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買いたくなるデザインの車が最近の国産車にはない? ならば「ちょっと古い欧州車」でどうだ!

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▲街の風景にすっと溶け込みつつ、なんだかちょっと華やいだ印象にもなる「ちょっと古い欧州車」に、車マニアではない人もぜひ注目していただきたいものです。写真はボルボ 240エステート

▲街の風景にすっと溶け込みつつ、なんだかちょっと華やいだ印象にもなる「ちょっと古い欧州車」に、車マニアではない人もぜひ注目していただきたいものです。写真はボルボ 240エステート

最近の車は「オラオラ系デザイン」で全然かわいくない?

IoT(Internet of Things)やVR(仮想現実)、ブロックチェーン(ビットコイン=仮想通貨の中核技術)等々、何かと超ハイテクが花盛りの昨今ですが、美意識というかセンスみたいなものに関する部分では、ハイテク系のノリより「ローテク」「ノスタルジック」みたいなノリの方が優勢であるようにも思えます。まるで昔の写真のようにに見えるInstagramの各種フィルターとかがその典型でしょうか。

そういった美意識に基づき「どうせ車を買うなら、ちょっとノスタルジックでかわいいデザインのモノを探したい」と思っても、今販売されている新車のなかからそれを探すのはなかなか困難です。最近の車は何と言いますか「オラオラ! 俺をナメんなよ!」とでも言いたげなデザインが多いですからね。自らをことさらに大きく、強く見せようみたいなノリが、例えば軽自動車の世界にも及んでいます。

「だから、欲しいと思える車がなかなかないんですよ」という人も多いかもしれません。しかしちょっと目線を変えて中古車の、それもちょっと前のヨーロッパ車までを検討範囲に入れてみれば、それこそローテクでノスタルジックなデザインのプロダクツが山ほどあることがすぐにおわかりいただけるはずです。それもおおむね50万円以下とか100万円以下とか、そのあたりの手頃な予算感で、です。

「でも中古のガイシャの、しかも安めのやつなんてソッコーで故障しそうで、なんだかとっても不安なんですけど……」とおっしゃるかもしれませんが、気持ちはよくわかります。でも実際はそうでもないというか、対策はいろいろありますので、以下、狙い目のモデルごとに具体的な探し方と維持のコツみたいなものをご紹介してまいりましょう。

▲写真は60年代の英国ですが、こんなカタチの車で現代のニッポンの道を走れたらステキじゃないですか? ちなみにこの車は現在のミニ クラブマンのある意味ご先祖様にあたるモーリス ミニ バン

▲写真は60年代の英国ですが、こんなカタチの車で現代のニッポンの道を走れたらステキじゃないですか? ちなみにこの車は現在のミニ クラブマンのある意味ご先祖様にあたるモーリス ミニ バン

ちょっと古い欧州小型車は「かわいい」の宝庫!

まずはコンパクトカー部門から。まるで往年のフランス映画に出てくるパリジャンやパリジェンヌっぽい雰囲気を堪能したいなら、フィアットの初代パンダがかなりステキかもしれません。パリジャン/パリジェンヌと言いながら、実はイタリア車で申し訳ありませんが。

▲イタリア本国では80年に登場し、日本でも99年まで販売された初代フィアット パンダ。いくつかのバリエーションはありますが、基本的には1~1.1Lエンジンを搭載するシンプルな小型車です

▲イタリア本国では79年に登場し、日本でも99年まで販売された初代フィアット パンダ。いくつかのバリエーションはありますが、基本的には1~1.1Lエンジンを搭載するシンプルな小型車です

設計の古い実用小型車ですからもちろん非力なんですが、シンプルな作りで軽量なため、意外と軽快な走りを楽しむことができます。また工業デザイン界の巨匠ジウジアーロ先生の作ですので、しゃれたデザインでありながら、小物入れがやたらと多いなど実用性が非常に高いのも特徴です。

ただ、四輪駆動の「4×4」はその四駆機構が壊れることがたまにあり、またオートマ(CVT)の「セレクタ」もたまにCVTが逝ったりしますので、できれば5MTのFF仕様を選ぶのがベターかと思います。また故障しないというわけではありませんが、前述のとおりシンプルな作りなためややこしい壊れ方はあまりしないはず。世の中に多数存在する専門店でしっかり整備された個体だけを狙い、購入後もその専門店での点検整備をサボらなければ、さほどややこしい事態にはならないでしょう。オススメです。

同様のジャンルとしてはローバー ミニ(現在売ってるBMW製ミニではなく元祖英国製の方)があり、オープンカーでもOKならフォルクスワーゲン初代ゴルフ カブリオの末期モデルもステキです。これらも選び方と維持のコツは初代フィアット パンダと同じで、極力シンプルな仕様の個体を、専門店であらかじめしっかり整備してもらうことに尽きます。そうすれば、新車のトヨタ車と違ってたまにはちょっと壊れるかもしれませんが、そう大したことにはならないはずです。

▲50年代から00年代まで、基本的なスタイルと機構をほぼ変えずに販売された名作小型車、元祖ミニ。現在のミニはドイツのBMW系ですが、こちらは英国のBMC(後のローバー)製です

▲50年代から00年代まで、基本的なスタイルと機構をほぼ変えずに販売された名作小型車、元祖ミニ。現在のミニはドイツのBMW系ですが、こちらは英国のBMC(後のローバー)製です

▲初代フォルクスワーゲン ゴルフ カブリオの末期モデル。エンジンはごくフツーの1.8Lですが、小型軽量なのでとってもキビキビと走ります。オープンカーとしての開放感もたっぷりな1台

