機動隊の事情と平田の出頭

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外国人犯罪の増加から分かること

今回は坂東忠信さんのブログ『外国人犯罪の増加から分かること』からご寄稿いただきました。

機動隊の事情と平田の出頭

あけましておめでとうございます。
正月三賀日、いかがお過ごしですか?
私も久しぶりに家族でのんびりしております。

さて、オウム真理教の平田信が出頭し逮捕されたとのことですが、実はその直前に警視庁本部に行っていて、庁舎警備していた機動隊員に「丸の内署に行ってください」といわれたとのこと。

「警視庁失態 平田容疑者を“門前払い”」2012年01月03日『nikkansports.com』
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20120103-884455.html

これ、私も機動隊員の気持ちが分かりますよ。

警視庁本部の正門前は、皇居のお堀に接しているので、ちょっと他の警戒ポイントとはわけが違うのです。
それは、……電波系がよく来る場所
私も機動隊時代は、あのポイントによく立って警戒していましたからわかります。

正門は昼間からたくさんの警察職員や警察幹部、その他お偉いさんのほか、ヤクザみたいな刑事や、作業服を着た業者風の刑事、極左風の刑事も出入りするし、変なおじいさんが“内閣秘密調査室”なんて鉛筆で書いた名刺を示して本部に入ろうとするし、「秘密のお話だから交番のお巡りさんじゃダメなのよ! 警視総監にお願いします!」という謎の女性など、面白い方々が警戒を突破して中に入ろうとするのです。

おまけに外周では、罰ゲームなのか心意気を示すためなのか、若い右翼構成員が皇居のお堀に飛び込んで一旗揚げようとするし、「陛下のお具合がよろしくないのは、江戸城の亡霊武者の仕業。除霊に来ました」と言う家族連れエクソシスト、太鼓を打ち鳴らして皇居を回る左翼系宗教団体など、昼間から気が抜けない。

さらに深夜になると、すごいんです。
「寝ているうちにソ連(当時)のスパイに脳内にオシロスコープを埋め込まれたので、取り出してください」と言う自称スパイ工作被害者、「私は皇太子殿下の秘密の花嫁です(当時皇太子殿下はまだご成婚直前)。案内してください」という超シンデレラ、「脳に直接ありがたいお経が聞こえてくるんです。南妙放送局はどこですか」というおばあちゃん、「霊安室の松本さんに呼ばれましたが、こちらに安置されてますでしょうか」という幽霊よりぞっとする男性などなど、多いときには一日に3~4人も来るんですよ。

そんな警視庁本部正門前に大みそかの深夜「オウムの平田信です」なんて男が現れても、機動隊だって本気にしなかったんでしょうね。
機動隊員も、人も遮蔽物もなく寒風吹きすさぶ深夜のお堀端で3時間ほども立番しているので、意識がもうろうとして、「また変なのが来ちゃったよ」と思って追い返したのかも。
それとも逮捕するのが面倒くさかったのか?

まあ、ちゃんと取り扱っていれば、次回の昇任には有利な材料となったことでしょう。
それが逆に処分されかねないとは。
チャンスとピンチは紙一重、全国の機動隊員たちよ、めげることなくチャンスをものにせよ!

今年は民主政権下、北朝鮮の国家体制固めがはじまり、国民党優勢の台湾総統選挙、韓国総選挙、中国国家主席交代、韓国大統領選挙と、日本は大ピンチ。

しかしこれはチャンスかもしれません。
それを心得ている者だけがチャンスをものにし、力量が足りなければ傷を負って回避するにとどまり、認識していない者が致命的ピンチに陥るのです。

今年が日本の“立つ年”になりますように。
今年もよろしくお願いします。

執筆: この記事は坂東忠信さんのブログ『外国人犯罪の増加から分かること』からご寄稿いただきました。

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