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この人こんな人だっけ? 普段はふわふわ系の夫が立ち会い出産で見せた、力強い支え

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学生の頃に出会った私たち。

夫の仕事は柔道整復師、鍼灸師、マッサージ師。少し気が抜けてて、年下の夫は普段からふわふわしてるような人。何か決断が必要な時はわたしが率先してリードしてきた。そんな関係の私たち。

初めての妊娠がわかったのは1月末。結婚して『子どもが欲しい』と言った私に、彼は二つ返事で『僕もだよ』と言ってくれた。

妊娠期間中は出産予定日に近づくほど父性が出てきて、よくお腹を撫でてくれたり、話しかけたり。

そして出産予定日の前々日。

夜、寝ようとしていたところで違和感を感じ、トイレに駆け込んだ。

おしるしだ!って叫んだ瞬間に10分を切る陣痛が急に来た。

6分間隔、でもまだ痛みの感覚が短いし、たまに15分感覚とかになるから朝まで待ってみると夫に伝え寝てもらった。

私も寝られる時に寝たいと思いながらも、眠れない。痛い。

なんとか朝まで我慢して産婦人科へ電話をした。夫はその電話の声で起きてきた。

「行くの?行くの?」慌てふためく夫。

「うん、陣痛来てるからね(笑)」と私。

「落ち着いてね、荷物持ってくれる?事故しないように産婦人科までお願いね」と伝えると落ち着いたみたい。 関連記事:全く頼りにならないマイペース夫。大雪の日にひとりで出産を乗り越えて強くなった私!

産婦人科に着いて荷物を整理していたら、陣痛が遠のいているのがわかった。

「あれ?おかしいなー、痛くなくなっちゃった」と夫と話し、その夜、微弱陣痛と判断されバルーンを入れることになった。

バルーンを入れ診察台から降りた時、立っていられないほどの陣痛と痛みによる脂汗が大量にふきでてきた。

「あー痛いよー、うー…」と唸りながらLDRへ戻る。

夫は再び陣痛が戻った私の背中や腰を何度もなんども押してくれた。

夜中にバルーンを入れ、朝一に子宮口が開いてるかチェックが入るので、

「それまで寝てていいよ。わたし頑張るよ」と言うと、

「だめだよ!1人で産むんじゃないんだからね!」と力強い眼差しでわたしを見る夫。

あれ?この人こんな人だっけ?と心の中で思いながら、

「ありがとう。じゃあ陣痛の波が来たらこの数値が上がるから…」と、モニターの見方を説明して、腰を押してもらうことに。

5分間隔が9時間続き、その間もずっと腰を押し続けてくれた夫。その時、もうおしるしから31時間、病院に着いて25時間の長丁場を付き合ってくれていた夫に、

「仮眠して。疲れてるでしょう?」と言うと、

「疲れてない!眠いけど、頑張ってくれてるのに寝れないよ!」と言う夫。

「このまま寝たら子どもにも、パパ寝に行ったーって言われるよ(笑)聞こえてるよきっと(笑)」って眠そうな赤い目をして笑う夫。

バルーンが自然に抜けて、そこから一気に陣痛を強めるために促進剤を入れることになった。

促進剤を入れてからはあれよあれよと陣痛が波のように打ち寄せ、我慢できない痛みに叫ぶ私。それを見てなんとかしようと必死になってマッサージをしてくれる夫。

私は『ああ、1人じゃなくてよかった。この人が夫で良かった』と、痛みの涙か夫への感謝の涙かわからない涙を流し、とうとう出産へ。

6回目のいきみでスルンと出て来てくれた息子。

カンガルーケアをしている時に夫と目が合うと、ありがとうありがとうと何度も頭を撫でてくれた。

とても幸せな時間だった。

2時間LDRで休憩して部屋へ戻ることになり、夫が先に荷物を持っていってくれた。私は車椅子に押され後から部屋に合流した。

部屋へ入ると、「家に帰って要るものある?」と言ってくれたので、必要なものを伝え、夫は一度帰宅することに。

再度来院してきてくれたので、「持ってきてくれた?」と話すと「あ!」と言う夫。

「忘れたのね?」「うん…ごめんね」

入院中、何度か持ってきてほしい、これして欲しいと伝えても忘れてしまったりした夫。

陣痛中の頼もしい夫はどこへ行ったんだろうと心の中で思い、「いいよ、家に帰ってからでも」と言うと私。

実母には「あなたたち相変わらずね」と言われ、頼れる夫は陣痛中だけになってしまった。

それからもふわふわとした性格の夫と、ハキハキした私の関係は変わらず。

育児に追われながら、時に夫のふわふわと私のハキハキは良い感じに混ざりあい、毎日楽しい生活を送っている。

あの時の夫は頼もしく、初めて見た夫の姿だった。この人にはこんな側面もあるんだと感じた。

まだまだ恋人6年から夫婦になって1年。今度はいつどのタイミングであの夫が見られるんだろうと楽しみな毎日です。 関連記事:「妻の毎日はこうだったんだ」 2人目の産後、育児・家事・仕事の3役に奮闘した夫

著者:メアリー

初めての子育てに奮闘中!普段はフルタイムで事務員として働いています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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