体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

コミュニケーションの要は「聴き方」にあり

コミュニケーションに関するビジネス本を約20冊も出されている、 コミュニケーション総合研究所代表理事の松橋良紀さん。そんな松橋さんに「コミュニケーションの極意」についてお話しいただくこのコーナー。第4回目は「聴き方」についてです。今回は、具体的なスキルについてお話しする前に、「聴き方がコミュニケーションにおいて、いかに大切か」についてお話しいただきます。

f:id:k_kushida:20170106195406j:plain

「話すのが苦手なんです」

「コミュニショーションをどう築けばいいのかわからないんです」

このように、コミュニケーションに対して苦手意識を持っている人はどんどん増えているように感じます。その証拠に、コミュニケーション関連の書籍は数多く出版されていて、私への執筆の依頼もコミュニケーションが苦手な人向けのものばかりです。

このように、「コミュニケーションに苦手意識を持っている人」は、ある大きな勘違いをしている場合が多いです。

それは、しゃべりを磨くこと、自分が伝えることにばかりエネルギーをかけていて、「聴き方」にまったくエネルギーをかけていないことです。

私は普段、コミュニケーション力向上のために様々な研修を行っていますが、コミュニケーションが苦手だと言う受講生にこんな質問をすることがあります。

「話し方が苦手でこの研修に来られたのはわかりました。では、聴き方についてはどうですか?」

すると、こんな返事が返ってきます。

「え?聴き方ですか?それは問題ないですよ。私は話すのが苦手なんで、この研修に参加しにきたんです。聴く方は得意な方です」

研修では、このように答える方に限って、聴き方の実習をしてもらうと、まったく聴けていない…というケースが多かったりします。

話すのが苦手だと思っている人ほど、聴き方の重要性を理解していないのです。

ピッチャーが気分よく投げられるかどうかはキャッチャー次第

コミュニケーションはキャッチボールです。

言うまでもなく、ピッチングの技術と、キャッチングの技術の両方の技術が必要です。自分が豪速球を投げることができても、相手が受け取ることができなければ、キャッチボールが成り立ちません。

また、相手の球を受けようともせず、自分の球を一方的に投げ続けようとする人が多いです。自分が投げるばかりでは、これもまたキャッチボールは成り立ちません。

そもそも、キャッチボールをしていて楽しいのは、受けてくれる人がうまいかどうかに大きく影響されます。

プロ野球では、本番前のピッチャーが、ブルペンで投球練習をします。その際に、ブルペンキャッチャーには特別な技術が要求されます。それはキャッチングの際に、「パーン」と乾いた大きないい音をさせることです。「今日は球が走っている」と、ピッチャーに自信を持たせて気持ちよくマウンドに上がれるようにするために、いい音を出して捕球する技術が必要とされています。

ピッチャーが、気持ちよく投げて試合で活躍するためには、キャッチャーの技術が大事ですが、通常の会話も同じです。

話し手が気分よく話せるかどうかは、聴き手の技術次第です。

聴くときのリアクションが盛り上がりを決める

あなたは、初対面で話が盛り上がらないという悩みを持っていませんか?

盛り上がらないのは、話題がおもしろくないからと思っていませんか?

実は、話が盛り上がらないのは、話題のせいではありません。それよりも大事なのが、聴く力なのです。

相手が話したくなるような聴き方をしていないのが問題なのです。

あなたが相手に対して興味を持って聴いているように見えるなら、相手はべらべらしゃべるはずです。つまり、リアクションが薄いから、相手の話が盛り上がらないのです。

初対面の人が相手なら、あなたは、「この話は、相手が興味を持ってくれるだろうか?」と探りながら話すことがあるはずです。相手も同じように、あなたが興味を持つかどうかを探りながら話をしているのです。

相手が話しているのに、小さなリアクションしか返さなかったら、「この話題には興味がないんだな」と判断するでしょう。

1 2次のページ
リクナビNEXTジャーナルの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。