体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

世界中で絶賛! 移民を描いた短編集「停電の夜に」

世界中で絶賛! 移民を描いた短編集「停電の夜に」
J-WAVEで放送中の番組「ACOUSTIC COUNTY」(ナビゲーター:坂倉アコ)の新コーナー「LINES SING」。一冊の本と、その本から聞こえてくる音楽をお届けします。1月4日(水)のオンエアでは、インド系アメリカ人の女性作家、ジュンパ・ラヒリのデビュー短篇集「停電の夜に」をご紹介しました。

アメリカをはじめ各国で大絶賛され、ピュリッツァー賞、O・ヘンリー賞、PEN/ヘミングウェイ賞など、さまざまな文学賞に輝いた文学集です。この作品を書いたジュンパ・ラヒリは、イギリス・ロンドンで生まれ、アメリカで育ちました。作品の舞台の多くはアメリカの都市や街ですが、彼女の両親はインド・コルカタ出身のベンガル人とあって、物語にはいつも移民たちが登場します。

異国からアメリカへと渡ってきた人々の新天地での戸惑い、異文化との衝突、試行錯誤、そして理解。物語では、仕事や家族、恋愛で模索する主人公たちが丁寧に描かれています。

たとえば、それぞれがアジアにルーツを持つ若い夫婦の物語。愛し合っていたはずなのに、いつの間にか関係がさめてしまい、言葉も交わさなくなってしまった夫婦生活です。ある日、工事によって一時的に家が停電になってしまいます。ろうそくをつけると、その暗さと炎のやわらかさによって、二人に会話が戻ります。停電が終わっても、妻は「しばらく、ろうそくで生活しよう」と提案。ろうそくの明かりの中で、これまでお互いに言い出せなかった悩みなどが少しずつ語られていくことに…。

ラヒリは、決して急がず、ひたすら客観的に物語を進めていきます。それが表題にもなっている「停電の夜に」という短編です。彼女の描く主人公たちは、インドやバングラディッシュ、パキスタンなどアジアのどこかにルーツを持つ移民の子どもたちか移民自身で、アメリカを新しい祖国として選んだ人たち。

「移民」と聞くと、私たちには少し遠いお話かと思ってしまうかもしれませんが、読んでみると、この作品がなぜこんなにも世界中で絶賛され、愛されているのかがわかるはずですよ。ぜひチェックしてみてください!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「ACOUSTIC COUNTY」
放送日時:月・火・水・木曜 14時−16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/acoustic/

J-WAVEニュースの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。