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大腸菌美少女アプリ「うんコレ」は医療に役立つのか?「日本うんこ学会」3年目の成果

大腸菌美少女アプリ「うんコレ」は医療に役立つのか?「日本うんこ学会」3年目の成果
「日本うんこ学会」/「闘会議2017」
大腸菌を美少女に擬人化した、大腸がん検診啓発アプリ「うんコレ」。

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消化器外科医の石井洋介さんとエンジニアの木野瀬友人さんが立ち上げたボランティア団体「日本うんこ学会」が、大腸がん検診の普及を目的に開発したアプリだ。

「うんコレ」アプリがプロトタイプとしてはじめて公の場で発表されたのは、2014年に開催された「デジゲー博」。その後、翌年の「闘会議2015」に出展し、さまざまなWebメディアや雑誌に取り上げられ、注目を浴びた。

当時のインタビューで、石井洋介さんはこう語っている。

大腸ガンはほとんど症状が表れないので、検診を受けないと気づかないんですね。だけど、日本では検診率がすごく低いんです。厚生労働省がお金をかけて検診率を上げようとしても、全然上がらないんです。

それで「なんとかできないかな」と思って、自分なりに調べたんですね。それはきっと、みなさんの心に響くモノがないので、上がらないんだと思って。

だったら、何かおもしろいことをして拡散できないかなと思って、色々考えた末に、まずは「うんこ」というワードで拡散しよう! と考えたのがきっかけです。

「大腸菌を擬人化! 外科医によるゲーム「うんコレ」開発の理由とは」(2015年1月31日)より

あれから2年経った今、「日本うんこ学会」の活動を通して、大腸がんの検診率は上がったのか。

2月11日(土)・12日(日)開催のイベント「闘会議2017」まるなげエリアに出展する同学会の発起人であるエンジニアの木野瀬友人さんに話を聞いてきた。

福岡市と実証実験を開始

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木野瀬 最初はやっぱりニコニコ関連の人たちに知ってもらうことが多くて、それから「東京ゲームショウ」に出たりとか雑誌に取材されたりとかして、「大腸がん検診」に興味を持って、知ってもらえた人たちは増えてるという実感はありますね。

実際に検診を受けて陽性だったという話もちらほら聞きますが、もちろん、まだアプリをリリースしてないので、本当の本当の効果はぼくらとしてはわからないですし、まだまだ実感が湧くのはこれからですね。

実はですね、今年から福岡市と一緒に実証実験をすることになりました。「うんコレ」を使うと本当に検便をするのか、健全なポスターよりも効果があるのか、ということを実験します。

もともと福岡市が、「福岡市実証実験フルサポート事業」(技術やアイデアを活用した実証実験を全国から公募する事業。採用されたプロジェクトは、福岡市での実証実験を全面的にサポートされる)というのをやっておりまして、そこでプレゼンしたところ、認めてもらったのがきっかけです。

──具体的にはどういった実験になるんでしょうか?

木野瀬 福岡市民の方に、実際に「うんコレ」を3週間ほど使ってもらって、「うんコレ」から「検診を受けませんか?」と案内(アプリ内通知)するグループと、「うんコレ」を使わないグループ(カレンダーで排便を記録するなど)とにランダムで分けて、それで実際にどっちのグループの方が検診を受けてくれるのか実験してみようと思っています。

「うんコレ」はポップなところでは認知してもらってるんですが、医学的に本当に正しいことをやってるのかということは、まだみんなには伝わってない。医療関係者の方が、自信を持って「うんコレ」をおすすめできる、ということを実証します。

「闘会議2017」まるまげひろばに出展中の「日本うんこ学会」のブース/うんこを身近な存在にするべく、粘土をこねてうんこづくりを体験することができる
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