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冬だからこそむしろ読みたい「極寒」を感じる小説

冬だからこそむしろ読みたい「極寒」を感じる小説
J-WAVEで放送中の番組「ACOUSTIC COUNTY」(ナビゲーター:坂倉アコ)のワンコーナー「LINES SING」。寒い時には寒い場所へ。今週は「北国を読む」と題した4日間です。

1月25日(水)のオンエアでは、雪と氷に閉ざされている極寒のアラスカ州へ――。ジャック・ロンドンの短編「火を熾す」をご紹介しました。

物語の舞台は、アラスカのユーコン川の流れから少し離れた森の中。あたりは雪に覆われ、木々にもたっぷり雪が積っています。川の水面も硬く凍り付き、その上に白い雪が1メートル以上降り積もっていて、見渡す限り、北も南も東も西も真っ白。気温は華氏マイナス50℃。それはつまり、摂氏ならマイナス80℃余りといったところでしょうか。

そんなすさまじい寒さの中を、男が歩いていきます。昼頃、男は凍らないように服の下に入れておいた弁当を取り出し、食べようとします。そのために、手袋を一瞬外す、そのわずか15秒くらいの時間で、むき出しになった指を麻痺が襲う寒さ。マイナス80℃を下回る世界では、わずか数秒で指先に凍傷が始まります。

そうした北の冬の怖さを知り尽くした男でしたが、不覚にも、雪に隠れた水の流れに足を浸けてしまいます。男はすぐに火を熾そうとします。とにかく一刻も早く火を熾し、濡れた足を温めなければ、濡れた服と足はどんどん凍り付いていきます。足が動かなくなれば、それは自分の死を意味する。男は焦りながらも、慎重に、火を熾そうとします。

その傍らには一匹の野犬。人が寒い夜に火を熾すことを知っていて、期待して待っているのです。足を濡らした男は、なんとか火を熾そうとします――。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「ACOUSTIC COUNTY」
放送日時:月・火・水・木曜 14時−16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/acoustic/

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