これぞ正真正銘の地産地消! 「リバーワイルドハムファクトリー」のこだわりまくったウインナー【福岡】

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激うまウインナーを求め、うきは市へ

福岡市内の飲食店で先日食べたウインナーがジューシーで癖になる味でした。

あまりの美味しさに感激し店主に話を聞いてみると、福岡市内から車で1時間ほどの「うきは市」にある「リバーワイルドハムファクトリー」というお店のウインナーとのこと。

というわけで、さっそく現地うきは市へ。

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うきは市といえば、中心部の筑後吉井地区。歴史を感じる白壁造りの街並みが残っている一方で、

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ここ最近はカフェや雑貨店、本屋などが増えて20代〜30代に話題のエリアにもなりました。

ただ、目指すお店「リバーワイルドハムファクトリー」は筑後吉井地区から少し距離がある上に、「こんな辺ぴな場所にあるの!?」というような、たどり着くのが困難な場所にあるとの噂も。

しかしたとえ険しい道のりであっても、ここはメシ通レポーターとして「美味しいウインナーの直売店」を見に行ってみたいところ。もう、ここは行ってみるしかないでしょう。

いくら歩けどたどり着けない

筑後吉井地区から「リバーワイルドハムファクトリー」までは公共交通機関が出ていないため、少し距離がありますが歩いて向かいます。

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盛り上がっている街の中心部から次第に離れていき……

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のどかに水田が広がる一本道を、ひたすらまっすぐ進んでいきます。

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歩くこと15分、小高い堤防にぶつかりました。

グーグルマップで確認したところ……

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どうやらお店は地形的に中洲のような場所にあり、この道を通って行くようです。

車が1台、やっと通れそうな道……。

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しかし、歩けども歩けどもそれらしき目印は見当たらず。

周りには畑が続き、この先に美味しいウインナーを出すお店が本当にあるのか……。だんだん不安になってきました。

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雨も降ってきて、

空腹感も増してきて、

スマホの充電も減ってきました……ヤバイぞこれ。

リバーワイルドの店名に偽りなし

まだ着かないのか!?

ここまで来て引き返すという選択肢が浮かんだ、諦めかけたそのとき……

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小道の向こうに、

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看板を発見!

ついにすぐそこです!!

看板に従って

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川沿いの道を進んで行くと……

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ん!?

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あった!

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ここだ!

到着!!

「初めての人が一人でここに行き着くのはほぼ不可能」という話も聞きましたが、さすがにこれは見つけにくい!

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ちなみにお店の前を勢いよく流れる筑後川は通称「暴れ川」と呼ばれており、店名である「リバーワイルドハムファクトリー」の由来となっているそう。

店名に偽りなし。実際、ものすごワイルドな場所でした。

テイクアウト&イートインOK

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「リバーワイルドハムファクトリー」の入口部分は緑に囲まれ、テーブルや椅子がいくつか置かれています。

どうやらここで食事することもできそうです。

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そしてお店に入ってまず目に入るのが、15種類ほどのベーコンやウインナーが並んだショーケース!

ここから選んでお持ち帰りできるようです。

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また、お店ではイートインも可能。フードやドリンク類のメニューはこちら。今回はホットドッグとベーコンドッグをお願いすることに。

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店内にも飲食スペースがありますが、

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うれしいことに、空が晴れてきたので外でいただきます。

世界で認められたクオリティ

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空腹が頂点に達したところで、お待ちかねのホットドッグとベーコンドッグが登場! まずはホットドッグ(600円)。

先日福岡市内でも食べて感激したウインナーが入っており、これぞ求めていた美味しさ!

岩塩で味付けされており、パンとの相性も抜群。かむと肉汁があふれてきました。

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続いてベーコンドッグ(550円)。

焼かれたばかりの香ばしい香りが食欲をそそります!