▲初代フォルクスワーゲン ゴルフ カブリオの末期モデル。エンジンはごくフツーの1.8Lですが、小型軽量なのでとってもキビキビと走ります。オープンカーとしての開放感もたっぷりな1台

クラシカルなセダン系も、それはそれでシブい選択

小粋なコンパクトカーもステキですが、ちょっとクラシカルなセダンにキレイめに乗りたい、という考えもあるかもしれません。その際、男子でしたらスカッと横分けのしゃれた短髪にして、ファッションもそれに合う感じにして乗るとかなりシブいと思います。

そんな場合はドイツのメルセデス・ベンツ 190Eでしょうか。

▲82年から93年まで販売されたメルセデス・ベンツ 190E。いわゆる5ナンバーサイズの小さなボディに当時のメルセデスの粋を集めた「小さな高級車」で、上品なたたずまいが魅力です

▲82年から93年まで販売されたメルセデス・ベンツ 190E。いわゆる5ナンバーサイズの小さなボディに当時のメルセデスの粋を集めた「小さな高級車」で、上品なたたずまいが魅力です

190Eは80年代途中から90年代初頭にかけて販売されたメルセデスのプレミアム・コンパクト・サルーンで、当時のSクラス(ベンツの一番いいやつ)のクオリティをそのまま小さなボディに詰め込んだ、紛うことなき高級車です。足回りなどがしっかり整備された個体であればという条件付きですが、この車を運転すると、初めての人はかなり驚くのではないかと思います。「こ、こんな上質なタッチの車がこの世にあったのか!」と。ひたすらしっとりとした操舵感やしなやかな乗り味、しかし速度を上げると路面に吸い付くようにビタッと安定する様は、ちょっと感動モノです。

この車を快調に維持するコツは、パンダやミニとかと同じなんですが、最初に各部をビシッと直してしまうことです。あるいは、販売店側がすでにビシッと直している個体を探すか。いかな高級車とはいえ「元高級車」ですから、足回りのブッシュ(ゴム製の緩衝材)とかが古いままでは乗り味はイマイチです。ちゃんとしてるのを探すか、購入時にちゃんとさせましょう。

「ちゃんとしてるのを探す」には、基本線として整備履歴を確認するのが王道です。なるべく直近に、前述のブッシュ類やショックアブソーバー(いわゆるサスペンション)、ステアリングダンパー(ステアリングの制振装置)などが交換されているかどうかを確認してください。また「購入時にちゃんとさせる」というのは要するに納車整備をしっかりやるということですが、古いメルセデスの各種部品は安価なOEMパーツを含め今もちゃんと流通しており、その筋の専門店や専門工場も非常に多いので、信頼できるプロを見つけることさえできれば「おまかせ」で大丈夫です。

メルセデス・ベンツ 190E的な車のアザー・チョイスとしては、ボルボ 240エステートかシトロエン BXがいいでしょう。

▲こちらはボルボ 240エステート。かなりの長期にわたり生産されたステーションワゴンですが、日本で今流通しているのは主に90~93年式の末期型。専門店でしっかり整備された個体であれば今なおフツーに現役です

▲こちらはボルボ 240エステート。かなりの長期にわたり生産されたステーションワゴンですが、日本で今流通しているのは主に90~93年式の末期型。専門店でしっかり整備された個体であれば今なおフツーに現役です

▲こちらがシトロエン BX。かなり個性的なデザインの内外装は、ランボルギーニ カウンタックも手がけたマルチェロ・ガンディーニの作。2017年の今も異彩を放し続けるナイスな造形です

▲こちらがシトロエン BX。かなり個性的なデザインの内外装は、ランボルギーニ カウンタックも手がけたマルチェロ・ガンディーニの作。2017年の今も異彩を放し続けるナイスな造形です

ボルボ 240エステートは、70年代から90年代初頭までの長きにわたりほぼ同じ姿のまま生産されたボルボのステーションワゴンで、波乗りをしている人にはおなじみの車かもしれません。これまたひたすらシンプルな作りの車なので、最初にちゃんと整備しておけば変な壊れ方はしません。ただ、そろそろ一部パーツの欠品が生じているようなので、部品確保の観点からすると「専門店」とお付き合いするのがベターでしょう。いまだ人気の高い車ですので、ボルボ 240の専門店は全国各地にけっこう存在しています。

もう1台のシトロエン BXは、80年代初めから90年代初頭にかけて販売されたフランス・シトロエン社の5ドアハッチバック。いかにもシトロエンらしい独特な内外装デザインと、「ハイドロニューマチック」という一種のエアサスペンションがもたらす雲上感たっぷりな乗り味が特徴の車です。そのハイドロニューマチック機構が故障してしまう場合もあるのですが、世の中に多数あるシトロエン専門店であらかじめしっかりレストアされた個体を選びさえすれば、そう心配する必要はありません。今なおBXを愛好し、そしてフツーに毎日乗っている人はたくさんいますよ。

以上のとおり、「中古のヨーロッパ車」というちょっとした人外魔境(?)に目を向けてさえみれば、デザイン的に大満足できるはずの車はたくさん流通しています。そしてそれらは、ちゃんと整備してあげればそう簡単に壊れまくるということはありません。ぜひ、あなたのおメガネにかなうかわいい1台をカーセンサーnetで探してみてください!

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支払総額おおむね100万円以下で狙える本文中に登場した車をチェックしてみるtext/編集部

photo/向後一宏、BMW、フィアット・クライスラー、ダイムラー、プジョー・シトロエン

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