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プロジェクトを成功させるために!優れたUX戦略を作るための4つのステップ

本稿は、UXPinのブログ記事を了解を得て日本語翻訳し掲載した記事になります。

また本記事は、HP(ヒューレット・パッカード)でストラテジスト、フロントエンドエンジニアなどの経歴を持つDave Malouf氏によって投稿されました。

 

あなたがデザインチームのリーダーだとしたら、計画なくして目標を達成することは期待できません。

目的を持って目標を設定するときには(山の頂上を目指して登山するように)、目指すべきゴール(山の頂上)を特定して、最良の方法(経路)と計画(戦術)を定めましょう。

プロジェクトを成功させるために!優れたUX戦略を作るための4つのステップ

全てのUX戦略には、プロジェクトを開始して軌道に乗せるための、堅牢なフレームワーク(枠組み)が必要です。登山に例えて、戦略的フレームワークに必要となる5つの要素を見てみましょう。

1.目的 ―― そもそもなぜこの山に登っているのか?

目標を明確に設定して理解していますか?目標は達成する価値があるものかどうか検証されていますか?誰のための目標ですか?チーム全体がこの目標について理解していますか?

2.目標――目的地を選択する、または少なくとも方向性を定める

例えば、登山においておよそ「北」の方向に向かうというように。

3.経路――山頂にどのように到達するかが重要です

目標への経路設定は組織にとって、利益上の目標を達成するだけではなく、その過程で成長するために重要なものです。

4.途中のポイント――一度立ち止まって、分析と評価を行う機会

経路の途中のポイントは、単なる成果物や活動の場ではありません。これらの各ポイントに到達したら、目標および目標へ至るための経路について、確認と調整を行いましょう。

5. 計画――探検には戦術のための計画が必要です

多くの人は、経路を計画だと思い込んでいます。たしかに、一つ一つの活動は目標に近づく一歩となりますが、戦術は戦略の一部に過ぎません。経路とは、戦術を集めたものではないのです。

 

目次

ステップ1:目的と目標
ステップ2:経路をチャート化
ステップ3:評価ポイントの作成
ステップ4:仮説を検証するための計画

 

ステップ1:目的と目標

目的は、あなたの思い描く結果であるビジョンと結びついたものです。

そして、最初に設定するべきものです。私の場合は、いつも次のようなことから目標設定を始めています。

 

目的を定義するために、次のような質問を自分自身にしてみましょう。

私たちはなぜここにいるのか?
私たちはどのような価値を創造できるだろう?
この価値から、誰が恩恵を受けるだろう?
なぜ恩恵を受けるといえるのだろう?

 

目標またはビジョン(思い描く結果や展望)は、目的を明確にします。

目的が達成されない場合には、問題点を伝える。
問題の解決策を1つ示す。
問題の解決策がユーザーにどのような付加価値を提供できるかを示す。
解決策を実現するための現実的な手段を提案する。
目的をサポートするデータを示す。

目標を真に価値あるものにするためには、感情に訴える現実的なメリットが必要です。これは製品の性能だけで伝えることはできません。

製品の性能は、設計図の中にある要素を示すことしかできません。ユーザーエクスペリエンスを伝えることはできないのです。

 

以下は、以前私がRackspaceで主導した例です。

目的と目標を定義するために、私は「Managed Cloud(マネージドクラウド)」の意味について掘り下げました。複数の分野のチームを横断的に編成して、2日間これに取り組みました。

まず「Managed(マネージド)の意味とは何だろう?」という問いを考えました。顧客にとっての価値を明らかにするために、言葉を分解してその意味について考えたのです。

この過程で、私は多くの専門用語の罠を突破しなければなりませんでした。

 

チームのメンバーたちの定義に対して、私は「でもそれは、Managedの本当の意味ではないですよね?適当な言葉を当てはめただけではないですか?」などの問答法で返して、彼らがより理解を深められるように計らいました。

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私は次に、チームの各メンバーに、顧客(Rackspaceの従業員)と共有できるストーリーと、新しい価値を反映したシナリオを作成するよう指示して、ストーリーテリングの練習をさせることでチームを導きました。

彼らは、現在どのような問題があり、私たちがその現状をどのように改善できるかについてストーリーを作りました。また、否定的なストーリーと明るい未来を対比させたことで、私たちは目的を考えながら取り組みやすくなりました。

 

その後、ストーリーを、他の部門と話し合うことができる形でコンピュータに保存しました。音声ナレーション付きの短いフォトエッセイを作成しました。いわば、ビジョンのプロトタイプを作成したのです。

私たちは社内外の利害関係者の前でそのビデオを再生し、良い点と悪い点について、多くのフィードバックを得ました。また、ビデオの内容をユーザー調査に活用したところ、購入数が急増しました。製品デザイン、製品管理、エンジニアリングの全てにおいて、新しく設定した目的と目標に基づいて、未処理の業務の優先順位付けが行われました。

 

ステップ2:経路をチャート(図表)化する

目的地に到達する経路は、ただ1つとは限りません。経路を選択する前に、考えられる可能性について様々な要因を分析する必要があります。

「目的は手段を正当化する」という考えによって、経路を決めるのは良くありません。

 

選択肢の比較

もう一度、登山する山を見てみましょう。

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