肉厚なベーコンは胡椒がきいていて、脂が乗っているもののしつこくありません。

これは美味いとかぶりついていたんですが、それもそのはず。

2004年に行われたドイツ・フランクフルト国際ハム・ソーセージ世界大会で「キングベーコン」で金賞、「ゼマティス(ソーセージ)」では銅賞を受賞していたんです。

世界で認められたクオリティなのだから、美味しくないはずがありません。

ハムが養豚の大切さを教えてくれた

ところで、訪問当初から気になっていたことですが、ハイクオリティなハムやウインナーをなぜこんな場所で販売しているのか、オーナーの杉勝也さんに聞いてみました。

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そもそも父がやっていた養豚を自分が継いでいました。でも当初は養豚の仕事に魅力を感じなくて、仕方なくやっていたんです。豚を育てて市場まで出荷して、後からお金が振り込まれて。その繰り返しで毎日つまらなかったんですよ。

そこで、何か特別なことを始めたら仕事も面白くなるかなと思って、豚舎の横にハム工場を建てて肉の加工を始めたんです。最初は肉の加工をしながらウインナーやハムの販売だけをやってたんですけど、お客さんから「ここでゆっくり味わいたい」という声もあって7年前に倉庫を改造したのが今のお店です。(オーナー・杉さん)

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加工までやることで、自分が育てた豚の肉を見るわけじゃないですか。そこで初めて、養豚からちゃんとやらないとダメだなって気づいたんです。元の肉が臭くない方が美味しいハムやウインナーができるのは当然だろうと。豚を育てる際の工夫として、農薬を減らした柿や葡萄、桃などの果実を餌として与えています。そうしてできた豚肉は肉質が変わり、うま味もよくなるから。そうやって育てたウチの豚は「柿豚」「葡萄豚」「桃豚」などと呼んで、ハムやウインナーとして販売しています。(オーナー・杉さん)

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※「柿豚」「葡萄豚」「桃豚」はそれぞれ期間限定なので、常時販売しているわけではありません

もともと本業の養豚が嫌で加工を始めたんですけど、より美味しい豚に育つ交配の組み合わせを手探りで見つけていくのが面白くなって、今ではむしろ養豚の方にのめり込んでいます。(オーナー・杉さん)

やりたくない養豚の仕事を面白くするために始めた加工業や販売で、豚を育てることの大切さに気づかされた。なんと因果で素晴らしいことか。

そしてウインナーやベーコンの美味しさもさることながら、それに負けていないのが香ばしく硬い食感のパン! こちらのパンはどこから仕入れているのでしょうか?

お店を出すにあたって、フードとして考えたのがホットドッグでした。そのホットドッグも、ドイツっぽいハード系で、かめばかむほど味を感じられるパンでやりたくて。どこかにそんなパンがないかなって探していた頃に、ちょうど隣町の田主丸でパン屋「シェ・サガラ」を営む相良さんと出会ったんです。相談してみたら、すぐに試作してくれて、それがまたウインナーとバッチリ合う素晴らしいものでした。隣町にこんなすごい人がいるのかって思っていたら、数々の賞を受賞してるレベルの高いパン屋さんだったんですね。(オーナー・杉さん)

腕のいいパン職人さんが偶然にも隣町にいて、出会えたことで出来上がった逸品。肉もパンも地元の食材で組み合わせたものを販売しているなんて、まさに地産地消ですね。

「リバーワイルドハムファクトリー」には、うきは市の方はもちろん県外からも多くのお客さんが来られるそう。

筑後吉井地区に行く際はぜひ、もう少し足を伸ばしてみてください。隠れ家のような場所にありますが、豚の段階からこだわり抜かれたハムやウインナーを味わえます!

お店情報

リバーワイルドハムファクトリー

住所:福岡県うきは市吉井町橘田568

電話番号:0943-75-5150

営業時間:11:00〜17:00

定休日:月曜日、火曜日

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:栗山遼(くりやまりょう)

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1989年生まれ、福岡で活動する編集者・ライター。「働き方を変えた人たち」を特集したリトルプレス『HOWLAND』を創刊。ライターとしては雑誌『ケトル』、ウェブサイト『福岡移住計画』などで執筆中。イベントのディレクションや企業のブランディングにも携わっています。和食好きです。

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