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島の港で近海マグロ尽くしだWOW WOW(魚魚)「お食事処 具志堅くわっちぃー」【石垣島】

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父ちゃんが捕ったマグロを母ちゃんがおいしく料理!

こんにちは~。 石垣島出身で京都在住のメシ通レポーター泡です。

我らが石垣島のグルメといえば石垣牛などが浮かぶ方も多いでしょうが、実はマグロも知る人ぞ知る名物なのです。

潮の風に吹かれまくりなこの離島は、近海にいい漁場があるため遠洋で長期間の漁をせずともすぐに新鮮なマグロを持ち帰れるというのが強み。

漁港の近くには漁師の奥さんが営む“さしみ屋さん”があり、生マグロの刺身が4人前くらいで500円といった感じで手に入るのです。ツウな観光先としておすすめですよ!

そんなさしみ屋さんを激しくバージョンアップしたのが「お食事処 具志堅くわっちぃー」。 マグロ漁師のご主人が捕ってきたマグロを奥さんが調理して食べさせてくれるというナイス水入らずな連携プレイ。控えめに言って最高ですよね。

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お店は、石垣島から竹富島や西表島などの離島へ渡る船が出る石垣港離島ターミナルの待合ロビー内にあります。石垣空港から直行バスも出ているので便利。

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船着き場には石垣島出身のボクシングヒーローの像。

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待合ロビーの北側に食事処やみやげ物店が集まっているので、海側の通路を奥までどうぞー。

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賑やかなディスプレイが目印。店名の“くわっちぃー”は方言で“ごちそう”という意味です。まさにここにはくわっちぃーが待ってるんやでぇ〜。

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店内はとてもコンパクト。壁に沿ったカウンターとテーブルが1卓。昼時は行列ができることも。

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厨房の窓が船っぽい! そして壁一面にメニューが貼りまくられています。

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お店を切り盛りしているのは、具志堅恵美子さんと娘の美保子さん。

「お店を始めて10年になります。最初はまぐろ丼と八重山そばだけだったけど、どんどん増えていったサ〜(笑)」と恵美子さん。

マグロ料理だけで約30品。ほかにも、八重山そばや丼などが揃います。大家族の海人家庭に育った恵美子さんは料理上手なお母さんの影響を受けて、和洋さまざまな料理を作るようになったのだそう。

同じ魚を飽きずに食べる手法を知らずと身に付けたのでしょうね。その恩恵にあずかれるのがやれうれしや。

「ほんとはもっと出したいんだけど、お店が狭いからヨ〜」 って、本当に狭いんですこちらの厨房。恵美子さん一人がすぽっと収まって身体の向きを変えながら刺身を切ったり麺をゆでたり何かを炒めたり。

大柄な私なら一度入ると出られないくらいの狭小スペースから、次々とうまきものが飛び出すマジック!

ささ、どんどんご紹介していきましょう。

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▲まぐろ丼 750円

開店以来の看板メニュー。これでもか! のマグロ尽くしです。

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スキッとした味わいの赤身。冷凍していない生マグロなので食感もいい。 運が良ければ中トロやトロに近い部分が入ることも。

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注文ごとに特製の漬け地にさっと漬けるづけ。タレの塩分で身がぎゅっと締まって味わいが増しています。ねっとりとした舌触りもイイ!

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ネギトロももちろん混ぜ物などない100%トロ。包丁で丹念にたたいているそうです。ネギは細い青ネギ、いわゆる島ネギ。青々しくてほんの少しピリッとするのが特徴。

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▲ハラゴー刺身、なんと200円! 腹の部分(ハラミ)なので脂がのっています

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きめ細かい脂がさっと醤油に広がります。うひょー、甘ーい。

一匹丸ごと手に入るだけに、レアな部位も味わえちゃいますよ。 まずは心臓!

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▲まぐろの心臓刺身 350円

マグロの心臓は意外に小さくて、30〜40kgの魚体でも鶏卵くらいの大きさしかないのだそう。こりゃ貴重だわ。

胡麻油とタレで味わいますが、心臓自体はうっすら鉄っぽいようでさほどクセのない味。

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▲まぐろの目玉煮付け 350円。甘辛く味付けしたアラ煮のような感じ

周りの筋肉(?)がグッとしまっていいお味。目玉を包むぷるっとしたやつ、好きなんですよね〜。

渋く攻めたと思いきや、こんなオサレな一品も。 振り幅広いっす、恵美子さん!

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▲まぐろとトマトのブルスケッタ400円。 バゲットにちゃんとガーリックを忍ばせた本格的な味

ネギトロの甘味とトマトの酸味が絶妙です。ワインが飲みたくなります。

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▲まぐろだしそば 700円

マグロだけでダシをとったスープがとても濃厚! それでいてしつこくなくて後口はすっきり、上品。丁寧に丁寧にアクをとっているんでしょうね。

麺はもずくを練り込んであるので、さらに海の香りが。 トッピングされた刺身がスープの熱で半生になったのもうまし、です。

ちなみにチーズのように見えるのはかまぼこ。

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▲まぶダチ丼 850円

マグロと海ブドウの丼です。これも専用のタレをかけてどうぞ。

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新鮮な海ブドウがたっぷり! ぷちぷちの食感とほのかな塩気がいいアクセントになります。

そして最後は私が大好きなこの丼。

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▲てまひま丼 500円

卵かけご飯にづけをのせた「その手があったか!」と膝を打ちたくなるで賞を差し上げたいマッチング。ここでこの味を知ってから、刺身のある朝食ビュッフェや焼き肉屋さんでオンザライスをする時は必ず卵かけご飯にするようになりましたのわたくし。

注文すると、厨房からカカカカカカカッという音が聞こえてきます。 恵美子さんが一所懸命、卵を泡立ててくれているのです。 そのおかげでふんわりエアリーな卵かけご飯となり、ねっとりとしたづけが身を横たえるにふさわしいクッションとなっているのです。

え、味?

