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「上司」に“振り回されずに”仕事をするためのポイント3つ

12万部を超えるベストセラーシリーズとなった『プロフェッショナルサラリーマン』(プレジデント社、小学館文庫)。その著者である俣野成敏さんに、「ビジネスパーソンの仕事への向き合い方」についてお話しいただくこのコーナー。第9回の今回は、「上司とのうまい付き合い方」についてです。f:id:k_kushida:20170215174513j:plain

こんにちは。俣野成敏です。

仕事をしている者にとって、「職場の人間関係」が働きやすさを決める大きな要因となっています。特に、部下の立場からしてみれば、「上司とどのように付き合っていくか?」というのは、大きなポイントと言えるのではないでしょうか。

上司への反発心は「期待を裏切られた結果」

一般に、部下は上司に対して「自分の上に立つ者」としての期待感を持っているものです。たとえば「管理職としての品格を持っていてもらいたい」「自分より仕事ができるはず」「仕事を公平に評価できるだけの力量があるに違いない」等々。けれど残念ながら、上司も人間である以上、完璧ではありません。

人は自分の期待を裏切られると、その失望感が怒りに変わることがあります。期待を裏切られた部下は、怒りから反抗心が頭をもたげ、中には上司に反発する人もいます。

もっとも懸念されるのは、上司の態度に振り回されることによって、自分自身の仕事が影響を受けてしまうことです。できない上司に反抗した結果、自分の貴重な仕事人生をその分、ロスしてしまうことほどもったいないことはありません。

人は、「自分ができないこと」に対しては腹を立てない

これに関して以前、私のところにこのような相談が寄せられたことがあります。それは「上司がだらしないので、仕事のモチベーションが上がらない。自分は遅刻ギリギリにくるくせに、退社間際になってこちらに用事を言いつけてくるのでほとほと困っている。どうしたらいいか?」というものでした。

このように、ルーズな上司に指図されたり、無理難題を押しつけらたりすれば、気持ちの良いものではないでしょう。だからといって、この相談者が上司に非協力的な態度を取ってみても、それで上司のクセが直るワケではなく、ましてや、あなたの成果や評価があがるわけでもありません。

なぜ、この相談者は上司の態度にこうした怒りを感じるのでしょうか?おそらく、この相談者は自分の時間管理ができる人です。だから時間にルーズな上司に腹を立てているのです。同じように、「上司がだらしなくてイヤだ」と言う人は、ご自身にとっての当たり前だからこそ、だらしない上司のことが許せないのです。

あなたもご自分の経験を振り返ってみていただくと合点がいくと思うのですが、人が怒る時というのは、たいてい自分にとっては「やるのが当然」のことで、他人がそれをやらない(できない)ことに対して腹を立てています。通常、人は自分ができないことであれば、他人ができないのを見ても腹は立ちません。「何でこれくらいできないの?」と思う時に、できない相手に対して怒りを感じるのです。

「自分の当たり前」と「他人の当たり前」は違う

ところで、こうしたことで人が怒るそもそもの要因とは、一体何なのでしょうか?

これは仕事の事例ではないのですが、先日、ある人が憤慨しながら、私にこのようなことを話してきました。「結婚が決まったというのに、両親が喜んでくれません。自分の子供の幸せを祝ってくれないなんて、どういう親なんでしょう?」と。

その方は「両親が結婚を喜ぶだろう」と思っていた期待を裏切られた結果、腹を立てたワケですが、それはつまり、「親は子供の結婚を喜ぶのが当然」という前提があったことになります。

もしかしたら親御さんは「結婚を決める前に、親に相談するのが筋だ」と思っていたのかもしれません。それとも、「この子は結婚するにはまだ早い」と憂いていたり、「連れてきた相手が気に入らない」と密かに思っていたりといったことも考えられます。もしご両親に喜んでもらうことが最優先なら、相手がどうやったら喜ぶか確認してから事を起こすしかありません。

いずれにしても、この例は「親子の間でさえ、それぞれの当たり前の基準が違う」ということを示しています。

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