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問題形式に言葉遊び…普段から「頭を使う本」を読むようにしている ——アノヒトの読書遍歴:和田裕美さん(後編)

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問題形式に言葉遊び…普段から「頭を使う本」を読むようにしている ——アノヒトの読書遍歴:和田裕美さん(後編)

 かつて外資系教育会社で世界142カ国中第2位の成績を収め、現在は作家・営業コンサルタントとして活動している和田裕美さん。小学生の頃は、雑誌『マーガレット』など、主に漫画を読んでいたといいますが、小学2年生のときに『かわいそうなごちそう』を読み、読書感想文で賞を受賞。その頃から文才を発揮します。現在、和田さんが大事にしている本については、おーなり由子さんの『幸福な質問』という本を挙げてくれました。今回はそんな和田さんに、前回に引き続き、日頃の読書の生活についてお伺いしました。

——普段の作家活動において、何か影響を受ける本はありますか?
「私は、変な本というか、ちょっと変わった本が好きなんですけど…頭を使うような。普段私はビジネス書を書いているので……、ビジネス書って割とノウハウを書いて答えを言っていくんですね。『こうした方がいいですよ』『こうしたらお金が儲かりますよ』『こうしたら好かれますよ』とか。そういうように答えを書く本ばっかり書いているわけなんですけど、その一方で、本当はもうちょっと本人が考えて自分の答えを出した方がいいなと思っていて。ですので、割と私はこういう頭を使う本を読むようにしています」

——なるほど、おすすめは何かありますか?
「マリリン・バーンズさんの書いた『考える練習をしよう』という本はおすすめです。タイトルにある通り、考える練習をしようということなんですけど、どういう風に頭を使えばいいか、というのがトレーニングブックみたいな形で紹介されています」

——具体的にどんな内容が紹介されていますか?
「たとえば、『千円札をテーブルに立てて置いて、その上に百円玉を乗せることをやってみよう』とあるんですが、これは、ちょっと角度を変えたら必ず答えがある、そういう問題です。一見、『えっどうするんだろう?紙を立てることも難しいのに……』ってわからないんです。でも答えが書いてあってそれを見ると、『ああ、なんだそういうことか』って(笑)。この場合は、千円札をジグザグに折って立てる方法なんですが、固定観念に囚われて発想が豊かじゃない自分に気付きます。ほかにもこの本の最初に、『腕を組むとき、右と左どっちが上になるかわかる?』『昨日履いていた靴は?』と書いてあるんですが、『え、覚えてない……』となってしまいます。こんなふうに、普段私たちは身の回りのことを何か意識してまったく気付いてなくって考えてないことがものすごく多い。脳を全然使ってないから、スルーして生きていることがたくさんあるんじゃないか、ってことがこの本に書かれてあって。まさに考えさせられる本です」

——確かにかなり考えさせられそうですね。ほかにおすすめの本があればご紹介ください。
「『大阪人の格言:苦しいときこそ笑わなアカン!』(小杉なんぎん著)という本
がなかなか面白いです。関西人ではない方には、ちょっとなにこれ?って感じになるかもしれませんが、私は京都の人間ですので、笑いの視点が一緒でこれは結構ツボにハマりました。そもそも関西に生まれ育った人間としては、普通に切り返してはいけないというか、一個ひねりたいとか、どこかでボケたいというのが日常の中に溢れていて。特に大阪の人たちは、日々の中でボケ合戦をするんです。誰が一番面白いボケをするかって感じで、頭をよく使っているんですよ」

——この本の中で気になった格言はありますか?
「そうですね、『やる気とお日さんは出すもんちゃう、出るもんや!』っていうね。これは『やる気は人に言われて出るものではない』という意味なんですが、よくこういうことを関西のおっちゃんは言うわけですよね。あと、『下向いても地べたしかないぞ!』ですね。これは『落ち込んでてもしょうがない』『胸を張れ』って意味ですが、普通に『落ち込むなよ』と言われるよりもクスッと笑えて素直に『そうだよなあ』って思える。そういう言葉の数々がこの本の中に入っています。関西では普通の人の言葉だけどまさにユーモアの宝庫です。生活に笑いはとても大事ですからね」

——和田裕美さん、ありがとうございました!

<プロフィール>
和田裕美 わだひろみ/京都府出身。作家。営業コンサルタント。
23歳のときに外資系教育会社でフルコミッション営業の仕事に就き、最初の数カ月間は、もやしと納豆ばかりを食べて生活をしていた。試行錯誤の末、顧客の98%から契約を獲得し、世界142カ国中第2位の成績を収めるまでになる。その体験をもとに、2003年に『世界No.2 営業ウーマンの「売れる営業」に変わる本』で作家デビュー。20万部のベストセラーとなる。以降、50冊以上を上梓し、2016年11月には『ママの人生』を出版した。累計出版部数は200万部を超え、女性ビジネス書作家の先駆けと呼ばれる。

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