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こんなのつくってみた―iOS/Androidアプリ『いつも、どこかで』(萩原佳明さん)

エンタメ
いつも、どこかで

プラスワンデジタル萩原佳明さんの「こんなのつくってみた」

このコーナーではいろんなものの作者さん自身に登場していただいて、自分でつくったものの紹介をしていただきます。今回の「つくってみた」はプラスワンデジタルの萩原佳明さんです。スマホ用のアプリをつくってみたということですが、どんなものなんでしょうか。

スマホアプリ『いつも、どこかで』をつくってみた。

この『いつも、どこかで』は、漫画家の木川田ともみさんと一緒に作ったiOS/Androidアプリです。今年度のメディア芸術祭マンガ部門の審査委員会推薦作品に、アプリとして唯一選ばれました。

『いつも、どこかで』(iOS版)

このアプリはただの電子書籍ではなく、24時間それぞれにひも付いた24個の短いストーリーがあって、その時間にならないとストーリーを読めなくなっています。一度読んだストーリーはその後も読めるようになっていて、隣り合ったストーリーはそのままスクロールして読めます。各ストーリーは互いに少しずつ関連しています。24時間分全部のストーリーを読めるようになると、全ストーリーをくるくると永遠にスクロールして読めるようになります。このことや、自分が読んでいるストーリーの時間と自分が存在している時間がつながっていることなど、スマホならではのマンガ表現ができたことがマンガ部門で選考に残った理由なのかな、と思っています。

『いつも、どこかで』

実はこの作品は、もともと「こういうものを作ろう」と思って作り始めたわけではありません。夏ごろ、僕は遅まきながら電子書籍に興味が出始め、知り合いの漫画家さん何人かに電子書籍に関する話を聞いていたんですが、あるとき木川田さんと喫茶店話をしていたところ何だか盛り上がってしまい、「せっかくだからアプリにしてみようか」と作ったものなのです。

もともと木川田さんの絵やマンガは、ブログなどを見て知っていました。僕は特に木川田さんの、淡い風景画のようなスタイルのマンガが好きで、このことと、いつも手元にあるスマホに「見るたびにほっとできるようなものがあるのも良いのではないか」という思いが、アプリ開発の発端となりました。

以前、たぶん恋空などのケータイ小説が流行ってたころだと思うんですが、とあるニュースで「最近の若者はテレビをケータイで見る。しかも部屋の電気を消しておいて、眠くなるまでベッドの中で見る。そして眠くなったらケータイを閉じて寝るのだ」というようなことを知りました。そのときの記憶もあって、読むというよりは眺めるマンガも良いかもしれないと思ったのでした。

実は僕は10年以上前、編集者をやっていたのですが、編集者的な観点から既存の電子書籍に対する不満がありました。細かい不満はいくつかあるんですが、一番大きな点は、なんでページを拡大する機能があるんだろうと。それって単に、本来表示するべき大きさより小さいサイズでしか表示していないから、拡大しなきゃ読めないだけなんじゃないかなと。

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