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クセのあるオーナーに吸寄せられる人が続出のワインバー「ヴィナイーノ」【静岡】

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自称「前世はイタリア人」の陽気なオーナー

こんにちは。メシ通レポーターの間覚です。

今回は、クセのあるオーナーに吸寄せられる人が続出の、静岡・鷹匠にあるワインバーを紹介しましょう。

イタリアワインを専門に出すワインバー「ヴィナイーノ」のオーナーである近藤智秋さんは、

「僕の前世はイタリア人」

などといつも冗談を言って笑っていますけど、実際に陽気でオーバーな身振りは、イタリア人も顔負けのご仁です。

たとえば、初めてお店にやってきたお客さんにお店のことを紹介するときに、

「僕のイタリア愛を詰め込みました」

的な冗談みたいな台詞を両手を広げて情熱的におっしゃるから面白い。

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でも実際には、イタリア人っぽいのは身振りくらいで、少々理屈っぽいところなんかは、もう日本人まるだしなんですけどね。

そんなクセの強い智秋さんだから、最初はみんな戸惑ってしまいます。でも、やがてそんなクセが病みつきになる人が一定数いるようで、そういった人たちが集うお店だから、店内はいつも陽気な雰囲気に包まれているのです。

陽気だけど、いやし系

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「ヴィナイーノ」があるのは、静岡鉄道の新静岡駅から徒歩でおよそ6分。おしゃれな飲食店が建ち並ぶ一角にあるお店は、小さな古民家の一軒家。

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天井の立派な梁(はり)が印象的な店内は、シチリアとワインにまつわるポエムが描かれた壁画と、朱色のカウンターテーブルが印象的な、斬新でありながらどこか落ち着いた雰囲気の空間が広がっています。

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にせイタリア人の智秋さんについてお客さんに聞いてみると、

“陽気だけどタイプ的にはいやし系”

というようなことをみんな口々におっしゃいます。

きっと、

「自分の好きなものを、お客さんが気に入ってくれる瞬間が一番うれしい」

という智秋さんの少年のような一面がそうさせるのかもしれません。

ランクごとに値段分けされたグラスワインと、その日の厳選食材でつくる料理

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「ヴィナイーノ」に来るお客さんは、予算を伝えてメニューは智秋さんにおまかせする人が多くいます。というのも、「ヴィナイーノ」は料理の定番メニューが少ないお店だから。

そのかわりに、「ヴィナイーノ」ではその日に仕入れた厳選食材でワインに合う料理を作って、お客さんを飽きさせない工夫をしています。

またグラスワインも、赤白ともに500円、750円、950円とランク別にそろえてあるのがうれしいところ。

僕もこの日、予算を伝えて智秋さんにおまかせしてみると、

「今日はイタリアのおいしいクラフトビールがあるから、それと白と赤の3杯。料理は、それぞれに合うおつまみを3品出しますけどいかがですか?」

と、いきいきとした表情で“おうかがい立て”をしてくれます。その様子は明快そのもの。まわりくどい、食欲をなくす講釈なんか絶対にしないのが気持ちいいのです。

そして出していただいたのがこちら。

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▲玉ねぎとほうれん草のスフレ(500円)

弱火でじっくりと炒めて甘さを引き出した玉ねぎと、ほうれん草を滑らかなスフレに仕上げています。野菜の自然な甘みと、滑らかな舌触りが病みつきになる一品で、これを目当てにやってくるリピーターもいるほどの人気の定番メニューです。

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▲イタリアンクラフトビール ATRA(700円)

合わせたのは、最近注目を集めているイタリアのクラフトビールの「ATRA」。ダークチョコレートのような甘くて豊潤な余韻が長く続くので、濃厚な玉ねぎのスフレの甘味とも絶妙なハーモニーを醸し出します。

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▲トレヴィスとセルバチコのサラダ(700円)

新鮮な葉物野菜のトレヴィスとセルバチコを白ワインでソテーして、パンチェッタで和えています。できるだけシンプルな味付けを意識していて、独特の苦みや辛みをダイレクトに感じることができるほか、それによってパンチェッタのうま味もいっそう引き立ちます。

