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「どこにも連れて行かれずに、ずっとレンガを積み立てたりとかしてて………」

今回お話を伺ったのは、サンミュージック所属のお笑い芸人「武家の女」さん。博物館学芸員の資格を持っているお笑い界きっての才女である武家の女さんが、高校時代にホームステイ先のオーストラリアで遭遇した「最悪のホストファミリー」とは!?

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ーーー今回はお話が2つあるということで、まずは博物館の学芸員についてのお話を伺いたいと思います。よろしくお願い致します。

 

学芸員はですね、大学の時に、例えば上野の博物館とかで働ける「博物館学芸員」というものの勉強していたんです。私が取ったのは「掛け軸を壁にかけられる」っていう資格なんですけども、これは、貴重な掛け軸とかを、壊すことなく壁に掛けて開くことが出来る、っていう資格なんです。

 

ーーーそれ専門の資格があるんですか?学芸員にも種類があるんですね?

 

学芸員の免許は大まかで、個別に、例えば土器を扱うとか、書道を扱うとか、絵画を扱うっていうのは、また別々の方法になるので、そこからはもう専門の勉強になるんです。

 

ーーー皆さんそれぞれに専門があるわけですね。

 

はい。専門の勉強をしてないと取れないので、結局、博物館学芸員の免許取ってても、どこかの考古学科とか、書道科とか、そういう所に行っていないと、実地的には使えないっていうことなんです。

 

ーーー単純に「学芸員」って良く言いますけど、ただそれだけでは仕事にならないんですね。そこから、更に専門的な資格もまた、仕事ごとにあるわけですね?
はい、そうです。

 

私の場合は、博物館学芸員の免許を取る時に、実習で掛け軸を付けるっていう勉強をしたのですが、それは(博物館の業務では)どこでも使う技術なので、誰でも皆やるんです。ただ、それ以上の作業に関しては、もっと細かい専門的な知識が必要なので、大学で専門的な学部を専攻しないと結局は使えないんです。だから「持ってるんだけど、使えませんよ」って話なんです。

 

ーーー大変失礼しました。ようやく仕組みが分かった気がします。

 

 

ーーー次は、ちょっとダークな話題になりますね。オーストラリアにホームステイをしていた際に受けたといういじめについて、大変なこととは思いますが、お話して頂けますでしょうか?

 

高校2年生の時に2週間くらいホームステイでオーストラリアに行ったんですけど、そのとき「英語ができるグループ」と「英語ができないグループ」に分けられたんです。もともと帰国子女の子とか、ホームステイ経験がある子は英語ができるAグループ。初めて行くだとか、英会話もそんなにできない子はBグループに分けられて、一応ホームステイ先のご家族も、英語ができる子しか受け入れない所と、英語ができない子しか受け入れない所に分かれていたんですね。

 

私は英語ができないグループ、Bグループに入って、そういうホストファミリーの所に行ったんですけど、そこで、まず食べ物を与えてもらえなくて………

 

ーーーそんな酷いことがあるんですか?
 

ホストファミリーって、良い家、良い人も沢山いるんですけど、受け入れることで政府から支援金がもらえるので、お金だけを目当てにしている人たちもいるんです。私が行った先もそういうひとたちで、英語ができない子の方が、英語できなくて喋れなくて、扱いやすいから。

 

ーーーコミュニケーションを取れないから逆らわないだろうって、それで、ご飯を食べさせないんですか?

 

朝は牛乳と少量のオートミールで、昼はちっちゃい青りんご1個。夜はパサパサの、ほんと手のひらよりもっとちっちゃいくらいのパサパサのステーキだけ。

 

毎日それで、他の子達は家でいっぱい、オーストラリアだからいっぱい食べさせられたみたいで「どうだった?」って聞いたら「太ってきちゃった」なんて言ってたんです。でも、私だけはいっつも食べ物を与えてもらえなかったんで、どんどんガリガリになっちゃって「こんなことあるのかな」って思いつつ、でも2週間ここで頑張るしかないんで、なんとか信じようと思ったんですけど、周りの、英語ができるグループ、一緒に行った学生の子とかは、「学校終わりにみんなでデパートに行った」とか「買い物に行った」とか「マクドナルドの店員の体験をやった」とか、楽しそうなことを色々とやってたんです。私なんか、お父さんが家の壁のレンガを作ってて、それをずっと手伝わされているだけだったのに………

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オモプラッタ

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オモプラッタはポルトガル語で「肩甲骨」という意味。 芸人さんが華麗にはばたくための翼を支える肩甲骨でありたい。 それがオモプラッタの理念です。 オモプラッタ編集部は、プロの芸人さんたちが日々生み出している「オモシロ」のカケラを拾い集め、編集して、独自のコンテンツとして皆様にお届けしていきます。

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