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その時、手術室の空気が固まった…緊急帝王切開で産まれた我が子が息をしていない!

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今回初めての出産にあたり、忘れられない体験をしました。

私は過去2回、妊娠初期に稽留流産を経験しており、今回の妊娠もずっと安心できませんでした。

幸運な事に今回は順調に育ってくれ、後期に入って早めの産前休暇を取らせてもらった、32週のある日の事です。

突然原因不明の胎盤剥離になり、救急車で産院へ搬送→緊急帝王切開→出産となりました。

胎盤剥離とは、妊娠中に何らかの原因で胎盤が剥がれてしまって赤ちゃんに酸素がいかなくなってしまう恐ろしい症状で、赤ちゃんの亡くなる確率は30~50%ともいわれています。 関連記事:母子ともに危険な「常位胎盤早期剥離」 1%の確率に、まさか自分が入るなんて

まだまだ出産は先だと思っていたので、何も分からないままで母になったあの日。

混乱の中、手術中の事は今でも鮮明に覚えています。

どんどん赤ちゃんの心音が聞こえなくなっていく恐怖、初めての開腹手術への恐怖、胎盤剥離による猛烈な腹痛への恐怖…とにかく恐ろしかったです。

先生がいつになく焦っておられ、手術を開始して間もなく「赤ちゃん出たよ」と教えてくださいました。

でも泣き声はなく、その姿を見る事もなく、別室の処置室へバタバタと連れて行かれた我が子。

正直、『もう無理かな…間に合わなかったのかな…』と思ってしまいました。

前の2回の流産の時も助かるかもしれないと希望を持てば持つ程、その後が辛かったからです。

でもここまで育ってきたんだから…と希望も少し持ちながら、その後も私の手術は続き、閉腹作業をされていた先生が、別室の赤ちゃんの様子を大声で聞いておられた時の事です。

なかなか返答をよこさなかった別室の看護師さんがやっと発した言葉は、

「息をしていません…」

その瞬間、手術室の空気が固まったのをとてもよく覚えています。

慌てて赤ちゃんの蘇生を手伝いに先生が別室へ行かれたのは分かりましたが、私は涙も出ず、ただただ絶望感に覆われていました。ああ、本当にだめなんだと。

その後、別の先生が応援に来られて私の手術は滞りなく行われましたが、赤ちゃんの様子は全く分からず、私もいたずらに聞くこともできず、何とも言えない気持ちで気持ち悪い手術の感触に耐えていました。

そしてもうすぐ手術が終わるよと教えていただいたとき、先生から「赤ちゃん、今は何とか息してるからね、大丈夫」という言葉が。

その瞬間「よかった…」と心から安堵しました。嬉しくて嬉しくて、涙が溢れました。 関連記事:生まれてきた赤ちゃんが泣かない?! 無事に出産…と思った直後に感じた恐怖

胎盤剥離について、名前を耳にした事はあってもあまり内容を知らなかった私。

猛烈な腹痛で意識が朦朧としていた中で、先生がとてもとても悩んで診断を下して手術に踏み切ってくださったおかげで、我が子は生きて産まれることができました。

先生方をはじめ看護師さん、救急隊の方々、支えてくれた家族、、みなさんに感謝をしながら、今は怒涛の育児生活を送っています。

今、腕の中にいるこの子が元気に過ごせている奇跡を、何度感謝してもしきれません。

そして壮絶な出生を経たにも関わらず、頑張って元気に育ってくれている我が子にも、毎日感謝の気持ちを持ってこれからも過ごしていきたいと思います。

著者:めめちゃん

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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