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海外生活が始まったばかりで初めての妊娠。嬉しさで両親や友達に報告した矢先…

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初めての妊娠でした。

生理が2日程遅れたので妊娠検査薬で調べた所、はっきりと陽性が出ていました。

まさか?信じられず、翌朝もう一度検査して陽性だったら病院に行こうと主人と話し合いました。

翌朝もう一度検査してみると、やはり陽性。

主人の仕事の都合で海外に赴任したばかりで、とにかくこの日空いてる病院を調べ、一般内科へ。

身長体重、血圧、尿検査、血液検査などをして2日後に出た結果は“妊娠”。

結果を待つ間はフワフワした気分で、お腹に赤ちゃんがいる…私はママになるんだ!という嬉しい気持ちと、急な展開に驚く自分がいました。 関連記事:日本?海外?私たちが海外で産むことを選択した理由 ~メリットとデメリット~

その後は産科に通う事になり、言葉に自信のない私は毎回主人に付き添ってもらいました。

初めて行った産科でも同じように身長体重、血圧、尿検査、血液検査をし、妊娠しているが、まだ早すぎるので2週間後に来てくださいと言われました。

2回目の検診、初めて超音波検査をしました。この2週間は毎日カウントダウンするくらい待ち遠しく、ネットで赤ちゃんがどう成長するかとか、妊娠による母体の変化など、時間のある限り調べて妄想していました。

初めてのモニターに映し出されたのは、楕円形をしたまゆの様なもので、これが本当に赤ちゃんなの?と思いながらも、初めて目にした命の形に感動しました。

2週間後の3回目の検診、両親にも報告し仲の良い友達にも伝えて完全ママモードに。

来年は賑やかになるなとか、子供出来たら何しようなど考えるのがとても楽しくて、毎日のようにネットでエコー写真を見ながら自分の子と照らし合せていました。

今回は心拍が確認できるはずと思い、モニターにかじりつくように構えていたら…心拍は見えたものの、とてもゆっくりで弱いということでした。

主人がすかさず、こういうケースもあるのか、今後成長する見込みはあるのか、など必死に質問していましたが、私は頭を殴られたかのようにぼーっと思考停止してしまいました。

2週間後の4回目の検診、行くのが怖くて怖くてすでに泣きそうでした。

ネットで同じような例がないか調べ、かなりの体験談を読みあさり、まだ分からないしつわり症状もあるのでまだ信じようという気持ちと、押しつぶされそうな不安でいっぱいでした。

それでも何とか赤ちゃんのためにと食事に気を遣ったり、毎日ウォーキングをしたり、暖かくしたりしながら、ネットで10週目のエコー写真を見て妄想していました。

赤ちゃんの成長は止まっていました。

『やっぱりダメだったんだ』というショックと同時に、『私の何がいけなかったんだろう?赤ちゃんが出来にくい身体なのかな?』と、自分を責めたりもしました。

先生に別室に呼ばれ、手術を受けるか聞かれました。

急だったので全然心がついていっていない中、自然に流れるのを待っても良いが強烈な痛みと出血を伴うと聞き、海外で頼るあてのない状況もあって手術をする事にしました。

何より辛かったのは、すでに報告していた両親と友達に流産したことを報告することでした。

その時、主人のお母様に、

「この子は元々長く生きられる運命ではなかったのよ。とても残念だけど、例え産まれても長くないとしたら、早い方が母子共に心身ともに負担が少ないでしょう。あなたが悪い訳じゃないわ」

と言って頂き、自分の中で何かがストンと落ちたように納得出来ました。

その後も、友人の中に流産経験を話してくれる人がいたり、実は思っていた以上に同じ経験をしている人がいる事を知り、命の尊さや、我が子を失った親の気持ちが分かったような気がしました。 関連記事:「わたしも流産したのよ」かつて同じ経験をした母の、さりげない優しさに救われた

手術も無事にすみ、何だか夢から覚めたような感覚と、お腹にはもう赤ちゃんがいないんだという空っぽな感覚で、普段の生活に戻りました。

親とも離れているので心配させないように、周りにももう大丈夫だと伝えました。

とは言え、しばらくはおめでたの話を聞いたり、SNSにアップしている子供の写真を見るのが辛く、道で親子とすれ違っては、

「この人に出来てなぜ自分には出来ないんだろう…」

と、劣等感も感じていました。

それから半年以上経ち、すっかり以前のような毎日を送っていた所、新しい命を授かる事ができました。

この時は前回以上に嬉しい気持ちと、ちゃんと育つか不安な気持ちと半々でしたが、なるようになると自然に身を任せ、必要以上にネットに頼ったり考えすぎてストレスにならないようにして、今6ヶ月目になります。

それでもまだ頭の片隅に不安はありますが、赤ちゃんを信じて気長に待っている所です。

著者:Choneri

主人の都合で海外赴任した際に初めての妊娠、流産を経験しました。流産をした辛さはその経験をした人にしか分からないと思います。妊娠はおめでたい一方で辛い経験や不安を抱えてる人も多い、そんな経験を分かち合えた事に感謝し、どなたかの参考になればと思います。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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