そりゃもう、ねぇ。んふふふふ。

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各丼にはミニ八重山そばがつきます。これがまた正統派の味でおいしいの!

ほかにも、ネギトロユッケ丼、まぐろハンバーグ、まぐろ飯(だし茶漬け)、中身(マグロのホルモン)チャンプルー、まぐろみそサンドなどなどなど、多彩なマグロ料理が揃っています。一度じゃ制覇できないのが口惜しい限り。

なお、恵美子さんが一人で調理をこなすため、混んでいるときは料理の提供がゆっくりめになります。事前に船の出航時刻を確かめて、時間を調整してくださいね。

たった一人でマグロを捕る男

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店内各所に貼られた新聞や写真には、恵美子さんのご主人・用治さんが釣り上げた巨大マグロが写っています。

なんと、2.4m、340kg! でっかーーーーー!

こんなすごい漁をする方にぜひお目にかかりたいと思い、漁から帰ってこられるという朝に港へと向かいました。

市街地の西側にある新川漁港、朝8時。

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その名も恵美丸が港に入ってきました。

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ご主人の具志堅用治さんです。ちょっと泉谷しげるさん似ですね。

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この日は正月三が日だったため漁港のシステムが一部停止していて、急きょ手作業でマグロを揚げることに。 船底で氷詰めにされたマグロを1本ずつ揚げ、手渡しリレーで陸まで届けます。

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びっかびか! おいしそう!

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計量するやいなや次々と仲買人のトラックの荷台に積み込まれ、あっという間にすべてのマグロが売れていきました。

おいしく食べてもらうんだよー。

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お手伝いの若い衆たちもぱらぱらと解散したところで、用治さんがおもむろに氷の中からマグロの頭を取りだしさばき始めました。 正月だから海の神様に捧げる儀式かなにかと思い、唾を飲み込みながら見守っていると……。

「ハイ、刺身食べよう!」

と、タッパーに入れた刺身と醤油、わさびチューブをもって船を下りる用治さん。 あれ、これ人間が食べちゃっていいんですか?

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わーーーい! うまーーーい!

聞けば、漁の途中でかかったマグロの胴体をサメに取られて(!)、針にかかった頭だけが残っていたので食べることにしたのだそう。

サメきょわい! でも、おかげでいい目に遭えたからありがとう!

「白ご飯があったら最高なんだけどな(私もそう思います!)。船に置いてた米が盗まれてたからよ……」

コラー、誰だそんな悪さしたやつ! 今すぐ倍にしてこっそり返してきなさいっ。

今回の漁はいかがでしたかと聞くと 「まぁ、大漁だね」とニコニコ。

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石垣島から5kmほど離れた近海で3日間漁を行い、20本釣れたのだそうです。

用治さんがマグロを捕るのは、はえ縄漁という漁法。海上に延ばした長いロープに短いロープを複数吊り下げ、その先に餌と釣り針を設置してピンポイントで魚を釣る昔ながらのやり方。

「これが一番いいね。魚が暴れないから身がキレイさ」

用治さんは元々カツオ漁師でしたが、途中でマグロに転換。 「カツオは加工したりするのに人手がいるけど、マグロなら一人でもできるから」と、単身での漁を続けています。

以前、12月の海でしけに遭い船が転覆して九死に一生を得たそうですが、それでもやめずにマグロ一筋。「あの人はマグロ船大好きよ」と恵美子さんが笑っていうほどにマグロ一筋。

「この辺は季節によっていろんなマグロが捕れるのがジョートー(上等)だね。今日はビンチョウばっかりだったけど、トンボやキハダ、メバチ、4月から6月くらいにはクロマグロ(本マグロ)も捕れるさ。マグロは楽しいよ。1本で200万とかの当たりがあるからやめられん!」

まだまだ現役で、これからも私たちにおいしいマグロを食べさせていただきたいです。

最後に、恵美子さんのマグロ料理で一番好きなものは、と聞いたところ 「……いや、俺の刺身にはまだまだかなわんだろ」と不敵にニヤリ。

「あっ、でも八重山そばはデージ(とっても)おいしいよ! 結婚して初めてお店より家のそばがおいしいと思ったから」と、しっかりフォローも忘れない仲良しさんぶりでした。

いろんな意味でごちそうさまでした!

お店紹介

お食事処 具志堅くわっちぃー

住所:沖縄県石垣市美崎町1 離島ターミナル内

電話番号:0980-82-0781

営業時間:11:00〜17:00(LO)※売り切れ次第終了

定休日:水曜日、ほか不定休あり

※金額はすべて消費税込みです。

※この記事は2017年1月の情報です。

書いた人:泡☆盛子

泡☆盛子

ライター。沖縄出身、京都在住。京都の水というか食がカラダに合い、40kg肥えたのが自慢。立ち呑みと、おかずケース食堂での昼酒が好き。

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