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▲グラスワイン白 ロマーニャ アルバーナ(750円)

これに合わせるのは、イタリア北東部にあるエミリアロマーニャ州の土着の品種アルバーナを使用した「ロマーニャ アルバーナ」。柑橘系のさわやかな味わいが、ドレッシングの酸味や葉物野菜の苦みと上品に重なり合います。

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▲牛タンの赤ワイン煮込み(1,100円)

あらかじめじっくりとソテーして甘味をひきだした香味野菜に赤ワインと自家製のトマトソースを加えたソースで、厚く切った牛タンがやわらかくなるまで、半日以上かけて煮込んだぜいたくな一品です。

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▲グラスワイン赤 ヴァッレデラカーテ フラッパート(750円)

これに合わせるのは、シチリアの「ヴァッレデラカーテ フラッパート」。南部のシチリアらしいどこか陽気でチェリーのような華やかな甘味を感じる赤ワインは、牛タンの赤ワイン煮込みの香味野菜のやさしい甘味のソースとの相性が◎。それでいて、牛タンのぜいたくなうま味に負けない濃厚なボディーで、飲みごたえもありました。

この3品と3杯で値段は4,500円。

すっかりほろ酔い気分になりましたし、料理のボリュームもあってお腹もいっぱい。大満足の時間を過ごすことができました。

智秋さんにお店のことを聞いてみました

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──イタリアワインのお店をはじめたきっかけは?

「大学時代にバックパッカーの格安旅で世界一周をしたのですが、そのときに一番気に入ったのがイタリアでした。そのときからイタリアワインにのめりこみましたね。大学を卒業して東京のイタリア料理店に勤めたのですが、まずは飲食店の基本を勉強して、いつか地元でイタリアワインのお店を出したかったんです。予定より遅くなりましたが、3年前にようやく自分のお店を持つことができました。(智秋さん)」

──智秋さんの考えるイタリアワインの魅力とは?

「イタリアワインには、陽気に飲めるワインも多いんです。あと、単純ですがやっぱりイタリア料理によく合います。イタリア南部のカジュアルで陽気にワインを楽しむ雰囲気が大好きなんで、だから僕も、気さくなイタリア人のように振る舞うようにして、気楽にワインを楽しんでもらえる雰囲気づくりを心掛けていますね。(智秋さん)」

──お客さんの幅も広いですね。

「おかげさまで生ハム祭りなどのイベントをやるうちに、徐々ににぎやかに飲めるワインバーということが人づてに幅広い層に知られるようになったんです。最近は、それこそ老若男女が集うイタリアの酒場のようなフランクな雰囲気が出てきました。これからも、この雰囲気を大切にしていきたいですね。(智秋さん)」

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こだわりと適当が混在している智秋さん。

お店で出すワインと料理以外の部分においては、既成概念にとらわれたりカッコつけるところがないのが智秋さんの適当で面白いところ。たとえばあんなにイタリア好きを公言しておきながら、店内にはアメリカのロックが流れたりしています。

そのことをたずねると、

「だって、BON JOVIが好きなイタリア人だってたくさんいるでしょ」

と。

でも、そんな智秋さんだから「ヴィナイーノ」にやってくるお客さんは、変に肩肘を張らずに過ごすことができるんですね。

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こんなふうに、あまり難しいことを考えずにイタリアワインを陽気に飲めるお店って、実は貴重な存在じゃないかしらと僕は思うのです。

お店の情報

ヴィナイーノ

住所:静岡県静岡市葵区鷹匠3‐10‐1

電話番号:054-273-7778

営業時間:16:00~23:00

定休日:火曜日

※この記事は2017年1月の情報です。

※金額はすべて税込みです。

書いた人:間覚(かんかく)

間覚

老舗出版社出身のライター件編集者。間隔ではなく感覚でもなく間覚。間を読みバランス感覚に優れるわけでなく、実際のところはお酒の飲みすぎによる皮膚感覚の低下と頻尿によるトイレに行く間隔の短さに悩みつつある初老。ライフスタイル系雑誌や新聞社などの紙媒体での執筆のほか、自社で雑誌を出版していたこともある。

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