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80日間の火星生活実験! 極地建築家が体験談を語る

80日間の火星生活実験! 極地建築家が体験談を語る
J-WAVEで放送中の番組「RADIOFAST」(ナビゲーター:安藤桃子)。1月20日(金)のオンエアでは、アメリカで行われている「長期火星模擬体験実験」に、日本人で唯一参加された、極地建築家の村上祐資さんにお話を伺いました。

実は村上さんには、実験前だった昨年9月にも同番組に出演していただき、詳しいお話を伺いしました。今回は、全160日ある日程の中で、前半の80日を終えて帰国。実験の成果など、再びお話をお聞きすることができました。

「長期火星模擬体験実験」は、地球上の一番厳しい場所を火星に見立てて、7人のクルーが実際に生活するというもの。村上さんは副隊長のポジションを務めます。前回、村上さんはこの実験を「火星ごっこ」とおっしゃられていました。前半の80日は、アメリカ・ユタ州の砂漠で行われたのですが、砂漠といっても暑いところではなく寒い砂漠。80日間、基地の外に出るときは重い宇宙服を装備し、外の新鮮な空気を吸うこともできません。

そんな前半の80日を終えて、村上さんがおっしゃったのは「まぁ、一言で言うと、ものすごく疲れたな、という風に思っています、個人的には。なんで疲れたかというと、ほぼ全部、想定内でした。(中略)起こらないでいいなと思ったことは全部起きました」と村上さん。

というのも、村上さんは、2年前にも選考の過程で同じ施設に2週間生活したことがあるので、施設の状況、運営している団体の性格・体制などは大体わかっていたそう。さらに、一緒に参加するクルーとは、会って少し会話した雰囲気から、「たぶん、この人はこういう性格なんだろう、こういうことが起きるだろう」ということが想定できたそう。

「先がある程度読める分、それが大きな問題につながらないように…というような役割をやってきたので、本当に疲れましたね(笑)」と村上さん。国籍、性別も違う7人のバランサー的な役割をしてきたとのことですが、我々が想像する以上に大変そうですね。

村上さんは副隊長として参加されたのですが、その役割は、表に立つ隊長の裏、見えないところで、「回す・まとめる」というものだそう。7人にはそれぞれ役割があり、例えば生物学者なら生物のサンプルをいくつ採取できたか、ジャーナリストならレポートの数など、目に見える成果があるのですが、裏方に徹する副隊長には明確な「成果」がないため、そういう意味では、「僕だけが唯一、今回の80日を終えて、何の成果も残していない」と村上さんはおっしゃいます。

しかし、「サッカーでいうとゴールキーパーですよね、僕は。ゴールキーパーがファインプレーを連発して活躍する試合というのは、もっと手前のところでゲームはかなり押されている状況。副隊長が目立つというのも、チームとして危機的状況が起きたときなので、今回、僕が成果がなかったというのは、逆に一つの成果だった」と村上さん。「成果がないことが成果」というのは、実に深い言葉ですね。

このほか、極限の生活の中で、実際に起きた「水が枯渇しそうになった」問題や、村上さんの中での、80日の評価などが語られました。なかなか聞けない貴重なお話がたくさん聞けたオンエアとなったのではないでしょうか。

後半の80日は夏に北極にある世界最大の無人島、デヴォン島で行われる予定。次回も無事に帰還されることを願いつつ、また貴重なお話を聞かせてもらいたいですね!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聞き直せます。

【番組情報】
番組名:「RADIOFAST」
放送日時:毎週金曜 24時−24時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/radiofast/pc/

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