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チャイルディッシュ・ガンビーノ、幅広いジャンルを取り入れた渾身作『アウェイクン、マイ・ラブ!』(Album Review)

チャイルディッシュ・ガンビーノ、幅広いジャンルを取り入れた渾身作『アウェイクン、マイ・ラブ!』(Album Review)

 2016年12月24日付全米アルバム・チャートで、初登場5位にデビューを果たした、チャイルディッシュ・ガンビーノの『アウェイクン、マイ・ラブ!』。本作は、2013年リリースした『ビコーズ・ザ・インターネット』から、およそ3年ぶり、通算3作目のスタジオ・アルバムで、自身の最高位を更新しただけでなく、前2作のクオリティを超える、すばらしいアルバムだと絶賛されている。

 前作『ビコーズ・ザ・インターネット』は、2015年に開催された【第57回グラミー賞】で<最優秀ラップ・アルバム>にノミネートされ、受賞は逃したが高く評価された。その前作に続き、本作もプロデューサーには友人でもある、ラドウィグ・ゴランソンを迎え、全曲自身が制作を手掛けている。その他には、デス・キャブ・フォー・キューティーのザック・レイやレイ・スーアン、70年代にファンカデリックのギタリストとして活躍した、エディ・ヘイゼルの名前も、5曲目の「ライオット」にクレジットされている。ジャケットのイメージは、おそらくファンカデリックの『マゴット・ブレイン』(1971年)を意識したのだろう。

 その「ライオット」ではファンカデリック直結のPファンクを炸裂させ、ソウルフルに、熱を帯びて歌う「ベイビー・ボーイ」や、ゴスペル要素を取り入れた「ハブ・サム・ラヴ」、ブルージーな「ゾンビーズ」、70年代ファンクを焼き直したような「ブギーマン」など、幅広いジャンルを取り入れた、質の高いナンバーが目白押し。カテゴリーとしては“ヒップホップ”に分類されているが、本作は、ラップ・アルバムではなく、ヴォーカルものが大半を占めている。

 アーティストでは、ザ・ルーツのクエストラブやディアンジェロなどが絶賛し、ビルボード誌や米音楽誌ザ・フェーダーも高く評価している、チャイルディッシュ・ガンビーノの新作『アウェイクン、マイ・ラブ!』。2017年2月13日に開催される【第59回グラミー賞】には間に合わなかったが、2018年の【グラミー賞】では、間違いなく<最優秀ラップ・アルバム>に、再びノミネートされるだろう。

Text: 本家 一成

◎リリース情報
『アウェイクン、マイ・ラブ!』
チャイルディッシュ・ガンビーノ
2017/01/11 RELEASE
2,592円(plus tax)

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