「ひとりぼっち惑星」作者の新作 記憶と引き換えに無人の家を守る機械が泣ける

access_time create folderエンタメ

「ひとりぼっち惑星」作者の新作 記憶と引き換えに無人の家を守る機械が泣ける
からっぽのいえ/画像はすべてGoogle Playより
アプリゲーム「ひとりぼっち惑星」で話題をよんだところにょりさんによる新作「からっぽのいえ」が、2月14日(火)iOS/Android向けにリリースされた。

人のいないからっぽの家を機械が守り続けていく終末感に溢れたミニゲームとなっている。なお、価格は無料だ。

#からっぽのいえ リリースしました。
人がもういない空っぽの家を、機械がいつまでも守り続けています。機械は家を増強するたびに、家主との記憶データを失っていきます。
あいほん https://t.co/Yr4ttKLzn6
あんどろ https://t.co/1eWa5b7zIy pic.twitter.com/kLXFOebkvM— ところにょり (@tokoronyori) 2017年2月14日

退廃的な世界観で魅了 「ひとりぼっち惑星」とは?

2016年に公開された前作「ひとりぼっち惑星」は、バラエティ番組「マツコの知らない世界」での紹介やAppStoreでの無料総合ゲームランキング1位を獲得するなど、大きな話題を呼んだゲーム。

@tokoronyori やってましたよ! pic.twitter.com/JTgLDIEjNS— こっとりー@ウオタミ/じんクラ/はじめん (@SuzukiKotori) 2017年1月31日

ジンコウチノウたちが戦争をしている惑星を舞台に、惑星にひとりぼっちのいきものがジンコウチノウの部品を集めながら、宇宙と自分の声を「じゅしん/そうしん」するアンテナを立てていく。

そのアンテナによって、瓶に手紙を入れて放流する「ボトルメール」のように、「見知らぬ誰かとメッセージをランダムに送受信しあう」という、言葉にしてしまえばそれだけのゲームシステムだ。

直接的な目的やわかりやすいストーリーはないものの、緻密なグラフィックと宇宙をまたいで、メッセージを送り合うという儚くも壮大な世界観が、多くのユーザーの心に感動を訴えかけた。

送り主のわからないそのメッセージには、ちょっとした日常エピソードや笑える話、胸を震わせるメッセージが混ざり合っていて、その度にネット上で大きな反響を生んだ。

記憶を失いながら戦い続ける「からっぽのいえ」

そんなところにょりさんの新作「からっぽのいえ」は、人のいないからっぽの家を、家庭用汎用性ロボット・RJ6388265がいつまでも守り続けるゲーム。

からっぽのいえ2/画像はGoogle Playより

プレイヤーの操作は、画面上を浮遊する敵をなぞるだけ。ロックオンするとミサイルが発射される。

敵を壊すことで部品が溜まり、規定値に達するたびに家の設備を強化することが可能。ただし、強化するたびに家主との思い出のつまったデータを消失していく……というノベル作品となっている。

からっぽのいえ3/画像はGoogle Playより

もちろん、削除した記憶データに再度アクセスすることは不可能。RJ6388265を補助する人工知能の主観によって、思い出が語られていくが、その記憶を削除しないとストーリーが進展しないという構成だ。

「ひとりぼっち惑星」や「ひとたがやし」は寝覚めの悪い話だとわかって普通に読めたが、「からっぽのいえ」は削除をためらうエモい記憶を配置して、プレイヤーに削除を強要してくる。作者からの攻撃の手段が変わった。— 中埜長治 (@borisbadenov85) 2017年2月14日

また、音楽/SEは、エレクトロニカレーベル・PROGRESSIVE FOrMからもアルバムをリリースしているsoejima takumaさんが担当し、壊滅した世界を美しく演出する。

前作「ひとりぼっち惑星」同様に、荒廃した世界をエモーショナルに描くところにょりさんの新作。記憶を失った人工知能の行く末は、その目で確かめてみてほしい。

引用元

「ひとりぼっち惑星」作者の新作 記憶と引き換えに無人の家を守る機械が泣ける

関連記事

まだ写真だけなの? 動画が楽しいカメラアプリ「SNOW」の使い方を解説
任天堂、ニコニコ動画のプレイ動画を公認 二次創作を許諾
日本古来のアイコンをアップデート! #現代家紋 がおもしろい

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 「ひとりぼっち惑星」作者の新作 記憶と引き換えに無人の家を守る機械が泣ける
access_time create folderエンタメ
local_offer

KAI-YOU.net

ウェブサイト: http://kai-you.net

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。