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無口で感情を表に出さない夫。その愛情の深さに気づいたのは娘が生まれた日のことでした

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夫と私は8歳差があり、夫が上です。年齢も私が30代で夫が40代、結婚当初からどちらかというと落ち着いていました。お互いにそれなりに経験も積んでいるので、あまり会話をしなくてもお互い気にしない、という夫婦でした。

夫は、年齢的なものもあるのか昔気質なところがあり、「男は外にでて稼ぐもの、女は家の中を守るもの」と口にだし実行するタイプの人間。あまり自分の感情も表に出さないので、妊娠が分かった時もそんなに態度は変わりませんでした。一応は新婚期間と呼ばれる時期だったので、さすがにさびしいな、なんて思ったことを良く覚えています。

妊娠発覚後は、家族を養うためにとさらに「外に出て稼ぐ」を実行し、私は専業主婦になりお腹で子供を育てる生活。

つわりや貧血などで夫のお世話が出来ないこともありましたが、特に怒られもしませんでした。その一方で、仕事が忙しい夫は家にいる時間が少なくなっていき、これもまた心細さを感じる生活。

私自身も、自分のことは自分でと思い、あまり気持ちを口にすることもありませんでしたが。病院も自分でいくから気にしないでね、なんてことを夫に話し、夫もそうだね、なんて返事するような状態でした。 関連記事:「なんでこの人と結婚したんだっけ?」夫婦関係に自信が持てなくなったときのこと by はなこ

そんな中ついに訪れた40週ちょうど。予定日ぴったりに陣痛がきたのです。ここで大問題発生。その日は何十年に1度の大雪で、交通機関はまひ状態。タクシーをよんでも来ない。初産の私は初めての陣痛に若干パニック。しかも破水までしてしまう状態。どうしようと焦るだけで、突っ立っているような状態でした。

そんな中、夫が「病院に行くぞ」と。

私がパニックになっている間に、夫は数十cm積もった雪を一人で雪かきし、車に積もったこれまた数十cmの雪を一人でおろして通路を確保。保管場所を教えてなかった入院セットをきちんと車に積み込み、駐車場まである階段も雪かき済み。

陣痛?と思ってから数時間たっていましたが、夫は陣痛の間隔がまだ長い時に仕事から帰宅し、私が陣痛かもしれないと言ったその時からすべての準備をしていてくれたのでした。

最悪な路面状況の中、車を安全に運転してくれ、私は無事に入院。

そのあともなかなかが子宮口が開かず、陣痛室で唸る私の腰をさすり、ふと気づいたら腰に向かって手を伸ばしたまま寝ていました。

その時点で陣痛室に10時間。日付もとっくに変わっています。朝4時に起きて仕事に行き、帰ってきたら妻は陣痛。そのまま雪かきして病院だったので、主人の服も靴も濡れていて寒かったと思います。相当疲れていたはずなのに、夫はなにも言わずに全部やってくれていました。

結局緊急帝王切開になってしまい立会いはできませんでしたが、手術室の外のモニターに映される生まれたばかりの娘を、携帯で10枚ほど写真を撮っていました。局所麻酔なので手術後すぐに話ができたのですが、子供のことよりまず先に、「おつかれさま、よく頑張った」と。

そのとき初めて、夫が私のことやお腹の赤ちゃんのことを思っていたか、私がしてることをちゃんと見ていたかがわかったのです。言葉は少ないけれど、愛情が少ないわけではないと。きっと私は、夫のそのままの姿と言葉そのものだけを見聞きして、その愛情の深さをわからないでいたのでした。

この日、私はお母さんになる喜びと同時に、妻としての喜びを感じられて、初めて泣きました。私にとって、娘の生まれた日は、2つの意味の特別な日になったのです。 関連記事:やっぱり私の性格をよく分かってる! 入院中ずっと仕事を休んでサポートしてくれた夫

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著者:ぶたさん

年齢:34歳

子どもの年齢:2歳

年上の夫をもつ専業主婦です。初めての育児に奮闘中。わんぱく娘と毎日公園に行ったおかげで、しっかり日焼けしてちびくろサンボ×2の毎日を過ごしています。娘が幼稚園に入るタイミングで再就職希望のため、幼稚園情報と就職情報を集めてはパニックになる日々です。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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