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即禁漁も!? 太平洋クロマグロの厳しい現状

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即禁漁も!? 太平洋クロマグロの厳しい現状
J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」(金曜担当ナビゲーター:青木理)のワンコーナー「BREAKTHROUGH!」。2月10日(金)は、絶滅の危機が囁かれている「クロマグロ」について取り上げました。

もしかしたら、“日本人が一番好きな魚”と言っても過言ではないかもしれない“マグロ”。しかし、そのマグロが「もう食べられなくなるかもしれない」というニュースを聞いたことのある人も多いと思います。なかでも、特に危機的状況にあるのが太平洋クロマグロです。

太平洋クロマグロの漁獲量、消費量は共に日本が世界第1位です。つまり、日本の振る舞いが太平洋クロマグロの資源量に直結しています。そのため、漁獲量が規制されているわけですが、最近は規制をすり抜けた違法操業が相次いで発覚しています。

オンエアでは、元・水産庁の参事官で、各国との漁業交渉の経験を持つ小松正之さんをゲストにお招きし、太平洋クロマグロが置かれている現状、違法操業が相次いでいる背景についてお話していただき、行政や漁業者、そして我々消費者はどうすればいいのかについて考えていきました。

青木:(太平洋クロマグロが)資源的に危機的状況にあるということなんですけれども、どういう状況なのかを教えていただきたいのですが…
小松:簡単に言ったら「即禁漁」でしょうね。
青木:即禁漁!?
小松:ちょっと専門的な言葉で言うと、漁業がはじまる前の資源量の2.6%しかないんですよね。普通はだいたい10%を割れば禁漁か厳しい措置を取るんです。

太平洋クロマグロ(親)のかつての資源量を100%として、現在は2.6%まで激減しているそうです。これは衝撃的な数字ですよね。さらに、ニュースにもなるような200キロ超えのクロマグロはいまや希少種で、「まずはないマグロの大きさ」とも。全体の漁獲高の97%は小さいマグロなのだとか。

一体なぜそんなにも減ってしまったのか? 小松さんはその理由を「まき網漁」で太平洋クロマグロを獲るようになったため、とおっしゃいます。かつてはイワシやサバを獲っていた「まき網漁」ですが、近年、それらの水揚げ量が減って獲れるものがなくなり、それに加えて魚群探知機の発達で、太平洋クロマグロを一網打尽で獲るようになったのだとか。

「ヨーロッパの資源管理の制度を見ていてもわかるんですけれども、『底引き網』だとか、『まき網』はもう資源破壊型の漁法なんで、漁獲量の割り当てなしの操業をやらせると、あっという間に資源を破壊するんです」(小松さん)

そのため、「底引き漁」や「まき網漁」は、漁獲量の割り当てをしっかり管理し、資源を維持しながら食料の供給の役割を果たしていかないといけない、と解説してくださいました。しかし日本には未だにそういった規制は整っていないようです。

そんななか、水産庁は今年に入り、太平洋クロマグロを絶滅から守るため、漁獲総量を事前に定める「漁獲可能量(TAC)」を導入する方針を固めました。漁獲量を抑えることで資源量を回復させるということなのですが、試算では3年後には徐々に回復が見込めそうとのこと。

一方、私たち消費者ができることもあります。これまで「週に2回食べていたマグロを1回にする」、「メバチマグロやキハダマグロにする」など、ちょっとでも我慢をすること、と小松さんはおっしゃいます。シンプルに「我慢」なのですね。大切な資源を守っていくためには、国全体が協力し合うことが大切というわけです。

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【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:平日 20時−22時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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