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会社で生き残っていくための「2つの働き方」

12万部を超えるベストセラーシリーズとなった『プロフェッショナルサラリーマン』(プレジデント社、小学館文庫)。その著者である俣野成敏さんに、「ビジネスパーソンの仕事への向き合い方」についてお話しいただくこのコーナー。第6回の今回は、「厳しい世の中で、“選ばれる”人材になるための働き方」についてです。 f:id:k_kushida:20170117121922j:plain

こんにちは。俣野成敏です。

本日は、「サラリーマンがこれからますます厳しくなる社会で生き残っていくためには?」について考えてみたいと思います。

現在、企業の間では、海外を含めた熾烈な価格競争や人材獲得合戦が繰り広げられています。このような時代は、サラリーマンといえども、これまでのように「与えられた仕事をただ返す」だけでは、いつリストラの対象にならないとも限りません。厳しい世の中で「選ばれる」ためには、自ら主体的に行動していくことが求められます。

私は、これからはサラリーマンも「積極的に会社に残っていく時代」だと考えています。それは、「会社に雇ってもらう」という従来の考え方を改め、戦略的に「会社に残ることを選択する」ということです。

「サラリーマンの危機」を乗り越えるための“2つの働き方”

サラリーマンが会社で生き残っていくためには、2つの働き方があると思います。ひとつは「独立を前提に働く」こと。もうひとつは「徹底的に勝ち馬に乗る」ことです。まず、「独立を前提に働く」について説明しましょう。

もともと、サラリーマンとは属している会社の名前を使い、会社が用意したサービスを販売するか、もしくは販売するための後方活動を行うことが主な仕事です。サラリーマンは社名の他にも、ブランドや知的財産、人材や各種設備など、社内に用意されているものは、基本的に使用していい立場にいます(こうした会社の資産を「リソース」といいます)。

リソースとはもちろん、自分が会社の商売の一翼を担う時のみ使っていいものですが、仕事を通じて得た経験は自分のモノになります。ですから、会社を「いずれ独立するための実験の場」と見なして、会社の売り上げに貢献しながら、「この経験を、独立後の商売に応用できないか?」と意識して行動するのです。自分の将来のために経験を積むというのが、会社で「独立を前提に働く」の意味です。

ここで最も大切なことは、お世話になっている会社に学びを得る以上の価値を提供するということ。サラリーマンから独立して卓越した結果を出している人で多く見受けられる特徴は、

1.サラリーマン時代の限られた年数の内に定年まで残る人以上の価値の提供が済んでいるか?

2.卒業した後に十分な恩返しができているか?

のどちらか、もしくは両方です。

社内で自分の希望を叶える鍵となるのは「上司の存在」

それでは、会社に残るためのもうひとつの働き方である「勝ち馬に乗る」についてですが、これは「上司のゴマをする」ことを指しているのではありません。「上司の力をテコの原理にして、自分の希望を叶える」ということです。通常、上司は自分よりも多くの権限を持っているものですから、その力を借りれば、より大きなことにチャレンジすることができます。

一般に、社員は会社で人事考課によって査定され、評価が決められています。ということは、この数字が基準である以上、仕事でいい評価を得たいと思ったなら、基本的にはこれを上げるしかありません。つまり、あなたがどのような希望を持っているにせよ、会社で働く以上、その希望は「自分ひとりの力では叶えられない」ということです。

こう書くと、「そんなの当たり前」と思う方もいるかもしれませんが、実際に「評価が上がるための行動をしている」人となると少数に限られます。たいていは、ただ仕事をいわれた通りにやるだけだったり、中には感情的な理由から、上司に非協力的な態度を取ったり、ということが意外に多いものです。

先ほど、「独立を前提に働く」のところでもお話したように、自分にとって大切なのは経験です。仕事の経験は仕事がなければできず、その機会をくれるのは、基本的には上司なのです。

「偶然」を「必然」に変える方法

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