの新聞などで、ニュースをわかりやすく説明している大井明子さんに、解説してもらいます。

第1回は「日本の人口減少」について。「働き方改革」などにも絡んで昨今ニュースなどによく取り上げられていますが、この問題の基本である「そもそも人口減少はマズイことなのか?何がマズイのか?」について、理解を深めていきましょう。f:id:k_kushida:20170215183841j:plain

ニュースはもちろん、ビジネス文書などでもよく、「日本は少子高齢化で市場拡大が見込めない」といったフレーズを目にします。簡単に言うと、「子どもが生まれず、高齢者が増え、人口が減っている」ということ。なぜなのでしょうか?まずは日本の人口の現状を見ていきます。

人口のピークは2008年、今後も減少する

2015年に行われた、最新の国勢調査によると、日本の人口は約1億2709万人でした。国勢調査とは5年に1度、日本に住むすべての人を対象に行う調査ですが、前回の2010年の調査に比べ、約96万人減少していました。1920年の調査開始以来、初めてのことです。

総務省の推計によると、日本の人口は2008年にピークの約1億2810万人を迎えていて、そこから減少しています。今年2017年1月1日現在の概算値では、約1億2686万人。ピークから約124万人減っています。

人口減少のスピードは、さらに加速するとみられています。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、43年後の2048年には1億人を割って9913万人となり、2060年には8674万人になると予測されています。さらに同研究所が参考値として出した推計では、2110年には4286万人と、現在の約3分の1になるとされています。

「100年で人口が3分の1になる」というのは衝撃的です。私たちが、「人口3分の1の日本」の姿を見ることはないでしょうが、子どもや孫の世代と考えると、そう遠くもありません。

■日本の人口の推移と見通しf:id:k_kushida:20170217150505g:plain

資料:総務省統計局「日本の統計2016」(2015年まで)、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(平成24年1月推計)(2020年以降)

注:1940年の総人口は、国勢調査による人口73,114,308から海外にいる軍人・軍属の推計数1,181,000を差し引いた補正人口。1945年の総人口は、11月1日現在の人口調査による人口71,998,104に軍人・軍属及び外国人の推計人口149,000を加えた補正人口。

世界の人口は増えてはいるが「少子高齢化」の兆しも

一方、世界の人口は増えています。国連人口基金によると、世界の人口は現在約73億人で、2056年には100億人を超えると予測されています。それに比べると、日本の人口がこれほど減少しているのは、特異なことのように思えますが、そうではありません。

「世界の人口が増加している」といっても、世界中まんべんなく増えているわけではなく、アフリカの国々やインドなどが増えている一方で、ヨーロッパでは人口が減少に転じている国も出てきています。

また、現在人口が増加しているアフリカを含め、世界のほとんどの国で、出生率は下がり始めています。例えば世界全体の出生率は、1990~1995年は3.04でしたが、2010~2015年は2.51に下がっています。このため、人口の増加は鈍化しています。国連人口部では、今後さらに出生率は下がり、人口増加は緩やかになると同時に、高齢化も進むとみています。60歳以上の人口は、2050年までに今の2倍になり、2100年までには3倍になると推計しています。人口増加の影には、「少子高齢化」が潜んでいるといえます。

1 2 3次のページ
リクナビNEXTジャーナルの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
GetNews girl / GetNews boy

オスカー2018年晴れ着撮影会