トイレやお風呂はどうする? 宇宙飛行士の1日を体験できる宇宙テーマパーク

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【フランス】好奇心を刺激するトゥールーズの宇宙テーマパークへ!

航空宇宙産業の盛んなフランス南西部のトゥールーズ。現在、国際宇宙ステーション(ISS)でミッション中のフランス人宇宙飛行士トマ・ピスケさんが当地の国立宇宙航空学校「Isae Supaero」出身ということもあり、盛り上がりを見せています。

宇宙への造詣を深めるべく、市内にある敷地面積4ヘクタールの宇宙テーマパーク「シテ・ド・レスパス(Cité de l’espace)」を訪れてみましょう! 

ロケットに宇宙ステーション! 好奇心を刺激する野外展示場

【フランス】好奇心を刺激するトゥールーズの宇宙テーマパークへ!

1997年開館の巨大なシテ・ド・レスパス、まずは野外展示場へ。一際目を引くもの・・・といえば、53メートルを誇る実物大の「アリアン5」のモデル! ISSに食料や医療、補修用の部品などを送るための無人ロケットです。

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1970年代アポロ計画の際にアメリカ人宇宙飛行士が撮影した衛星写真。地上から10万キロ離れた宇宙からは、地球がこのように見えるそう。人工衛星ではなく、ヒトが撮影した価値ある1枚です。

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1986〜2001年まで活躍した実物大スケールの宇宙ステーション「ミール」。

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船内に入り、ミール内の様子を知ることができます。ステーション内は、実験が行われるスペース「実験モジュール」や宇宙飛行士が日常生活を送る「居住モジュール」などに分かれています。船内は地上と同じように生活できる空間になっているそうです。詳細はこちらから。

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【フランス】好奇心を刺激するトゥールーズの宇宙テーマパークへ!

館内の常設展へと向かう前に、ロシアの有人宇宙船「ソユーズ」を訪れてみることにしましょう。

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こちらは1967〜1970年代に宇宙へ飛び立った第1世代ソユーズの実物大モデル。通常は乗船できる時間が決まっているのですが、今回は特別に体験させていただきました。ソユーズ内の乗船体験ができるのは、世界でもシテ・ド・レスパスだけ! フランス人宇宙飛行士のピスケさんは、第6世代のソユーズ「49S」で宇宙へ飛び立ちました。 

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カプセルのような宇宙船内には、操縦装置や救命胴衣などがコンパクトにまとまっています。

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見た目以上にキツく、まるで揺かごの中にいるかのよう。打ち上げ前の段階から宇宙到着まで最長48時間もこの体制でいることを考えると、正直かなり辛そう・・・。

一般人にとっては窮屈なソユーズですが、宇宙飛行士を引退した人たちの多くは、この感覚を懐かしく感じるのだとか! ソユーズの試乗を楽しみに訪れる、元宇宙飛行士も多いそうですよ。 

常設展では、宇宙に関わる広い分野を幅広く紹介

【フランス】好奇心を刺激するトゥールーズの宇宙テーマパークへ!

ロケットの打ち上げはどのように行われているのか、宇宙飛行士はどこからどのようにして宇宙へ旅立つのか、など気になりませんか? 常設展では、このようなテーマについて詳しく解説しています。宇宙空間での平衡感覚を試す「Rotating Chair」や、地球とは重力の異なる月面を歩く感覚を実際に体験できる「Moon Runner」、国際宇宙ステーション「コロンバス」内を再現した実験棟なども。

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宇宙からの地球観測データは、ご存知のように気象や天文、農業の分野などで生かされています。常設展では、宇宙に関わる広い分野について知ることができます。

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トイレやお風呂はどうする? 宇宙飛行士の1日を体験!

【フランス】好奇心を刺激するトゥールーズの宇宙テーマパークへ!

今年10月からスタートした企画展「Astronauts(宇宙飛行士展)」では、国際宇宙ステーション(ISS)でミッションをこなす宇宙飛行士の1日を体験することができます。各コーナーではアメリカやイタリアなど、各国の宇宙飛行士が映像を通じてその内容を解説してくれるので、とてもリアルな体験ができそう!

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栄養バランスを考えた各国の宇宙食。

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ISS内はエスプレッソマシーンも完備しています。また、コーラやシャンパンなど炭酸系のドリンクは難しいそうですが、ビールは時々飲むそうですよ!

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トイレタイムは吸い取り式のホースを使用。この様子は、イタリア人の女性宇宙飛行士が映像を通じて詳しく解説してくれました。また、無重力状態のお風呂タイムには、シャワーが不可能なため「おしぼり」を使うのだそう。

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無重力状態が体感できるインタラクティブなコーナーもたくさんあります。多くのコーナーは映像や音声の解説付きなので、まるで訓練を受けているかのような感覚が味わえます。

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【フランス】好奇心を刺激するトゥールーズの宇宙テーマパークへ!

ISSから見た地球の様子。ISSはわずか90分で地球を一周するため、ステーション内では1日がなんと16回も繰り返されるのだそうです。

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現在、ISS内にいるペスケさん。自身のツイッターでは、宇宙飛行士の1日が分かる船内の様子や船内から見た地球の映像などをリアルタイムで更新中です。

【フランス】好奇心を刺激するトゥールーズの宇宙テーマパークへ!

いかがでしたか? このほか定期的に内容の変わる3DIMAX(※筆者が訪れたときは、人類火星移住計画の内容でした)やプラネタリウム、時間制で体験できるアクティビティ(※前述のソユーズ乗船、屋外の天体観測所、水ロケットの打ち上げなど)がたくさんあります。これらを体験したり、館内をじっくり見てまわるには7〜8時間(!)かかるとのことなので、朝イチで訪れるのが良いかもしれません。

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フランス南西部の名物「鴨肉」や「フォアグラ」「トゥールーズソーセージ」などのフランス料理が味わえるレストラン「Restaurant l’astronaute」も完備。1日中滞在する際のお昼ごはんもバッチリです。

【フランス】好奇心を刺激するトゥールーズの宇宙テーマパークへ!

宇宙をテーマにしたお土産の数々もお忘れなく!

取材協力:Cité de l’espace
[cite-espace.com]
[jp.france.fr]
[All photos by sweetsholic]

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TABIZINE(タビジン)は旅と自由をテーマにし、日常に旅心をもてるようなライフスタイルを提案します。覗き込めば、世界地図を拡げた時のワクワクがあるような、はたまた旅する非日常を感じ旅へ向かわずにはいられなくなるような、そんな夢見心地にするパワーがあるメディアでありたいと思っています。人生は一瞬一瞬が心の旅。皆さんが何にもとらわれることなく、自由で冒険に満ちた毎日になるような情報をお届けします。

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