【タイ】ご崩御から約100日、王宮の現在の様子とバンコク最大の見所「ワット・プラケオ」/現地特派員レポート

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国王様がご崩御されて約100日が経過しました

【タイ】王宮の現在の様子とバンコク最大の見所「ワット・プラケオ」/現地特派員レポート
「ワット・プラケオ」と「王宮」はバンコク旅行には欠かす事の出来ない最大の観光地です。
四方を長さ1,900メートルの白い壁に囲まれた広大な敷地内(面積218,000㎡)にタイで最も格式の高い王室寺院「ワット・プラケオ(Wat Phra Kaeo)」と歴代王の住まいだった「王宮」が建てられています。

タイでは2016年10月13日にプミポン国王(ラーマ9世)がご崩御され、国全体が喪中期間中であり、崩御から100日余り経った今でも、悲しむ人々や弔問記帳に訪れる人々が後を絶ちません。
王宮の外では、弔問に訪れる人々のために各種団体による水や食べ物の無料配布が行われています。
現在の王宮は弔問に訪れた黒い服を着た人々の長い行列が常にできています。

王宮は広い!効率よく周るために、まずは魅惑のエメラルド寺院へ

【タイ】王宮の現在の様子とバンコク最大の見所「ワット・プラケオ」/現地特派員レポート
弔問記帳は長い列ができていますが、観光はほぼ通常通り入れます。観光客は服装自由です(寺院なので短パン、タンクトップは不可)

ワット・プラケオの中の最大の見所が「エメラルド仏寺院」です。1784年に完成した王室専用の寺院で、本堂に祀られている本尊がエメラルドのような色をした翡翠で作られているため「エメラルド寺院」とも呼ばれています。
エメラルド寺院の本堂にはエメラルド仏が安置され、高さ66㎝ほどですが金箔で覆われ神々しく輝いています。エメラルド仏は暑季、雨季、乾季のいずれかの衣を纏い、年に3回王様自らの手で衣替えがなされます。
本堂の内部は壁画で装飾されていて、仏陀が悟りを開かれる寸前の場面や、仏陀の誕生・出家の場面、説法・入滅の場面、仏陀の前世からの場面、仏教の宇宙観などが東西南北に描かれています。

まるでイタリアの「最後の審判」を思わせるような見事な壁画です。
とても素敵な空間ですが、本堂の内部は写真撮影禁止ですので、しっかり目に焼き付けておきましょう。

次に見るべき場所は、上部テラスの4つの建物

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パッと目につく黄金の仏塔を目指して階段を上がると上部テラスに辿り着きます。
ここには主に4つの建造物があります。
ラーマ1世から8世までの彫像が安置されている「ロイヤル・パンテオン」、ピラミッド状に層を重ねる経堂「プラ・モンドップ」、ラーマ4世の命により造られたアンコール・ワットの模型、仏舎利が安置されている黄金の仏塔「プラ・スイー・ラッタナ・チェーディー」です。
テラスの周りには神話の中の神聖なる生き物や、それぞれの治世にもたらされて神聖なる白象の彫像などが置かれています。どの建造物も迫力満点で見る価値があります。

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バンコクで最も美しい装飾は見逃さないように!

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テラスを降りた北側にはいくつかの興味深い建物があります。
「ホー・プラ・モンティエンタム」と呼ばれる補充の経堂は、正面の装飾がバンコクで最も美しいと言われています(写真)。
重要な仏陀像が安置されている「ウイハーン・ヨート」や、王子や王女達の遺灰が納められている王室の霊廟である「ホー・プラ・ナーク」もあります。

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悪魔と猿神が支える「プラ・スワンナー・チェーディー」など、個性的な建造物が多いのでこのエリアはフォトスポットとしても楽しめる場所です。

回廊を歩いてラーマキエン物語を読み解く

【タイ】ご崩御から約100日、王宮の現在の様子とバンコク最大の見所「ワット・プラケオ」/現地特派員レポート
ワット・プラケオはラーマキエン物語が描かれている回廊で囲まれています。この壁画はラーマ1世の時に最初に描かれ、その後何回も修復されています。物語は、建物「ウイハーン・ヨート」の反対側の北口から始まります。

<壁画の物語の主なストーリー>
アヨータヤー王国のラーマ王子の美しい妻スィーター妃が、ロンカー王国のトッカサン王に誘拐され、スィーター妃を助け出すために、ラーマ王子とトッカサン王の間に繰り広げられる戦いの場面が次々に描かれています。

ラーマ王子の家来であるハヌマーン率いる猿軍がロンカー王国へ通じる道路を建設するエピソードや、催眠術にかかり眠ってしまうラーマ王子、トッカサン王の弟や息子との対戦など数々の戦の場面が展開します。トッカサンが戦場で殺され、ついにラーマ王子が勝利を得る場面は宮殿へ続く門のすぐ傍に描写されています。
現在は弔問記帳の列で封鎖されていますが、意味が分かると面白い回廊なので是非名シーンを探して見てください。

王宮内の主要2つの宮殿

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ワット・プラケオを出ると、現王朝の歴代王が暮らした建物が並んでいます。王宮は1782年に建設されました。王宮の広い敷地内に、国王様の宮殿、即位式の建物、ワット・プラケオ、宮内庁などがあります。以前はトンブリーが王都でしたが、1982年にラーマ1世が即位後、トンブリーは王都として相応しくないと考えバンコクへと遷都しました。
敷地のほぼ中央にそびえ立つ建物が「チャックリー・マハー・プラサート宮殿」です。
この宮殿はラーマ5世によって建てられ、1882年のバンコク王朝100年祭に完成しました。現在はレセプション・ホールとしてのみ使用されています。

もう一つの見逃せない宮殿が「ドュースィット・マハープラーサート宮殿」です。
1789年にラーマ1世により建造された、王宮内で最も古い建物です。ラーマ1世の遺体が荼毘に付す前にここに安置されたことから、以来国王・王妃や王族の遺体も同じようにその習慣を続け、荼毘に付す前にこの宮殿に安置される事になりました。また、戴冠式の記念式典などもここで行われました。弔問記帳の列はこの宮殿へと続いています。多少制限はあるものの観光は通常通りできます。

ただ、悲しみに暮れているタイ国民への配慮をくれぐれもお忘れないようお願い致します。

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