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映画「ザ・エージェント」に学ぶ、ビジネスで大切なのは結果か理想か

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(c)1996 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

映画は人生の教科書。日々の仕事や生活に活かしたい、たくさんの学びがつまっています。登場人物に共感し、感銘を受け、劇中のセリフやエピソードをふと思い出したりしながら、私たちはまた一段、深みのある人生を歩めるようになるのかもしれません。

さて、今回ご紹介する作品は、レニー・ゼルウィガーの出世作としても知られるトム・クルーズ主演作『ザ・エージェント』(1996年)。プロスポーツの裏側で選手を支えるエージェント(代理人)のビジネスを分かりやすく取り上げているお仕事ドラマです。

日本のプロ野球もストーブリーグと言われるオフシーズンを迎えていますが、昨今は選手の契約更改を代理人がサポートすることも珍しくなくなりました。サッカー界においても良いオファーを良い条件で締結できるかどうかは代理人の腕次第になっており、彼らの存在はスポーツ界にとって不可欠となっています。

そんなエージェントの存在を一躍知らしめた本作品。いきなり「ビジネスの厳しさ」を突きつけられるところから物語はスタートします。

良心にめざめた敏腕エージェント

ジェリー(トム・クルーズ)は大手スポーツ代理店に勤める腕利きのエージェント。数々のプロスポーツ選手をクライアントに持ち、彼らの選手としての市場価値を高め、好条件のサラリーを球団から引き出してフィーを得る存在です。

ある日、クライアントのひとりである選手が病床に伏します。選手生命にも関わる、4度目の脳震とう。それでもジェリーは自らのビジネスが回ることを優先し、選手に休養を勧めるようとはしません。そんな「エージェントのあくどさ」に怒った選手の息子からは中指を突き立てられてしまいます。

僕は背広を着た人食い鮫なのか? ジェリーはこれまでの「汚い仕事」に嫌気が差し、良心にめざめて一晩で会社への提案書を書きあげます。その内容とは「クライアントを減らし、フィーを低く設定し、選手を大切にすること」。いずれも真っ当な提言でしたが、会社からすればビジネスを縮小しかねない不穏分子的な存在に。解雇を告げられたジェリーは、会計係のドロシー(レニー・ゼルウィガー)を連れて、会社を飛び出したのでした。

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(c)1996 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

俺のために稼いでこい

不本意ながらフリーの身となったジェリー。これまで自分を信じ、慕ってくれていた選手たちをクライアントとして引き抜こうと躍起になりますが、かつての職場のライバルにことごとく先回りされます。多数の選手をマネジメントしてきたさすがの敏腕ジェリーも、会社の看板が外れればただの人でした。

そんな折、NFLの黒人選手ロッドとの電話交渉に漕ぎつけます。陽気なロッドは選手としてのピークも過ぎつつある元クライアント。それほどフィーは期待できませんが、ひとりでも多くのクライアントを確保したいジェリーに対して、ロッドの要求はただひとつ。おふざけモード全開で、リズムに乗せてこんな言葉を連呼するのでした。

Show me the money!

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