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体外受精の実際のところ。各ステップにかかる費用、そして結果はこうして告げられる

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これまで私は、子宮頸がんの手術を経た私がいかにして不妊治療を行い、自分達に合う病院に巡り合ったか、そしていかに体外受精を始め、その所要期間や通院、自己注射や身体の負担がどうだったかについて書きました。(記事はこちら)

今回は引き続き、その「費用、そして結果」についてのお話です。

費用

私の体外受精は注射を含めてほぼ全て保険が効かない治療ということで、採卵を含む全ステップを行った回では、1回に全部で70万円程度かかりました。

(尚、顕微授精を選んでいればプラス15万円、余った胚を凍結しなければ10万円減。)

ただし、自治体からの助成で後から30万円程度の払い戻しを受けることができ、こちらは大きな負担軽減となりました。

また、2回目以降で「凍結胚の融解移植」ができた回は、費用の多くを占める注射や採卵を省いて移植から始められたので、その費用は1回10万円強となりました。

とはいえ費用負担は重くのしかかり、妊娠判定でNGが出るたびにお金が藻くずとなって消えていくようなイメージが沸いてしまって、結果が輪をかけて悲しくなりました。

私達は途中からある程度の上限金額を話し合って「そこまでは振り返らずに頑張ろう」と決め、ひたすら前を向くようにしました。

また、自治体などの費用助成制度には常にアンテナを張り、可能なものは見逃さないようにしていました。 関連記事:かかった金額は500万近く…追いつめられる心と体。原因不明で長引く不妊治療を耐え抜いて

結果

そして、結果です。初めて行った体外受精では、注射で強制的に育てて採卵できた卵胞は10個で、状態は良好とのことでした。

そのうち、受精してうまく胚盤胞にまでなれたのは4個。その5日目時点での状態良し悪し(グレード)は「4BB」~「3CB」でした。

注)グレード記号の意味は、以下の通り。 最初の数字=分割段階の進捗具合(1~6段階中、3か4が最良だそう) 2・3番目の文字=内側と外側の細胞がそれぞれどれ位密に育っているか(Aが最良で以下BC)

採卵6日後、そのうち一番良かった胚盤胞を子宮に戻し、再び注射を何本か打って、妊娠判定日を待ちました。この間はもう毎日ドキドキして、「もしかしたら今度こそ」という期待も抱いていたので、夫婦で何故かウキウキそわそわ、そしてお腹を守るように過ごしていたように思います。

そして、待ちに待った判定日。この日は一人で病院に行き、尿を提出し、しばらく待つと診察室から呼ばれました。

ここで判定が知らされるはずでしたが、結果は部屋に入った瞬間分かりました。先生は笑っておらず、真剣に、おだやかな口調で、判定紙の結果を見せて結果がNGだったと説明してくれました。

実は、ダメと分かったその瞬間の気持ちはあまり覚えておらず、でも、先生の前では、何故か変な作り笑いをしていたことだけは覚えています。

先生は、同情するでもなく、励ますでもなく、ただ優しい口調で淡々と今後についての話をしてくださり、その態度は有り難く、何とか説明を聞き終えて病院を出ることができました。

そして病院を出たところで、主人に気持ちが落ち着かないまま電話し、ダメだったよ、と報告しました。人目もあって最初は冷静を装っていましたが、主人の声を聴いているうちに途中でタガがはずれてしまい、私はそこで初めて泣き崩れてしまったのでした。

家に帰っても、「こんなに大金をかけたのに」いう気持ちや「やっぱり自分の身体がダメなんじゃないか」、「体外受精でダメならもう後がない」などというような負の気持ちが次々と押し寄せてしまい、しばらくは何度も泣いては止みを繰り返しました。

でも、人間とは強いもので、数日間落ち込んだ後には少しずつ、病院で説明された確率の話や何度目かの体外受精で成功した知人の話を思い出してきたのです。

そうするうちに少しずつ、「凍結できた胚もあるから、まだまだ可能性は残っている」と思えるようになってきました。こうして夫婦で少しずつ結果を受け入れ、気持ちを切り替えて、私達は再度の体外受精へと向かったのです。 関連記事:数字次第で天国か地獄か。不妊治療中は検査結果に振り回されてばかり

以降は1回目に凍結保存できた胚で「凍結胚の融解移植」を何度か行いましたが、残念ながら妊娠には至らず。この時は、グレードがこれまでで一番良かった胚だっただけにまたショックも大きく、NG判定に落ち込みました。

でも、気を取り直してもう一度、凍結胚の融解移植に挑戦。ただ、この時はもう少し気が抜けてしまっていて薬の内服を忘れたりもし、結果やはり妊娠には至りませんでした。

これを受け、私達は一旦治療を休憩することにし、凍結胚は、そのまま病院でしばらく保存しておいてもらうことにしたのでした。

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著者:ルルちゃん

子どもの年齢:2歳

30歳目前にて結婚、ベビ待ち中に癌発覚。 様々な障壁を乗り越え、35歳でようやく待望の出産。 その後も子供の手術などを経るが、 現在は元気な子供と夫との生活に奔走中の37歳。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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