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『リフォームの爆発』著者・町田康にとってのリフォームとは?

【画像2】無造作に本が置かれた一角。最近の著書は自身の住まいでの経験したリフォームとその人間模様を描いた「リフォームの爆発」、最新作『ギケイキ:千年の流転』がある(写真撮影/林 和也)

作品では、町田さんがここ数年の間に経験してきたリフォームをベースに、独自の目線でリフォームについて言及していく。「永久リフォーム論(※不具合を解消しようとしてリフォームしたものの、さらにおかしなことになってしまい、またリフォームをせざるを得ない、どつぼにはまった状態)」「ダイニング・キッチンが暗くて寒い問題」「リフォーム中、施主はどうしたらいいのか」「よい工務店の選び方」「壁紙はなぜあの白いビニールクロスばかりなのか」などなどのリフォームにまつわる諸問題(?)が、町田節で展開していく。

「原稿でもよくありますよね、良くしようとして赤字を入れたものの、なんかおかしなことになってしまい、アレ、最初のが結局いちばん良かったなあって思うこと。それがリフォームの『永久リフォーム論』です」と笑う。一方で、リフォームをすることで、人間の心持ちが明るくなるとも描かれている。

「人間は割と単純にできていて、やっぱりまわりの環境にすごく作用される。音やにおい、光、風通しとか、室内が明るいと明るい気持ちになるし、風通しがいいと気持ちがいいんですよ。自分が比較的快適じゃない家にばかり住んできたので、これは実感がありますね」

一方で、住環境に100%はない、ともいう。

「住まいは、人と同じで必ず一長一短がある。どこかが良ければ、必ずダメなところがある。狭い家に暮らしていても、希望に満ちた人もいれば、豪邸に暮らしていてもなんか不満、という人もいるでしょう。ストレスも程度の問題といえますが、マイナスは極力少ないほうがいいし、ゼロ、できたらプラスでいたいですよね」

めんどくさいと思いつつも、どこかで不満を解決しなくちゃと思う。しかも、試行錯誤で不具合を解消したはずが、また違う不具合に突き当たり、右往左往する。町田さんの描くリフォームは、まるで人が生きること、そのものが凝縮しているようだった。●取材協力

町田康

1962年大阪生まれ。町田町蔵の名前で歌手活動をはじめ、1981年にレコードデビュー。1996年、初の小説『くっすん大黒』を発表、2000年に『きれぎれ』で芥川賞、詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞受賞。ほかに、猫との暮らしを描いた『猫にかまけて』、リフォームに至る状況を描いた『餓鬼道巡行』などがある。●参考

・『リフォームの爆発』/幻冬舎

・新しい住まいのカタチ[6] 町田康さん〜二地域居住〜
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2017/01/123833_main.jpg
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